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ゲームが好きだ

レトロゲームが好きだ。
中でも初代PlayStationのゲームが特に。

私は物心がついた時にすでにゲームをしていた。
一番古い記憶はスーパーファミコン(以下、SFC)の「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」だと思う。風呂上がりに少し進めてから説明書を読み空想に浸って眠る。そんな生活だった。

ゲームに関する思い出は語りつくせないほどあるが、特に幼少の頃のゲーム体験は未だに鮮明に蘇り、強く頭にこびりついている。

ドラクエⅥは難しすぎて、最初の洞窟すらクリアできず何度も最初からやり直していたこと。ドンキーコング3を友人と一緒に遊びたくて親の許可なく家に招いたらとんでもなく怒られたこと。父親がプレイしていた三國志、訳が分からなかったが、戦闘シーンのちまちま動く様が好きで目が離せなかったこと。

両親もゲームが好きで、我が家ではゲームは"普通にある"ものだった。
次第にSFCのソフトが増えなくなってきたなぁと感じていた時にやってきたのがアイツだった。

そう、「PlayStation」である。(以下、PS)

ご存じの通り、従来の2次元を前提としたゲーム機とは一線を画し、3次元表現に特化した革新的なハードであるが、子どもにとってはそんなことはそう大きな問題ではない。
大切なのは、ボクたちに何を与えてくれるか、だ。

我が家にPSがやってきたのは発売より約4年が経過した98年冬であった。
私は付属の体験版を擦り切れるくらいプレイした。(特にI.Q.とエアガイツ)


1998年,1999年発売のゲームの体験版およびPVが収録されている
テイルズオブファンタジアは、最序盤でアーチェとクラースが仲間になる。

なぜ体験版かというと、父親が買ってきたゲームは「かまいたちの夜」であったからだ。(子どもにはちんぷんかんぷんである)
仕事があるくせに徹夜してかまいたちの夜に興じる父親の背中は今でも覚えている。

来る日も来る日も体験版を毎日プレイする私を見かねたのかは分からないが、ついに私が欲しいソフトを買ってもらえることになった。
そしてなんと、選択権までも与えられたのだ。

今は無きおもちゃ屋で私が初めてのソフトに選んだゲームは、
シミュレーションズー」であった。

1996年 11月 29日 ソフトバンクより発売 定価 5,800円(税抜)

発売からすでに2年ほど経過しており、なぜか安くなっているそのゲームを、父親が本当にそれでいいのかと何回も確認してきたゲームを選んだ理由は全くもって覚えていない。しかも即決であった。
(余談だが、購入するゲームを選ぶ時間が長すぎて度々妻にたしなめられる。)

シミュレーションズーのプレイ後の感想についてはまぁ、うん、あまり触れないでおく。気が向いたら記事にするかもしれない。

その後は色々なゲームを遊んで今に至る。
もちろん今もゲームで遊ぶことは多い。

話は変わるが、世は正に大レトロゲーム時代である。
ご多分に漏れず、私もレトロゲーム収集家である。(PS1専門)

なぜ集めるのか、なぜ欲しいのか。その明確な理由ははっきりと説明できない。
しかし、あえてその理由を挙げるとすれば、ゲームが私に何かを与えてくれたから、だろう。
そのゲームの与えてくれた何かが私たちの魂の真ん中に染み付いているのだと思う。そして染みはもう取り除くことはできない。むしろここまできたら自分の一部であろう。

現代のゲームは実に素晴らしい。多様なゲーム性、自由度、グラフィック、どれをとってもレトロゲームが敵うはずがない。
しかし、私は今日もレトロゲームのことを考える。きっとその他大勢のレトロゲーマー達もそうだろう。

我々にとってレトロゲームは「レトロ」ではない。
その古いゲームに"今"、どうしようもなく熱中しているのである。

私は、ゲームが好きだ。

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