見出し画像

介護福祉士国試対策:介護の基本

▼こんにちわ。この過去問の分析もいよいよ残り少なくなってきました(あと5週ほどで終了する見込みです)。本日は、『介護の基本』の問題の出題パターンを整理してみますネ🍀🍀
▼例によって、1ページにおさめるため、文字数がバリ多めです。何日かに分けていただき、少しずつ、ゆっくりと嚙みしめるように解いてみてくださいませ😊😊😊 がんばりましょう❗

▼さっそく、この科目の出題基準をみましょう。

▼見てのとおり、項目自体はかなり多くて出題範囲をつかみにくくなっています。しかし、じつはこれらの項目の半分ほどは、すでにほかの科目でとりあげているのです。これが、以前ご指摘申し上げた「科目間に共通する問題」というやつでして、混乱しないように、また安心していただければと思います。
▼ということで、このページではほかの科目でとりあげていないことがらを中心に問題を分析したいと思います。
▼また、問題の解答はわざと示していません。見ているだけでは身につかないからです。きびしいようですが、面倒くさくても、いちいち調べて理解、暗記するようにしましょう。



1.社会福祉士及び介護福祉士法をめぐる問題の出題パターン


(1)法の目的を問う問題:
例)
この法律の目的は、資格を定めて、その業務の適正を図り、もって社会福祉の増進に寄与することである。(社会福祉概論9-5-D)
例)法の目的は、社会福祉士及び介護福祉士の資格を定め、その業務の適正を図り、社会秩序の安定に寄与することである。(社会福祉概論20-5-1)
👉法律の条文を読むべし❗

(2)介護福祉士の業務内容を問う問題:
例)
介護福祉士は、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者を対象とする。(介護の基本24-18-4)
例)介護福祉士は、傷病者に対する療養上の世話又は診療の補助を業とする。(介護の基本36-65-1)
例)介護福祉士の業には,介護者に対する介護に関する指導が含まれる。(介護の基本30-18-2)
👉法律の条文を読むべし❗

(3)名称独占の意味と罰則を問う問題:
例)
介護福祉士の資格は、業務独占の資格である。(介護の基本27-19-1)
例)介護福祉士でない者は、介護福祉士という名称を使用してはならない。(介護概論16-74-A)
例)介護福祉士でない者がその名称を使用すると、1年以下の懲役となる。(介護の基本25-18-4)
👉罰則まできちんと調べておきましょう。

(4)信用失墜行為の禁止と罰則を問う問題:
例)
介護福祉士は、信用を傷つけるような行為が禁止されている。(介護の基本36-65-5)
例)介護福祉士は、信用失墜行為をした場合、罰則により1年以下の懲役または30万円以下の罰金に処せられる。 (介護の基本26-18-5)
👉罰則まできちんと調べておきましょう。

(5)守秘義務の内容と罰則を問う問題:
例)
介護福祉士でなくなった後は、守秘義務は課せられない。(介護概論20-79-C)
例)介護福祉士が秘密保持義務に違反した場合、1年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処せられる。(社会福祉概論18-8-C)
👉介護福祉士でなくなっても守秘義務は課せられるかという問題が頻出です。
👉罰則まできちんと調べておきましょう。

(6)誠実義務の意味を問う問題:
例)
介護福祉士が誠実に業務を行うことを明示した法律として、正しいものを1つ選びなさい。(人間の尊厳と自立25-1)
  1 社会福祉法
  2 高齢者虐待防止法
  3 社会福祉士及び介護福祉士法
  4 介護保険法
  5 老人福祉法
例)この法律における誠実義務とは、利用者が安心して暮らすことのできる地域社会の実現に寄与することである。(介護の基本28-18-5)

(7)連携規定の内容を問う問題:
例)介護福祉士が業務を行うに当たっては、医師その他の医療関係者との連携を保たなければならないとされている。(介護概論19-73-D)
例)介護福祉士は、福祉サービス関係者などと連携しなければならない。(介護の基本25-18-1)
👉一つ目の例題は×です。なぜか調べておきましょう。

