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ダブルケアって知ってますか?

ある日の送迎場面で

朝、デイサービスの送迎バスに乗るおじいちゃんを見送る若いママ。
その腕の中では赤ちゃんがスヤスヤ。
思わずデイの職員は「かわいいですねぇ^^!」と目尻を下げました。



ちょっと待ったーーー!
実はこの30分前、おじいちゃんはトイレで粗相をしてしまい、自分でなんとかしようとしてトイレも自分も便まみれに。そんなおじいちゃんを若いママは怒鳴ってしまいおじいちゃんは困惑。下半身裸のまま立たせて掃除をしていると、幼稚園のお迎えバスの時間が迫ってきて、焦っているのに2人の子どもは用意もしないで喧嘩を始め、生まれたばかりの赤ちゃんはギャン泣き……。ママは自分も泣き出したいのをこらえて、なんとか支度をさせて送り出したのでした。そう、このママは1人で認知症の義父の介護と3人の子育てを担うダブルケアラーだったのです。

少しの想像力と行動力がダブルケアラーを救う

介護職の皆さん、想像してみてください。
「赤ちゃん、かわいいなぁ」と思ったそのご家庭では、介護と育児をダブルで担い、心身共に疲れ切っているママがいるかもしれないということを・・・。
保育分野の皆さん、想像してみてください。
親と同居していると言っていたママ。ひょっとして介護もしているのかもしれないということを・・・。
学校の先生、病院の医療従事者、保健師・助産師、地域の民生委員の方など、介護や子育てに携わるすべての人が、少し目の前の人の背景を想像することで、ダブルケアに気づき・話を聴き・連携先につなげることができるのです。そう、ダブルケアラーを救うのは少しの想像力と行動力なのです。

連携・支援方法はちゃんとあります!

でも、専門外だし、他分野のことはわからないから助けられないと思っていませんか?
そんなことはありません! 連携・支援の方法はちゃんとあります!
皆さんはダブルケアラーに手を差し伸べられるのです!
では、具体的には?

その支援のプロセスを丸ごと解説した本が出来上がりました!

試し読みに飛びます!

『子育てと育児のダブルケア 事例からひもとく連携・支援の実際』
発行:中央法規出版、定価:2200円(税別)、2023年3月発行

毎年2月はダブルケア月間

毎年2月は「ダブルケア月間」として、各地でさまざまな啓発活動を行っています。オンラインや無料の会も多いので、ぜひインターネットで検索して参加してみてはいかがでしょうか。


そして、こちらから本書の概要を!










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