Discogsの良い・悪いところ

MusicBrainz と同様、誰でも編集できる音楽データベース Discogs にデータ入力をして気づいたことを数点書き留めておこうと思います。

MusicBrainzと同じくらいの時期に設立された Discogs ですが先日のメタデータウェビナーでは "Discogs は少し遅れている”と言われていて、たしかにデータ(更新)数はMUBZ より少ない気がしました。それでもメジャー・インディー日本人アーティストおよびリリース情報は英語・日本語でほどよく載っています。(MUBZの日本語データはあまり英語で載っていない)

初めて登録して使った感想としては、比較的わかりやすく使いやすいです。シンプルでMUBZより入力しやすいと思います。

入力方法の違いとしては、MUBZはアーティストのエンティティを最初に作ってリリースエンティティにリンクするという手順ですが、Discogsはリリースエンティティを作らないと新しいアーティストが作成されません。なので、作品と全くリンクされていないアーティストがいないのでクレジット等の内容でアイデンティティを判断しやすいかもしれません。

それでもDuplicate (複製)や同名が多い!これが多い理由はアーティスト名を入力(特にコピペで)する時、自分が選択したいアーティストではなく自動的にその名前で登録してあるアーティストエンティティが入ってしまったり、既存アーティストを確認せずに新しいアーティストを作成してしまうためだと思います。これのおかげで間違った同名のアーティストが知らずに入っていて、そのアーティストのほぼ全てのクレジットを修正しなければなりませんでした。日本人アーティストでも同名(ローマ字表記)は多いので、日本語表記(AKA)は必須です。また、簡単な肩書き (Japanese composer/guitarist from Tokyoなど)を追加してあるだけで非常に確認しやすいので、入力する際はなるべく多くの情報を入れておくことをお勧めします。(例えば 50人以上いる Kato さんを識別する作業はやる気が萎えます)

MUBZとDiscogsに同じ情報が入っていれば信頼性が増すので、自分のウェブでのアイデンティティのためにしっかりと入力しておくのは今後ベネフィットになると思います。人に頼らず自分でできるところがいいですね。


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