(8)資質向上の義務の内容を問う問題:
例)
介護福祉士は、介護等に関する知識や技能の向上に努めなければならない。(介護の基本27-19-4)

(9)資格要件を問う問題:
例)
介護福祉士は、資格を更新するために5年ごとに研修を受講する。(介護の基本36-65-4)
例)介護福祉士の名称は、国家試験に合格すれば使用できる。(社会福祉概論13-4-C)
例)介護福祉士になるには、都道府県知事に申請し登録しなければならない。(介護の基本27-19-3)
例)刑事罰に処せられた者は、いかなる場合も介護福祉士になれない。(介護の基本27-19-5)
例)成年被後見人や被保佐人は,介護福祉士となることができる。(介護の基本30-18-3)
👉試験に合格しただけでは介護福祉士国家資格は得られませんという問題が頻出です。

(10)法の改正内容を問う問題:
例)
平成19年の改正では、信用失墜行為の禁止が新たに規定された。(介護の基本25-18-5)
例)平成19年の改正で、介護福祉士の業務が、従来の「心身の状況に応じた介護」から「入浴、排せつ、食事その他の介護」に改められた。(介護の基本24-18-1)

2.介護福祉士の職業倫理をめぐる問題の出題パターン


(1)日本介護福祉士会倫理綱領の内容を問う問題:
例)
倫理綱領では、利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重し、自立に向けた介護福祉サービスを提供するとしている。(社会福祉概論20-5-3)
例)倫理綱領では、介護福祉士は自己の実施した介護福祉サービスについて、常に専門職として責任を負うとしている。(介護概論18-80-A)
例)倫理綱領では、プライバシーを保護するため、職務上知り得た個人の情報を守るとしている。(社会福祉概論17-6-B)
👉倫理綱領の文章は、当たり前の内容であるがゆえに暗記しにくいです。必ずホームページをチェックしておきましょう。

(2)介護福祉士の職業倫理全般を問う問題:
例)
利用者との信頼関係が形成されていれば,利用者及びその家族に介護従事者の個人的な便宜を図ってもらってもよい。(介護概論11-65-B)
例)利用者にとって愛着のある日用品でも使用しないのであれば,黙って処分してもよい。(介護概論14-75-B)

(3)プライバシー保護や個人情報保護法の具体的な内容を問う問題:
例)
不要な個人情報を破棄する場合は、万が一に備えて復元できるようにしておく。(介護の基本34-25-2)
例)個人情報には映像や顔写真は含まれない。(介護の基本24-29-1)
例)関連機関や人が連携してサービスを提供する場合は、個人情報を保護することよりも共有することを常に優先させる。(介護概論18-74-A)
例)主治医など他のサービス提供者に対して、介護にかかわる個人情報を伝える必要がある場合、本人の了解を得る。(介護概論13-70-C)
例)事例研究を行う場合は、あらかじめ当該利用者の同意を得ることを原則とし、個人が特定されないよう配慮する。(介護概論20-79-B)
例)本人から個人情報の開示を求められた場合、いかなる場合も開示しなければならない。(介護の基本24-29-4)
例)事例検討会では、利用者の氏名や住所は匿名化する。(コミュニケーション技術29-31-3)
例)個人情報保護法では、個人の同意のない個人情報の提供は例外なく禁止している。(社会の理解25-15-4)
例)個人情報保護法では、電磁的記録は個人情報には含まない。(社会の理解35-15-1)
例)介護老人福祉施設の居室のドアは開けたままにしておく。(生活支援技術30-36-2)
例)多床室では、介護職の目が行き届くように、カーテンは開けておく。(介護の基本28-27-3)
👉プライバシー保護に関する問題はさまざまな形でほぼ毎年出題されます。

3.介護実践全般をめぐる問題の出題パターン


(1)個別化の必要性・重要性を問う問題:
例)
利用者のためによいと考えた介護を画一的に実践する。(介護の基本34-24-3)
例)生活様式は,同居する家族と同一にする。(介護の基本36-67-4)

