MONO NO AWAREというバンドがすごい

noteにはじめて趣味の音楽のことを書きます。

タイトルのMONO NO AWAREの話をしたいのですが、前段があったほうが文脈が伝わると思うので、先に自分の聞いてきた音楽の趣味の総括したいと思います。(長くなってすみません)

音楽は大学生(90年代)の時から好きで、当時ウォークマン全盛で、毎日、CDからテープへ吹き込みながら、つねに浴びるように音楽を聞いてました。麻薬のようでした。ほぼ全部のお金をCDに注ぎ込みました。

60年代後半から70年代中盤ぐらいの英米、日本のポップスが好きでした。(今でも好きですが)
ジャンル的には、シンガーソングライター系、ティンパン系の音が好きで、例としては、
荒井由実、はっぴいえんど、JACKS、ビートルズ、プロコル・ハルム、ビーチボーイズあたりです。クリムゾンやピンク・フロイドも好きです。

あとはブラジルの70年代の音楽にもハマりました。
英米、日本のそのへんの音楽に飽きてきたとき、
いいスパイスになりました。
ミルトン・ナシメント率いるミナス派の面々、ジョアン・ジルベルト、ジョビン、ドナートあたりが、今でも大好物です。(ミナス派の音はMONO NO AWAREの浮遊感に通じると思ってます。)

70年代の時代の空気感みたいなのが、今でも一番しっくりきます。映像や写真もそのぐらいの時代が一番好きです。

また、90年代後半から2000年頭ぐらいまで、ポスト・ロック系の音楽が流行っていて、それらもすこしかじっていました。レディオヘッド、ステレオラブ、ハイ・ラマズ、バンパイアウイークエンドあたりです。


自分よりも古い年代の音楽を追いかけてきたため、現在の音楽の中で、20代、30代ぐらいで脂の乗ったアーティストで、アルバムやライブを現在進行系で追いかけて
行きたいと思えるような音楽が少なかったです。
まあ、以下の音楽は現在進行系で聞いてました。
サニーデイ・サービス、ゆらゆら帝国、小島麻由美あたりは、よく聞きライブにも足を運びました。
90年代、エンケンや高田渡、早川義夫、友部正人のライブに行けたのはとても貴重な体験でした。(70年代が最盛期のアーティストではありますが)
遠藤賢司(エンケン)は、年をとっても現在進行系なパワフルなライブをやるすごいアーティストでしたね。

あとはルーマーは出てきた当時(2013年ぐらい)キャロル・キングの再来みたいな感じでハマりライブも行きました。

ユーミンだけは中学生のころから、いままでずっと聞いているので、家族のようなホーム感のあるアーティストです。去年もツアーに行き、やっぱり自分はユーミンが一番好きなんだなと実感しました。

まあ、そんな感じで前置きが長くなりましたが、自分の世代ではない音楽に傾倒してきたおじさんでも、最近はまっているアーティストが登場しました。
MONO NO AWAREというバンドです。彼らは2017年でデビューして、現在進行系で進化しているバンドです。ストロークス、バンパイアウイークエンドあたりを少し感じさせるサウンドではありますが、それにとどまらず、特定のアーティストの絶対的な影響を感じさせない雑多な奥深いジャンルのバンドであります。おしゃれなのか、野蛮なのか、わからないブラジル音楽のようななんともいえない音を出すバンドです。
曲とアレンジが、抜群によいです。ポップとストレンジがいい感じのバランスで混じっています。
自分の好きな、はっぴいえんどや、ビーチボーイズ、ピンク・フロイドとか、あのあたりの温かみのあるサイケ感を感じます。

特に、歌詞のセンス、語彙のボキャブラリーがすごいです。例をあげると最新アルバムのリード曲の 「同釜(おなかま)」という曲なんですが、どうやったらあの言葉がでてくるんだろうと、衝撃が走りました。

バンドのメンバーの年齢は、20代後半ぐらいだと思いますが、若い人にしか共感できないような歌詞ではなく、自分のようなおじさんにも共感できるような歌詞の内容になっています。

ボーカルの玉置周啓さんのブログを見ると、
おそらく相当な量の音楽や、活字を浴びてきて、マニアックで、変なものが好きなんだと思いますが、
自分のような一般人にも、ちゃんとわかりやすく消化して届けてくれます。
こんなに、すごいバンドなかなかないと思います。
自分にとっては貴重な存在で、先が楽しみすぎます。

アルバムも何枚かだしているのですが、毎回良さを更新しています。

最近、「ビュッフェ」という新しいアルバムを出しましたが、間違いなく最高傑作です。新しいアルバムを出すたびにどんどん、曲の良さやサウンドが進化しています。
先日、Spotify O-EASTのツアー初日を見てきたのですが、期待通り最高でした。
サウンド的には鍵盤が絶対必要だろうと思う曲を、ギターのエフェクターで音を作って出していて、びっくりしました。
メインボーカルの玉置さん意外に、他のメンバーの3人もコーラスが上手く、それがすごい武器だなと思いました。
客層は、自分ぐらいの年代はほぼいなく、大学生や20代中心で、浮いてしまいますが、現在進行系で、ライブや新譜を追いかけたいバンドが出てきて、とてもワクワクしています。

おじさんですが、客層には合っていませんが、MONO NO AWAREを追っかけていこうとおもいます。



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