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【北欧の子供部屋とおじいちゃん、そしてバスタブ】の映画

【おうちでほっこり鑑賞できて、後味の悪くない映画】を、12種類ある「casaの家」で観るなら...という視点で、皆さんの『おうち映画館』のスパイスになりそうなオススメ映画をご紹介してまいります。

洋邦問わず年代問わず、友達と家族と恋人と...ファミリー向けも織り交ぜつつ。vol.03はこちら↓

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feat.  casa liniere - 『リンネル』と考えた北欧のように暮らす家 -

■ 子供部屋のお手本にしたい可愛さMAXの北欧のおうち

『オンネリとアンネリのおうち』
上映時間:80分

監督  :サーラ・カンテル
出演  :アーヴァ・メリカント、リリャ・レフト
上映日 :2018年 製作国:フィンランド

これはもう本当に、女の子が居るご家庭はぜったいに観ていただきたい、もしくは かつて女の子だった女子にもぜったいに観ていただきたい一本。

北欧の可愛いおうち、しかも可愛い女の子2人だけで住むための、可愛いかわいいおうちのお話。フィンランドの絵本が原作で、シリーズ化もされています。バラの木夫人から買った可愛いおうちは、まさに女の子2人が住むための家でした。

バラの木夫人に不思議なお隣さんと、ファンタジー要素はもちろん強いのですが、2人の少女が『家をもらう』ではなく『家を借りる』でもなく『家を買う』ところや、子供なのに独立が成立してしまう現実的な理由もあり、チクリと響く親御さんもいらっしゃるかもしれません。

何より、正直に正しく生きようとする少女たちの姿は、小さなお子さんにも響く良作の映画です。

日照時間が短く、夏の時間を大切にする北欧の暮らし。冬でも明るい気持ちで過ごすための工夫が詰まった室内は、北欧の暮らしを踏襲した casa liniere のルーツでもあります。子供部屋づくりの参考にもしたい一本です。

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■ うちのバスタブもいけるのでは...!?

『メリー・ポピンズ リターンズ』
上映時間:131分
 ジャンル:ファンタジー、ファミリー、ミュージカル
監督  :ロブ・マーシャル
出演  :エミリー・ブラント、リン=マヌエル・ミランダ
上映日 :2019年 製作国:アメリカ

1964年公開のディズニー映画『メリーポピンズ』の続編。前作から20年後のロンドンに、家庭教師メリー・ポピンズがふたたび(文字どおり)舞い戻ってくるお話です。メガホンをとるのは、ミュージカル映画の巨匠:ロブ・マーシャル監督。とにかく、エミリー・ブラント演じるメリー・ポピンズの歌が良い!THE 王道ディズニー映画です。

前作でメリー・ポピンズのお世話になったマイケルは、今では子を持つ父親。しかし、時代は大恐慌時代のロンドン。バンクス家のピンチと共に帰ってきたのが、かつての家庭教師メリー・ポピンズ。母親のいないバンクス家の子供たちに、時に厳しく、時に遊び心たっぷりの指導が始まります。

中盤、メリル・ストリープとエミリー・ブラントの豪華な歌の競演も必聴ですし、実写と2Dアニメーションが違和感なく融合されているのも必見ポイント。何より、casa liniere と同じく2階に配置されたバスルームからバスタブの世界に入っていくシーンは、大人も魅了されてしまうシーンです。

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■ 北欧のおじいちゃん×北欧のコミュニケーション=

『幸せなひとりぼっち』
上映時間:116分
 ジャンル:ドラマ恋愛
監督  :ハンネス・ホルム
出演  :ロルフ・ラッスゴード
上映日 :2016年 製作国:スウェーデン

最後にご紹介するのは、ハンカチを準備してご覧いただきたい北欧スウェーデンの映画。

主人公は、不機嫌なおじいさんオーヴェ。オーヴェのとある“行動”を、ことごとく邪魔してしまうご近所さん達との交流が描かれています。オーヴェが日々チャレンジするのは、自らの人生を終わらせようとする行為。ですが、ご近所さん達のせいで、何故かそれすらもほんのりポップな印象に。

オーヴェが偏屈じいさんたる所以は、最愛の妻の死でした。先立った妻のもとへ早くいきたいと願う一方で、不本意にも隣人たちと交流が生まれてしまいます。

オーヴェの人柄だけでなく、彼と関わる人々が皆ハートフルで、それら全てが、欠けた歯車をうまく回す要素となっているかのよう。家族やご近所さんの交流の場になるようにと、広くとられた玄関土間のある casa liniere とも通ずる、北欧ならではのコミュニケーションが温かい一本です。

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次回は、スキップフロアの家 casa skip で『おうち映画館』するなら...をテーマにご紹介していきます。


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