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ハントマン・ヴァーサス・マンハント(邦題:吸血貴族どものゲーム)第65わ「背負う者と担う物」

(承前)

我々の戦い方は❝追従型❞と呼ばれているのか。確かに相棒は俺に従って何処にでもついてくる。危険を承知で例の教会にもついてきてくれた。

「私が言いたいのはですね。今のままの戦い方で構わないのか、その確認がしたいだけです。ダンナさえよければ……」

それ以上は言うな。❝陽動型❞にも一考の価値があるかもしれないが、それも強力な銃器を手に入れてからの話だろう。それこそ狙撃銃でもあれば……。

「私のオススメは」

それ以上は言わなくていい。

「でも」

言えば俺はお前を放り投げて一人で帰る。

「……」

本当に黙った。おかしい。一人で歩けるぐらいの体力は残っているんじゃないのか。しかし気持ちは分からなくもない。ションベンだって出すまでは我慢も出来るが途中で止めることは出来ないものな。

「……」

今のは俺の心の声だ。つまり俺の低レベルな比喩に閉口したということではあるまい。心なしか俺の首に回される腕の力が増しているような気がする。

(続く)

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