(2)自己決定の必要性・重要性を問う問題:
例)
生活の主体は利用者であることを考えて、利用者の自己決定権を尊重する。(介護概論10-68-D)
例)生活支援では、介護者の意向より利用者の意向を尊重する。(生活支援技術24-42-5)
👉自己決定に関する問題は『人間の尊厳と自立』『コミュニケーション技術』『認知症の理解』『障害の理解』『生活支援技術』などの科目でも出題される可能性があります。

(3)生活歴を理解する必要性・重要性を問う問題:
例)
生活支援は、利用者の生活歴を理解して行う。(生活支援技術26-41-3)
例)利用者の価値観や生活習慣に基づいた生活を維持するためには、利用者の生活史を知ることも重要である。(介護概論16-74-D)

👉高齢者介護、在宅介護、施設介護に関する「常識」問題はとりあげませんでした。これらの問題の多くは「介護とはどうあるべきか」を問うもので、基本的な倫理観があれば正答できます。

4.安全対策をめぐる問題の出題パターン


(1)安全対策全般のあり方を問う問題:
例)
リスクマネジメントは、事故が起きてからその体制を検討する。(介護の基本26-28-1)
例)転倒しやすい利用者には、事故防止のため立ち上がらないように声をかける。(介護の基本34-18-4)
例)細心の準備をすれば、事故は起こらない。(介護の基本28-29-1)

(2)ヒヤリ・ハット事例・報告書の重要性を問う問題:
例)
事故予防のため、過去の「ヒヤリ・ハット」事例を参考にする。(介護概論23-80-5)
例)ヒヤリ・ハット事例の収集・分析が、事故を防ぐことにつながる。(介護の基本28-29-5)
例)口頭で報告したことは、ヒヤリ・ハット報告書に記載しなくてもよい。(コミュニケーション技術29-32-1)
例)ヒヤリ・ハット報告書は、事故報告書とは分けて記載する。(コミュニケーション技術29-32-5)
👉ヒヤリ・ハットは『介護福祉士国試対策:コミュニケーション技術』でもとりあげています。

(3)事故発生後の対応のあり方を問う問題:
例)
小さな介護事故は、個人で対応する。(介護の基本28-29-2)
例)事故が発生した場合、速やかに家族に連絡する。(介護の基本26-29-5)
例)口頭での報告は,結論を述べてから事故に至る経過を説明する.(コミュニケーション技術30-33-1)
例)事故報告書は,管理者以外は閲覧できないように保管する。(コミュニケーション技術30-33-2)
👉これも一部、『介護福祉士国試対策:コミュニケーション技術』(↑上ボタンからどうぞ)でとりあげました。

(4)災害対策のあり方を問う問題:
例)
介護老人福祉施設における避難訓練は,混乱が想定される夜間は避ける。(介護の基本30-23-4)
例)介護老人福祉施設では、災害対策基本法に基づき避難行動要支援者名簿の作成が施設長に義務づけられている。(介護の基本30-23-3)
例)災害避難所では、避難所内の調和を乱さないように「個」よりも「全体」に配慮する。(介護の基本29-22-2)
例)災害避難所では、高齢者には疲労防止のために、日中も臥床して過ごすように勧める。(介護の基本29-22-1)
例)災害避難所では、杖で歩行している人も避難所内では車いすを使ってもらう。(介護の基本29-22-3)
例)介護老人福祉施設の入所者は,原則として福祉避難所の対象外である。(社会の理解36-16-1)

5.緊急時対応をめぐる問題の出題パターン

👉緊急時対応に関する問題は、そのシチュエーションがだいたいパターン化されています。丁寧に学習しましょう。

(1)緊急時の連絡体制のあり方を問う問題:
例)
緊急時のために、日ごろから家族やかかりつけ医、最寄りの医療機関を把握しておく。(介護技術10-86-D)

(2)病状急変時の対応のあり方を問う問題:
例)
緊急時は体温、脈拍、呼吸の状態を把握することが重要であり、介護従事者が行っても支障のない観察技術である。(介護技術11-79-A)
例)反応がなく、正常な呼吸がなければ、心肺蘇生法(CPR)を開始する。(介護概論20-77-2)
例)心肺蘇生する場合は、心臓マッサージ50回に人工呼吸1回の割合で行う。(介護技術23-90-5)

