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駐在妻インターン生ってどんな人?【第5期vol.6 早川沙登子さん(ニューヨーク在住)】

2022年4月より第5期インターンが始まりました。第4期から継続の1名を含め、韓国、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、アメリカと世界中から集まった駐在妻。第6弾は、2021年3月からアメリカ・ニューヨーク郊外在住の早川沙登子(はやかわさとこ)さんのご紹介です。
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【早川沙登子さん/お仕事プロフィール】
新卒で総合商社に入社。在職中から教育に興味をもち、通信制大学へ入学。教育実習を前に退職し、東京都公立小学校の教員となる。
その後、一度目の駐在帯同で休職しポルトガルへ。
帰国後、1年育休を経て教員として仕事復帰を遂げ、再び2021年3月末からニューヨークでの帯同へ。退職し現在に至る。

商社勤務から先生へ!?

ーさとぴょん(沙登子さんのニックネーム)といえば、商社から先生へのキャリアチェンジが印象的。その大きな決断の勇気もすごいし、決断に至った経緯がずっと気になっていました!

新卒で入社した商社でのお仕事は、案件の規模が何千億と大きすぎて、一人でなにかできることもない、新人の私の考えたアイディアはすでに検討されつくされている。。。ボールが全く蹴れないのにワールドカップに出されてる感じで、かなり苦しかったです。

学生時代の私は中の上くらい、何でも割と卒なくこなすことができたんです。勉強も受験も頑張ったと思います。でも、飛びぬけてできることってひとつもない。会社に入って、それって何の役にも立たないなと痛感しました。

そして会社では、自分の考えを言ったり、問題がないところになんか怪しいぞと問題を見つけて解決の方法を考えたり、周りの人を巻き込んで、実行に移したりってことを求められる。

でも私はそれができない。じゃあ、私の受けてきた教育っていったい何?と。

ーすごい、熱量があるお話!働いていたからこそ、気づけたことですよね!

「1足す1は2」のような答えがある仕事なら得意だけど、答えのない仕事をするのが本当に不得意でした。でもこれから生きていくのに必要なのは、答えのない問題に立ち向かっていく力では?そのための教育って日本ではされていないんじゃないか?という気持ちがムクムクと湧いてきて、大学で教職の勉強を始めました。
学生時代に小学校の教員になろうと思ったことは一瞬もなかったのに、働いたからこそ、教育に向かえました。

商社での最初の三年は本当にきつかったですが、「桃栗三年柿八年」と唱えて乗り切りました。

ー商社の仕事と教職の勉強。二足のわらじは大変ではありませんでしたか?

いや、でも「やりたいこと」だし「好きなこと」だから!当時は自分の興味があることを学ぶことがとても楽しかったです。今思うと自分の時間を100%自分のために使える贅沢な日々。
仕事も年を重ねるにつれて一人で任される案件も出てきて、やりがいをもって取り組むことができるようになっていきました。

教員免許を取得するのに教育実習が1か月あったので、その前に会社を辞め、集団授業の経験を積むため、中学受験予備校で2年間働きました。人に教えたことないくせに、いきなり小6受験生が担当でした。でも、「どうしよう」とか「無理」って思わなかった。
小学校も、実は勉強を教えるだけではなくて、書道や体育、運動会などの行事もある。ひとつも教えたことがないのに、これまたどうしようと思わなかった。
私はこれをやるのだ!という気持ちがあったんでしょうね。

ーやらされていることじゃないから、心からその頑張る過程も楽しく思えたんですね!さとぴょんらしくて、納得です!!

小学校教員時代には、数えきれないほどの思い出がありました

はじめての駐在帯同先・ポルトガルでの思い出

ところで…インタビューの聞き方の順序が執筆しづらそうだけど、大丈夫?

ーた、たぶん、大丈夫です(笑) 一度目のポルトガルはどのように過ごされていましたか?

一度目の赴任は、休職して帯同しました。帰る職場がある安心感。帰国しても、戻れば自分のキャリアは続いていきますし。

でも、ただ休んでるわけにはいかないな、やりたいというより何かしなきゃという焦りもあって、ポルトガル語の語学学校に週5日通いました。ポルトガルに行く前からたくさんリサーチもしていました。

ー入念なリサーチされていた様子が目に浮かびます!語学学校はどのような方が通われていたんですか?

