売掛金が回収出来ない 中


 自動車に関する『もの』の時効はその『もの』によって、半年(小切手)から10年(車)と範囲が広いので、日常的に取引するものの中でもっとも時効が早い物販(部品等の売掛)の『2年』を目安に説明するのがいい、と先生に教えてもらった。

 要は、売掛は2年以内に回収するように言いましょう、と。

 でも私はそんなギリギリまで待たず、3ヶ月から半年以内の回収を推奨している。
 理由もなく半年を超える売掛金については、様々な相談を聞いてきた者として、回収出来ない可能性が高い、と思ってしまうからだ。

 今は『内容証明郵便』を送っても受け取らない人や動じない人が増えているし、受け取っても時効は半年延びる(しかも1度だけと前回書いた)だけで、延びた期間の間にやはり自分で回収する動きを取らないといけない。

 では、なぜそんなことをしないといけなくなったのか?
 『売掛をしたから』に他ならない。
 では、それをしたのは誰?
そう、誰も助けてくれない。

 ・少額訴訟は簡便だが裁判所には行かないといけない。
 ・当然、1件ごとに費用(数千円位)が掛かる。
 ・1~2万円程度の売掛に一つづつ裁判すると訴訟費用だけでも大変
 ・少額訴訟はほぼ勝訴する(これも怖いこと)けど、裁判所が回収してく
  れるわけではなく、債権(売掛金はあるよ)を認めてくれるだけ。

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