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クライシス・プランがわかる!支援が変わる!

「クライシス・プラン」を2部構成でわかりやすく解説!

クライシス・プランとは、精神疾患のある人が、再発の兆候や病状の悪化に備えるよう、病状が安定しているときにあらかじめ対処方法を想定して立てておく計画で、近年、精神医療・精神保健福祉分野で注目されています。
当事者の安定状態の維持や支援者とのコミュニケーションツールとして、また地域移行にも有効な、多くの可能性をもったツールです。
本書は、クライシス・プランに理論と実践の両方からアプローチした、初めての書籍です。
第1章では総論として、「クライシス・プランとは何か」からの基本解説、その発展や歴史、作成方法や活用方法といった理論を詳しく説明しています。
第2章では具体的な事例を数多く収載し、各事例でプランの導入、作成、活用に至るまでの過程をそれぞれ詳しく記載しています。

画面をクリックすると試し読みができます


「クライシス」と聞いて何をイメージしますか?

「クライシス」の語源には、よくイメージされる「危機」のほか、ポジティブ・肯定的な方向に結びつく「転機」としての意味も含まれます。
クライシス・プランの目標は「病状管理」ではありません。安定した状態を保つこと、そしてその人なりの希望や目標に向かっていくこと、そのための手段としてクライシス・プランは有用性を発揮します。
本書は、危機対応だけでない多様な可能性をもつ「クライシス・プラン」について、具体的に学べる1冊です。

キーワードは「Weのプラン」

本書での「クライシス・プラン」の特徴は、当事者と支援者が一緒につくり、一緒に使っていく「Weのプラン」であることです。また共同作業のプランでありつつ、何より本人に自分のプランとして大事に思ってもらうことを重視しています。ポイントはクライシスのときだけでなく「普段から使う」ことといえますが、具体的にどのように活用したらよいかについては、総論と17の事例で詳しく紹介しています。

事例が満載!知りたい場面に出会えます

登場する主な場面はこちらです。↓

  • 一般精神科医療(精神保健福祉法制度)
     一般精神科病院、精神科デイケア、精神科クリニックなど

  • 行政機関・障害福祉サービス
     保健所、訪問看護ステーション、相談支援事業所、就労支援事業所

  • 司法精神医療(医療観察法制度)
     指定入院・指定通院医療機関、保護観察所

  • 多様なメンタルヘルス臨床
     依存症、発達障害、自殺対策、児童自立支援施設、矯正施設、学校教育など

収載事例は全17件。臨床に効くヒントが満載、どこからでも興味をもったところから読み始めていただくことで、そのときあなたに必要なシーンに出会えます。

本書を使ったオンライン勉強会を行っています

中央法規出版の担当者も参加してきました!

第1章総論の巻

まだ空が明るい2024年7月のとある平日18時、この日は本書「第1章 総論②」をテーマにZOOM勉強会がスタートしました。具体的なプランの作成方法や活用方法について、本書をもとに執筆者自らが語ってくださいます。事前に届いていた質問へのお答えはもちろん、その場でもチャットで質問がたくさん飛び交い、その一つひとつに丁寧にお話いただきました。
参加者の高まる関心、講師のパッション、モデレーターの心遣い、実際あった「困った話」「活用のヒント」など、気になる話が盛りだくさん。何より、クライシス・プランに取り組む仲間の存在を感じられることが心強い場でした。
発言義務なし、入退室自由、ひっそりこっそりの参加もOK! 
でもあら不思議! だんだん話に入りたくな~る~
そんな魅力にあふれた1時間でした。

第2章事例:精神科デイケアの巻

初参加の前回が楽しすぎて再び参加させていただきました。
2024年8月、いよいよ具体的な事例の会が始まります。
この日のテーマは「精神科デイケア」
デイケアの説明、事例の説明からスタート、本の中では書ききれなかったエピソード、行間にある様々な思いや行動を執筆者から聞くことができ、事例への理解がより深まります。
今回もたくさんの質問があがり、「動機づけが難しい場合はどうする?」「導入の時期は?」「プランを自分のものと思ってもらう工夫は?」「他職種との共有はどうすれば?」「引継ぎの工夫やコツは?」「修正は誰がどうやって?」「自分の職場での導入のヒント」などなど、話題は尽きず、一つひとつに具体的に丁寧にお話いただきました。参加者から、今まさにご自身が取り組んでいる状況を聞くこともでき、大変有意義な回となりました。

まだまだ続きます

クライシス・プラン勉強会は始まったばかり。
今後も月1開催予定です。
詳細は「クライシス・プラン研究会」HPを是非ご覧ください。
皆様のご参加をお待ちしております!



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