(3)誤嚥時の対応のあり方を問う問題:
例)
誤嚥の際、意識がある場合は、片手で上半身を支え、もう一方の手で肩甲骨の間を叩く。(介護概論20-77-4)
例)食物をのどに詰まらせたときは、まずハイムリック法を行う。(介護技術22-90-5)

(4)嘔吐時の対応のあり方を問う問題:
例)
嘔吐が認められるときは、仰臥位にする。(形態別介護技術5-95-D)

(5)出血時の対応のあり方を問う問題:
例)
外傷性出血がある場合は、出血部位を清潔なガーゼで圧迫する。(介護技術23-90-1)
例)鼻出血が止まらないので、頸部を後屈させ後頭部を軽く叩いた。(介護技術18-85-3)
例)手からの出血は、出血部位を心臓より低くする。(介護技術22-90-2)

(6)意識喪失時の対応のあり方を問う問題:
例)
利用者が意識を失って急に倒れた場合、介護従事者がまず最初に対応すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。(介護概論17-75)
  1 仰向けの体位にする
  2 気道を確保する
  3 心臓マッサージを行う
  4 肩を軽くたたきながら、呼びかけをして意識状態を確かめる
  5 胸郭の動きは十分か、呼吸音は聞こえるかを観察する
例)意識がない場合は、舌根の沈下による気道の閉塞を予防する体位をとる。(介護技術13-83-B)

(7)転倒・転落時の対応のあり方を問う問題:
例)
ベッドから転落した利用者が「大丈夫」と言ったので、そのままベッドに寝かせた。(介護の基本31-23-3)
例)散歩介助中、利用者が転倒した。利用者は「大丈夫」と言ったが、まず、痛みの部位や腫脹の有無を確認した。(介護概論19-78-D)

(8)骨折時の対応のあり方を問う問題:
例)
高齢者の転倒による骨折の部位は,足首が最も多い。(発達と老化の理解33-75-3)
例)骨折の応急手当として、正常の位置に戻して固定する。(介護技術22-90-3)

(9)やけどの対応のあり方を問う問題:
例)
着衣の上から熱湯を浴びたときは、着衣の上から冷水又は氷水で冷やす。(介護技術15-85-D)
例)低温やけどの応急処置は、損傷部分を温める。(介護技術22-90-1)

6.身体拘束をめぐる問題の出題パターン


(1)身体拘束に該当する行為を問う問題:
例)
自分で降りられないように、ベッドの四方を柵で囲むことは、禁止行為とされている。(介護の基本29-25-1)
例)車いすから立ち上がることが多い利用者の場合、Y字帯を着ける。(介護概論23-73-5)
例)点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、手指の機能を制限するミトン型の手袋等をつけることは、身体的拘束に当たらない。(老人福祉論18-12-D)
例)自分の意思で開けることのできない居室等に隔離しても、身体拘束とはいえない。(介護概論18-73-B)
例)利用者を落ち着かせるために過剰な向精神薬を服用させることは、身体拘束ではない。(介護の基本25-31-3)
👉どのような行為が身体拘束に該当するかを調べておきましょう。

(2)身体拘束禁止規定の内容を問う問題:
例)
利用者の安全を確保する身体拘束は、職員1人の判断で実施できる。(介護の基本25-31-5)
例)切迫性と一時性の2つの要件を満たせば、身体拘束を行ってもよい。(介護の基本25-31-4)
例)やむを得ず身体的拘束等を行う場合には、その態様及び時間、その際の入所者の心身の状況並びに緊急やむを得ない理由を記録しなければならない。(老人福祉論18-12-B)
👉緊急やむを得ない身体拘束の3要件と、記録と書面の必要性を調べておきましょう。

