「ベースボール」が野球となる前に訳されていた言葉が面白すぎる
日本に野球が入ってきたのは、明治5(1872)年という説が有力です。
その頃は、まだ野球ではなく、「ベースボール」と呼ばれていました。
この「ベースボール」を、当初訳していた言葉が、とても面白いです。
まず、野球という言葉が出来たのは、明治時代、第一高等中学校で名二塁手だった中馬庚が、部の歴史を書くとき「ベースボール」を明治27年に「野球」と訳し、「野球」という言葉が生まれました。
「野原で球を打つ」ということから、思い浮かんだそうです。
明治5年に「ベースボール」が入ってきて、「野球」と訳されたのが明治26年。
その間の20年余りは、いろいろな言葉で訳されていたそうです。
その中でも、今となってはとても面白い訳語がありました。
明治18年に、子どもたちに外でできるスポーツを紹介した本「西洋戸外遊戯法」の中で、ベースボールのことを「打球おにごっこ」と訳していました。
さらに、翌年の本には「打球鬼」と訳されて、ベースボールのやり方が紹介されていたそうです。
この言葉を聞いて、なかなか「野球」と思い浮かぶ人はいないと思いますが、当時の人たちはかなり悩んで訳していたのが伺われますよね。
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