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ハントマン・ヴァーサス・マンハント(邦題:吸血貴族どものゲーム)第83わ「代償」

(承前)

遂に、まともな銃火器を手に入れることが出来た。問題が二つある。一つ、それは自分だけの優位性ではないという点。二つ、既に手持ちの弾丸は全て使い切ってしまっているという点である。

「安心したまえ!本選が始まる前に、君の銀の弾丸を補充させてあげる!」

そう、❝ゲーム❞の戦果によって獲得したポイントを消費して次の戦闘を有利にする装備や消耗品を買えるのだが……銃火器と銀の弾丸だけは、目の前のゲームマスターが厳重に管理しているのである。さて、手持ちの点数で弾丸をどれだけ補充できるだろうか。

「フフ、面白い冗談だなぁ。銀の弾丸は点数との交換は出来ないよ」

道理を知らない子どもに世界の真理を諭すような声色。

「こればかりはシスターの言う通りです、ダンナ」

不承不承といった感じでワンダが頷いた。

「私たちを害する武器を?私たちが発行する通貨で?君ら家畜に手渡すと思うかい?悪いけど我々の種族は、そこまで親切じゃないんだな」

(続く)

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