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《ロム・アルメ》を替え歌に

◆パロディ・ミサ

西洋ルネサンス音楽では、教会のミサでうたわれる曲をつくるときに、世俗音楽(つまり当時の「ポピュラー音楽」)を活用する方法が好んで行われました。

これを「パロディ・ミサ」といいます。

世俗的な社会で人気のあったメロディの一部が利用され、(そっくりそのままではありませんが)「キリエ・エレイソン(主よ、憐れみたまえ)」などの聖なる言葉をのせてうたわれていたわけです。

★ロム・アルメ,L'homme Armé

パロディ・ミサの「元歌」として、とくに人気のあったのが《ロム・アルメ(L'homme Armé)》。

ロム・アルメとは「武装した人」という意味だそうです。

ご興味があれば、Wikipedia(武装した人)をご覧ください。

「ミサ曲における使用」の項目では、「初期のルネサンス期の大作曲家は少なくとも一度はこの旋律に基づいて作曲をしており……」と説明されています。

現在の楽譜に直すと、このようになります(Wikipediaに掲載されている画像です)。

画像1

いろいろと動画を探したのですが、「武装した人」というだけあって、かなり勇ましい歌いかたをしているものが出てきました。

私としては、このメロディをソフトな感じで聴きたいものですから、ヴァイオリン+ピアノの動画をご紹介します。

楽譜はG(ソ)が主音ですが、動画のヴァイオリン演奏ではE(ミ)の主音に移高してあるようです。
また、動画のほうでは省略している部分がありますね。

当時の音楽をピアノ伴奏で……つまり「コード付け」をしているというのも邪道なのかもしれませんが、お許しください。

◆《ロム・アルメ》を「替え歌」にしてみる

前置きが長くなりました。
今回は「替え歌」をやってみたいと思います。

なぜこの曲を選んだかというと……

まず、絶対に著作権の問題が生じないこと。
そして当時からパロディ・ミサとして(そっくりそのままではないので語弊があるかもしれませんが)「替え歌」にされていたから、お許しいただけるのではないかと思いまして……

前回はJ-POP風の歌詞をつくりましたので、今回はシリアスな感じにしてみます。

★「マインドマップ」で連想をひろげる

作詞にあたっては、まず「ミサ」から連想した「祈り」という言葉を中心にして、連想をひろげていくために「マインドマップ」風のメモをつくりました。

汚い字で恐縮ですが、画像を載せてみます。

画像2


このメモからピンときた言葉を拾って、次のような詞をつくりました。

曲が先にありますから、今回は「五音」や「七音」とは関係ありません。
楽譜通りの音数でことばをつくっています。

※動画のヴァイオリンのメロディは省略している部分があり、楽譜のほうとはちょっと違います。その点、ご了承ください。

楽譜のほうのメロディを2回繰り返すことにし、2番までつくりました。

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祈り


(1)
われらの願い
とどけ
翼に変われ

からだを
蝕(むしば)みつくす
大地を溶かす
なんのために…

われらの祈り
まもれ
この惑星を

(2)
われらの願い
ひらけ
扉に変われ

こころを
蝕みつくす
河を切りさく
だれのために…

われらの祈り
まもれ
この惑星を

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ここまで読んでくださって、どうもありがとうございます。

ありがとうございます!
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ことばや音楽が好き。短歌・詩・エッセイなどの創作を楽しんでいます。

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ニュースの見出し、替え歌、ホロスコープなど……(広い意味での)偶然性やシンクロニシティを活用し、創作を進める方法を公開しています(※歌詞以外の作品づくりにも応用できます)。また、創作の前提として、インスピレーションを受けとるための工夫などについても記事にしています。

コメント (4)
素晴らしい詩!!美しいです…。
マインドマップは、枝を増やしていくのが個人的に結構苦手なんですが…何かコツなどあります?
ヨータさん、うれしいお言葉をいただき、どうもありがとうございます!!
僕自身、これが「マインドマップ」と呼べるのか分かりません。完全に自己流のテキトーです(笑) あくまでも脳内の「視覚化(見える化)」ができればOK。あまり関連性とか因果関係的なものにこだわらず、連想したものをポンポン置いていけばよいと思います。無理に枝分かれさせず、思いついたことを箇条書き的に挙げていってもオーケーですよ。
ヨータさんは素敵な絵も描かれるから、おそらく無意識のうちにビジュアル的に美しいマップを描こうとしてしまうのかもしれません。殴り書きのつもりで、気軽にやってみてくださいね😊
ビジュアル的に綺麗に書こうとしちゃう癖、確かにあるかも…!もっと自由な発想でいいんですね。
ありがとうございます😄
そうそう! 今回僕は記事の流れで画像をアップしてしまいましたが、本来は誰に見せるものでもありません。そして、あくまでも創作の「キッカケ」に過ぎません。Feel free to do it !! です。
こちらこそ、いつもありがとうございます🎼
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