7.虐待対応をめぐる問題の出題パターン


(1)虐待対応のあり方などを問う問題:
例)
高齢者ケアにかかわる専門職に対して、虐待に関する知識や予防方法についての研修が大切である。(老人・障害者の心理16-43-B)
例)虐待には、高齢者の障害の状況や心理状態に対する介護者の理解不足が関係する。(老人・障害者の心理23-47-3)
例)地域で高齢者虐待防止ネットワーク構築の中心になる機関として、最も適切なものを1つ選びなさい。(介護の基本27-26)
  1 福祉事務所
  2 老人福祉施設
  3 民生委員協議会
  4 警察署
  5 地域包括支援センター

8.感染症対策をめぐる問題の出題パターン

👉各感染症の医学的な側面については『こころとからだのしくみ』でも出題される可能性があります。

(1)日和見感染の意味を問う問題:
例)
病院や施設に入所したことで新たに発症するのは、日和見感染である。(介護の基本25-32-1)
👉「日和見感染」の言葉を必ず調べておきましょう。

(2)MRSAの感染予防対策のあり方を問う問題:
例)
MRSAに感染している利用者を介護したときには、手洗いが必要である。(介護概論11-69-B)
例)高齢者介護施設で、MRSAの保菌者が確認されたときの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(介護の基本32-26)
  1 入所者全員の保菌の有無を調べる。
  2 接触感染予防策を実施する。
  3 保菌者のレクリエーションへの参加を制限する。
  4 保菌者は最初に入浴する。
  5 通常用いられる消毒薬は無効である。

(3)疥癬の感染予防対策のあり方に関する問題:
例)
寝具の日光消毒を行うことにより、疥癬の発生を予防する。(介護概論12-67-B)
例)疥癬に感染した利用者の入浴は、順番を最後にする。(介護の基本27-31-5)
例)疥癬に感染した利用者は他の利用者と同室でよい。(介護の基本27-31-3)
例)疥癬に感染した利用者の衣類や寝具の洗濯は他の利用者のものと一緒でよい。(介護の基本27-31-4)

(4)ノロウイルスの感染予防対策のあり方を問う問題:
例)
ノロウイルス感染症患者の嘔吐物は、塩素系消毒剤で消毒する。(医学一般22-63-2)
例)ノロウイルス感染者の嘔吐物を拭き取ったペーパータオルはごみ箱に捨てる。(生活支援技術32-54-1)
例)ノロウイルス対策では、マスクと手袋を着用して嘔吐物を処理する。(生活支援技術35-97-3)

(5)手袋の適切な取り扱い方を問う問題:
例)要介護者の血液に触れた手袋は、外側の汚れた方が内側になるように裏返して外す。(介護概論17-79-A)
例)介護老人福祉施設では、おむつ交換は使い捨て手袋を着用して行うことが基本である。(介護の基本31-25-5)
例)感染症対策として、排泄の介護は利用者ごとに手袋を交換する。(介護の基本36-72-4)

(6)適切なうがいの方法を問う問題:
例)
感染症対策としてうがい用のコップは共用にする。(介護の基本36-72-5)

(7)適切な手洗いの方法を問う問題:
例)
手洗いは、消毒液に手を浸して洗う。(介護の基本25-32-2)
例)手指の消毒には、逆性石鹸と普通の石鹸を併用するとよい。(介護概論19-79-B)
例)手洗いは,液体石鹸よりも固形石鹸を使用する。(介護の基本36-72-1)

(8)ぞうきん・モップの適切な取り扱い方を問う問題:
例)
感染症予防のため、雑巾やモップは使わないときも湿らせておく。(介護の基本25-32-4)

9.介護従事者の健康管理をめぐる問題の出題パターン


(1)介護従事者のメンタルヘルスのあり方を問う問題:
例)
ストレスマネジメントについて、自分に合った適切な対処法を持つ。(介護の基本28-32-5)
例)介護従事者の精神的疲労は利用者の介護に影響するので、職場ぐるみでの働く環境の整備や個人衛生に努める。(介護概論10-74-C)
例)ストレスマネジメントについて、悩みは他人に相談せずに自分で解決しようとする。(介護の基本28-32-3)
例)燃え尽き症候群では、無気力感、疲労感や無感動がみられる。(介護の基本31-26-3)
例)夜勤職員の良質な睡眠のため、休日に寝だめをする。(生活支援技術34-57-5)
👉近年頻出です。

