鉄道・バスで使うなら交通系IC VS タッチ決済
こんにちは、今回は最近拡がりを見せてきているクレジットカードのタッチ決済の公共交通機関での利用について、すでに全国で普及しているSuica、PASMO、ICOCAなどの交通系電子マネー（以下では交通系ICと呼びます）を比較して、あなたにはどちらが向いているかをみていきたいと思います。
1.公共交通機関でのタッチ決済利用
鉄道やバスなどの公共交通機関では、現在急速にクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードのタッチ決済が拡大しています。現在日本では20の鉄道（路面電車など含む）と48のバス、3つのフェリーで利用することができます。［Q-move公式サイトより、実証実験も含めた社局数で計算］
利用できるのはJCB、VISA、AMEX等のクレジットカード、デビットカード、プリペイドカード※です。（JCB等一部ブランドのプリペイドカードは利用できません）Mastercardには現状対応していないので、Mastercardをメインカードとして利用している方はご注意ください。
利用者側のタッチ決済の強みとして挙げられるのがカードのポイント還元が受けられることです。SuicaのJRE POINTやICOCAのWESTER POINTなど、一部の事業者では鉄道などの利用時にポイントを得られることもありますが、タッチ決済を利用すると利用する公共交通機関によらずお持ちのカードのポイントがたまり、管理が簡単になります。
もう一つの利点としては、チャージが要らない点です。クレジットカードやデビットカードは銀行口座から引き落としがされるため、交通系ICのように都度チャージをする必要はありません。交通系ICにもオートチャージはありますが、発行元の鉄道でなければオートチャージが有効にならないなど不便なこともあるので、チャージ自体不要なタッチ決済に軍配が上がるでしょう。
その一方で交通系ICに比べて処理スピードが遅いことや駅などですぐに発行できないなどのデメリットも存在します。私も先日神戸に訪問した際ポートライナーでタッチ決済を利用しました。スピードについては若干のラグは感じるもののほぼ問題ありませんでしたが、対応する改札が各駅1台しかないためその改札を探す手間があると感じました。
2.交通系IC
つづいて交通系ICについてです。交通系ICカードはJR東日本のSuicaを皮切りに現在10の交通系ICカードがあります。対応公共交通機関はJRや地下鉄、地方私鉄・バス会社まで多岐に至ります。都市部では基本的に一枚持っていれば使えないことはないでしょう。しかし、熊本県での交通系IC離脱といったように地方では導入コストの高さから利用できないところもあります。
メリットとしては定期券を搭載できることがあります。定期券は日常的に鉄道やバスに乗車する方であれば非常にお得です。また、タッチ決済に比べて処理スピードが早い特徴もあります。都市部の鉄道・バスを頻繁に利用する方は交通系ICがおすすめです。
その反面、ポイントの面では劣る、チャージが必要といったデメリットもあります。
3.あなたにはどちらが合う？
以前は地方はタッチ決済、都市部は従来通り交通系ICのように棲み分けがされるとの見方が強かったですが、最近では東急や福岡市営地下鉄など都市部でも積極的にタッチ決済の導入が進んでいます。
それぞれの特性をまとめると、
タッチ決済は出張や観光など短期的かつ周遊的な利用に適しており、
交通系ICは通勤通学など長期的かつ高頻度の利用に適しています。
現在発行されているクレジットカードにはほぼタッチ決済が搭載されているので、交通系ICをお持ちの方もご旅行などの際にはぜひタッチ決済を利用してみてはいかがでしょうか。
4.まとめ
外国人観光客の増加などにより急速に存在感を増してきたタッチ決済。日本ではスピーディーに利用できる交通系ICが長い間活用されてきましたが、今後もタッチ決済の拡大は続くことに変わりはないと思われます。今回はあえてVSという形で比較していきましたが、その時の状況に合わせて使い分けるのがおすすめです。
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※この内容は2024年6月時点の内容です。各サービスをご利用の際にはご自身でサービス内容をご確認ください。
トップ画像引用記事 毎日新聞 Suicaを脅かす？「改札でクレカ決済」東京圏はどうなる
神戸経済ニュース 神戸空港〜六甲山〜有馬温泉、タッチ決済スタートで式典 訪日客の利用に期待
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