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《三股町社協×carewill》残反が生まれ変わる!KIMAMA PRODUCTSとつくる新製品

こんにちは!作業療法士のハルです。

このたび、ケアウィルのプロダクトに新しい製品が加わることになりました!それが、こちらの『帽子』と『ヘアバンド』です。

帽子
ヘアバンド

私たち『carewill(ケアウィル)』という会社は、あなたの「着たい、選びたい、着て人と会いたい」という意思を第一に尊重した服づくりを目指す、ケア衣料の専門ブランドです。その商品のひとつに、『アームスリングケープ』という、三角巾とケープが一体化した服があります。

実はこの帽子とヘアバンド、その「アームスリングケープ」を作った際に出る余り布=”残反(ざんたん)”を使って作られています!

アームスリングケープの余った生地を使用しています

本来捨てられてしまうはずの生地を、その課題解決力とデザイン力により新たな製品に生まれ変わらせたのが『KIMAMA PRODUCTS』の皆さんです。

『KIMAMA PRODUCTS』は、社会福祉法人 三股町社会福祉協議会(宮崎県)の中にある「コミュニティデザインラボ」の活動のひとつです。

この記事では、この帽子とヘアバンドが生まれた「残反リデザインプロジェクト」についてご紹介します。

「残反(ざんたん)」ってなに?

聞き慣れない「残反(ざんたん)」という言葉。これは、工場で廃棄される、布製品を作った後に残る端切れのことを言います。

ケアウィルでは、三角巾と一体化した衣料「アームスリングケープ」を秋田県大仙市で製造しています。

アームスリングケープを製造しているARTES(アーテス)さん

四角い生地に対してなるべく無駄のないパターンを引きますが、どうしても生地が余ってしまいます。
「この残反で何か作れないか。でも、ただ作るのではなく、社会的大義と持続性を持って価値のあるものを作れないか。」

ケアウィル代表の笈沼はそう思い、初回の製造以来、製品の納品時に残反も段ボールに詰めて送ってもらっていました。

「残反リデザインプロジェクト」のはじまり

そんな折、ケアウィルと深い関係にある宮崎の作業療法士の方をきっかけにコミュニティデザインラボのことを知った代表・笈沼は、2023年12月に三股町を訪れることに。

そこで皆さんにお会いし、付加価値のある福祉製品の開発と流通にあたり地域連携に注力していた代表・笈沼は、活動の内容やビジョン、社会的大義に深く共感しました。

三股町でのイベントの様子。盛り上がりました!

同じ福祉に関わる「ものづくり」の主体者として、何か協働ができないか。そんななか、この「残反リデザインプロジェクト」が生まれました。

福祉に関わるものづくりとその流通によって、生産者と消費者がつながり、消費者は地域の課題を知り、共感に基いた経済活動を通じてその解決に貢献する。そんなプロジェクトです。

プロジェクトの仕組み

ケアウィルでは持続性とリアリティあるものづくりを大切にしています。

残反リデザインプロジェクトの仕組み

残反をコミュニティデザインラボに送る際には、段ボールにめいっぱい詰めることで配送費用を抑えています。また、生地以外の付属品も最小限にしていただき、残反を無駄なく使っていただいています。
作られた製品はクリックポストでコミュニティデザインラボから直送することで送料を最小限にしています。それらの費用を売上から差し引いて生まれた利益の80%は、三股町の生産者に還元されます。

次回『KIMAMA PRODUCTS』&『コミュニティデザインラボ』さんにインタビュー!

次回は、プロジェクトパートナーである『KIMAMA PRODUCTS』さん、この活動を立ち上げた『コミュニティデザインラボ』さんにインタビュー!

ただ”製品をつくる”のではなく、その背景には地域課題を解決するための過程が隠されていました。
製品の販売開始&インタビュー記事は近日公開予定です。お楽しみに!

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