(2)腰痛予防のための具体的方法を問う問題:
例)
腰痛は脊椎の異常で起こるため、背筋力を強化しても、予防の効果は少ない。(介護概論16-78-A)
例)腰痛予防には、静的ストレッチングが効果的である。(介護の基本29-26-4)
例)介護者は体幹をねじらず、足先を移動の方向に向ける。(生活支援技術27-47-2)
例)腰痛予防のため、日ごろから前傾中腰姿勢での介護を心がける。(介護の基本26-32-1)
例)シーツ交換時のベッドの高さは、介護職の腰より低くする。(介護の基本26-32-4)

(3)ボディメカニクスの内容を問う問題:
例)
ボデイメカニクスを熟知した介護は、介護従事者自身の腰痛防止に有効である。(介護概論6-67-4)
例)ベッド上の移動介護では、利用者の身体とベッドの接する面積を狭くする。(生活支援技術26-46-3)
例)基底面積を狭くすると、重心が上がり、安定する。(介護技術10-79-A)
例)移乗介助では、介護者の支持基底面積は狭くする。(生活支援技術24-49-3)
例)ベッド上の移動では、介護職の重心と利用者の重心との距離は、離れている方が良い。(生活支援技術26-46-2)
例)介護者は重心を、できるだけ高くする。(生活支援技術27-47-4)
例)利用者の身体を持ち上げて移動させる場合は、介護従事者の下半身の筋力を利用する方が無駄な力を使わなくてよい。(介護概論6-67-3)
例)利用者を抱き上げるときには、主として腰の筋力を使う。(介護概論8-65-5)
例)ベッド上の移動介護では、腰痛予防のため主に腕の筋力を活用する。(生活支援技術26-46-5)
👉頻出です。

10.労働関係法規をめぐる問題の出題パターン

👉労働基準法の内容と労働安全衛生法の内容をごった煮にした問題が出題されやすいです。それぞれの法律の基本的な内容を調べておきましょう。

(1)労働基準法の内容を問う問題:
例)
労働基準法は、労働者の安全と衛生を確保することを目的としている。(介護概論14-80-D)
例)労働基準法は、労働者の労働条件の望ましい基準を定めている。(介護の基本24-32-1)

(2)労働安全衛生法の内容を問う問題:
例)
労働安全衛生法は、介護従事者の1日の法定労働時間を規定している。(介護の基本24-32-4)
例)労働安全衛生法に定められている内容に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(介護の基本28-31)
1 労働災害の防止に関する措置への労働者の協力
2 労働者の介護休業
3 女性労働者の婚姻、妊娠、出産等を理由とする不利益取扱いの禁止
4 常時20名以上の労働者を使用する事業場の衛生委員会の設置
5 労働者の1日の法定労働時間
例)ストレスチェックは,労働者数30人以上の事業者に義務づけられている。(介護の基本30-26-2)
👉ストレスチェックの問題は第30回で初めて出題された後は出題されていません。そろそろ再出題があるかも、です。

(3)育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(育児・介護休業法)の内容を問う問題:
例)
育児休業制度は、男性にも適用される。(社会の理解25-5-1)
例)育児休業期間は,子が満3歳になるまでである。(介護の基本30-25-1)
例)介護休業とは、10週間以上要介護状態が続いている家族を介護するためのものである。(介護の基本25-26-1)
例)要介護状態にある家族を1人介護する場合、1年度に5労働日を限度に、介護休暇を取得することができる。(介護の基本25-26-4)
例)要介護状態にある家族の通院の付添いに、介護休暇を使うことはできない。(介護の基本25-26-5)
例)子の看護休暇制度は、小学校就学前の子の養育をする労働者には適用されない。(社会の理解25-5-2)
👉この法律の基本的事項をよく調べておきましょう。

▼『介護の基本』はこれにて終了です。おつかれさまでした❗❗ ゆっくり休憩してくださいませ🍵🍵🍵

⭐⭐⭐次回は『医療的ケア』です。よい週末を⭐⭐⭐

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?