私が通った学校は、ポルトガル語圏の国に派遣予定の修道院の方が多かったです。仲良くなったのは、インド出身のシスターさん。家族や国のことなどいろんな話をしました。

ー素敵な出会いがありそうですね!心に残っているエピソードはありますか?

シスターさんって、私物をもたない、家族ももたない。そして、お金は使った分だけもらえるらしく、私が全く知らない世界でした。

私にはその当時、悩みがあって心が塞ぎ込むこともあったのですが、それをそのシスターさんに話したことがあったんです。 そしたら、翌朝のお祈りの時に、私のことを話し、みんなでお祈りをしたと教えてもらいました。心から私のことを思って祈ってくれたことが伝わってきて、すごくうれしかった。祈ることに何の意味があるのだろうと思っていたけど、とても励まされたし、力になることを知りました。

教会のミサに連れて行ってもらった時、彼女の祈る姿を見て、神々しいというか、とても美しいと思いました。私利私欲ではなくて、誰かのために心から祈っていることが、伝わるんです。その友人に会えてよかった、と思っています。

ー感動してしまいました。同じ日本人、似た境遇の友人だと、逆に話せなかったかもしれないですよね。現地での友人だからこそ、心をさらけ出せる時や事がある気がします。

絵のように素敵なポルトガルの街並み!
こんな街の中に教会もありました

二度目の帯同・ニューヨークでの生活のいま

ーポルトガルから帰国し、日本でご出産、次の年に復職もされ、そしてまた駐在帯同ですね。とっても忙しい!

一度目との違いは、退職をしていること。目標がなく、「こう」って決めたら突っ走れるのに、「こう」がなくて完全に迷子でした。そんな時にCAREER MARKのインターン募集を知りました。

ーでも今は、インターン以外にも力を入れているものを見つけてますよね?

そうなんです。ヨガのティーチャートレーニング、オンライン家庭教師、そしてインターン。

ー3つのバランスを取るのが難しそうですが、実のところどうですか?

正直、苦しい!
やってみて、自分がマルチタスク向きじゃないのがわかりました。できると思っていたのですが、広げすぎちゃった気がしています。でも、インターンでのお仕事は今までやったことがない分野ですし、フルリモート・フルフレックスで働けたことは、今後のキャリアを考える上で貴重な経験になりました。また、インターンは自分のことをよく知る良いきっかけにもなりました。もっと自分をオープンにしたほうがいいし、考えていることを伝えていかなきゃ誤解を生みやすいと気付けました。インターンのメンバーにはいろんな経歴の方がいるので、物の見方や仕事の進め方、それぞれの得意分野が全然違って面白いです。

ー帯同開始の時は目標がなく迷子とおっしゃっていたのに、嬉しい悲鳴ですね。ちなみに、次の目標はありますか?

そうだ!わたしの今年の目標は、大量アウトプットだったんですよ!

行動して、アウトプットしていくことが大事だと思って。CAREER MARKのコミュニティ運営で、スキルアップ講座に力を入れているのもそこから。インプットばかりしがちになるけれど、みんなでアウトプットしていこうよーのノリでやっております。

そして、インターンの任期終了後は、ヨガ!!自宅とオンラインでヨガのレッスンをやっていこうと計画中です。家の広さ的にも、新しいことを始めるにも、ニューヨーク帯同中の方がやりやすいのです。

日本に帰国したらどうしようかな、という気持ちもありますが、今やりたいことをやっていくのが良いと思い至りました。たとえ失敗したとしても、帯同中のことだと思えば大したことないかなと!

晴れた日のセントラルパーク。ヨガをしている人を見かけることも!

あとがき

半年の任期終了間近に行ったインタビューとなりましたが、日々のインターン業務を通して、とても親密になっていたこともあり、もっと知りたい!という気持ちが抑えきれず、喋りっぱなしのインタビュー(?)になってしまいました。憧れるほどの、さとぴょんの行動力の裏側には、様々な葛藤と、強い意志と、決断力がありました。
5期のインターン活動はもうすぐ終わりますが、今後もお互いに刺激しあい、支えらえる仲間になれたこと、インタビューを受けてくれたことへの感謝の意を込めて、あとがきとしたいと思います。

インタビュー・文:
CAREER MARK 第5期インターン 磯部麻衣子 (マレーシア在住)

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