人間の発達と成長
発達と成長
発達→内的質的傾向(能力や性格特性)の変化
成長→量的変化
遺伝と環境の影響
生得説(成熟優位説)→ゲゼルより発達は遺伝要因によって支配される
経験説(学習優位説)→ワトソンより発達は環境より経験の影響が大きい
輻輳説→シュテルンより発達は遺伝と環境要因の相互作用
環境域値説(相互作用説)→ジェンセルより環境要因による影響はそれぞれ
異なり、ある水準を超えると遺伝要素が現れる
フロイトの発達段階説
フロイトはリビドーの発現の仕方やその充足の程度で発達を5段階に分類
口唇期 0~1頃は授乳や接触により口唇の感覚によってリビドーを満たし
基本的な信頼関係を獲得
肛門期 1~3歳頃は排泄やそのコントロールでリビドーを満たし、自律心が
芽生える
男根期(エディプス期) 3~6歳頃は性器に関する関心が増して、異性の親
に対しる性的な関心を持つ
潜在期 6~12歳頃は性的欲求が潜在的なものとなり、学校生活を通じて
社会化していく
性器期 13歳以降は前半は思春期と呼ばれ、異性に関する性的関心が非常
に高まる、その後は異性への信頼や尊重に基づく関係性の構築
ピアジュの発達段階説
ピアジュは思考や認知の発達に注目し、子供の発達を4段階に分類
感覚運動期 0~2歳頃は感覚とそれに伴う運動を繰り返し外界と関わる
前操作期 2~7歳頃は模倣などの象徴的思考に左右される直接的思考段階
自分の視点以外受け入れられない自己中心性が特徴
具体的操作期 7~11歳頃は具体的なものに対する論理的思考が発達、
直感に左右されない思考の保存概念が成立
形式的操作期 11歳以降は抽象的概念にも論理的な思考が可能となってくる
エリクソンの発達段階説
エリクソンは発達の概念をライフサイクル全体へと発展させ、8つの段階に分類、また各段階での固有の危機を心理社会的危機と想定
乳児期 0~1歳前半頃に自分自身や周りの社会に対して信頼を感じる
心理社会的危機は基本的信頼か不信
幼児期前半 1~3歳頃は自己評価に基づいて自己コントロールができる
心理社会的危機は自律性か恥・疑惑
幼児期後半 3~6歳頃は自発的な行動や自制心の発達
心理社会的危機は積極性か罪悪感
児童期 6~12歳頃は取り巻く環境へと関心が高まり、仲間と集団関係を育成
心理社会的危機は勤勉性か劣等感
青年期 13~20歳頃は自我同一性の確立
心理社会的危機は同一性か同一性の拡散
成年期初期 20~30歳頃は他者との親密な相互関係を持つ
心理社会的危機は親密性か孤立
成年期中期 30~65歳頃は子供や後輩など次世代の育成に関心を持つ
心理社会的危機は生殖性か停滞
成年期後期 65歳以降は自分の人生を受けいれ、統合し人間的な円熟を得る
心理社会的危機は統合性か絶望
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