CAREER MARK公式
海外生活は、凝り固まった価値観をほぐすチャンス
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海外生活は、凝り固まった価値観をほぐすチャンス

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女性のキャリアとは切っても切り離せない、生理、妊娠、出産、更年期ー。
今回は、そんな体の悩みを解決するフェムテック企業、fermata Singapore(フェルマータ・シンガポール)より、丹野直美さんをお招きしてお話しいただきました。

後編となるこの記事では、丹野さんとCAREER MARK共同代表の鎌田に行った、「キャリア」をテーマとしたインタビューを綴っています。キャリアに悩む駐在妻のみなさんのヒントや励みになれば幸いです。

尚、今回のnote記事は、CAREER MARKが運営する部活動「キャリアカフェ・ドイツ部」(以下ドイツ部)が企画し、ドイツ部のメンバーが対談の司会進行、記事作成を行っています。

☆いま話題となっているフェムテックの基本から、世界の潮流までを掘り下げた「フェムテック編」(前編)はこちらから。
☆ドイツでキャリアを語るドイツ部note記事はこちらをご覧ください。

1. 丹野さん、fermataについて

ゲスト:丹野直美さん
シンガポール在住。
ベンチャーキャピタルファンド勤務の傍ら、2020年7月よりfermata Singaporeにてカントリーマネージャーを務める。

fermata(フェルマータ)について
「あなたのタブーがワクワクに変わる日まで」を合言葉に、フェムテック市場の日本・アジアでの拡大を目指し、女性のウェルネスに関連した事業を展開。世界中から集めたフェムテックアイテムを販売するECサイトの運営、フェムテックイベントの企画、フェムテック事業のコンサルティング等を行っている。
fermata株式会社 (日本):https://hellofermata.com/
fermata Singapore:https://sg.hellofermata.com/

2. fermata Singapore × CAREER MARK インタビュー

fermataとの出会い

ー丹野さんがいらっしゃるfermata Singaporeは2020年7月に設立されたそうですが、丹野さんがfermataで活動をされることになったきっかけ、経緯について、まずは教えていただけますでしょうか。

丹野さん(以下敬称略):
私はfermataに関わる2年前まで、フェムテックについてはほとんど知りませんでした。
fermataのお仕事には当初より副業として携わっており、本業はベンチャーキャピタルファンドのバックオフィスをやっています。そこのグループ会社でfermataのCEOであるAminaさんが活動されていたのが出会いのきっかけでした。
fermataと出会う前、ベンチャーキャピタルでいろんなスタートアップを見ていたなかで、女性向けの商品やサービス、女性のCEOが少ないと感じていまして、もっと女性のスタートアップが出てきてほしいな、というか、出てくるはずだ、と思っていたんです。
ちょうどそんな時に、グループ会社のチャットで、スタートアップとして始動したばかりのfermataがフェムテックの展示会をやるとのお知らせがありました。「シンガポールでもぜひやってください」と、私からコンタクトを取ったところ、「fermataは海外、特にアジアに進出したいと思っていたんです」とAminaさんより返事が来て、そこから「fermata Singaporeを作ろう」と話が進んでいきました。

ー偶然にも、丹野さんが考えていらっしゃったように女性起業家が現れ、その出会いがきっかけでご自分も事業に携わることになり、シンガポールに拠点ができた、ということですよね。よく鎌田さんも言っている「計画的偶発性理論」というか、そういうものを感じました。

丹野:
そうですね。私自身としても本当に意外な展開でした。

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「戦線離脱した」からこそ、立ち上げた人材事業

ー一方のCAREER MARKも、fermata Singaporeと時を同じくして2020年に事業化したんですよね。鎌田さんがCAREER MARKを立ち上げた経緯についても改めて教えていただけますか。

鎌田:
CAREER MARKは駐在妻専門の人材紹介事業をしていますが、なぜ駐在妻専門なのかというと、私自身が夫のイギリス転勤によって専業主婦、いわゆるブランク人材になった経験があるからです。
日本では、半年間のブランクがあるだけでも転職市場において不利になると言われています。私は管理職として人を採用する立場だったので、採用担当者が「この人はブランク人材」って、応募書類をぽんと脇に置くような風潮があるのはよく分かっていました。だから、「あ、もう私は戦線離脱した」って、喪失感に見舞われた駐在帯同生活だったんです。
私のような方って実はたくさんいて、仕事に打ち込んでキャリアを積み重ねてきた、就労意欲が高い駐在妻は多いんです。海外に駐在帯同してキャリアを中断した方のうち、8割が本当は働き続けたかったと答えたアンケートデータもあります。
さらに就労意欲だけじゃなくて、能力も高い。私は帯同先のロンドンで在英日本人女性のコミュニティを立ち上げたんですけど、そのメンバーと一緒に何かを作り上げていく経験をして、企画力や営業力、また話をまとめる力など、みなさんが強みを持っていることを実感しました。
でも、そんな方たちが日本に帰国して、諦めて専業主婦になっている。「もったいなさすぎる」って。とにかく「もったいないもったいない」って思いながら、2年間の駐在帯同生活を過ごしました。
とは言え、私も日本に帰ったらやっぱりブランク人材で、この先仕事として何をすればいいんだろうと帰国後すごく悩みました。悩みに悩んだ結果、世界中で私と同じようにモヤモヤを抱えている駐在妻さんの、働きたいけど働けないという課題を解決しようと決めたんです。本帰国後の2018年に駐妻キャリア支援プロジェクトとして活動をスタートし、2020年春にCAREER MARKとして事業化をしました。

ー駐在妻として抱えていた課題意識を実際に事業にするまでには、高いモチベーションが必要なんじゃないかと思います。鎌田さんのその原動力というか、モチベーションはどこから生まれてくるものなのでしょうか。

鎌田:
日本に帰国して、また仕事ができたことがすっごく嬉しかったんです。「戦線離脱した」って私が一度諦めちゃったからこそ、また仕事ができる喜びを、これから帰ってくる駐在妻のみなさんにお届けしたい、という想いがまずありました。
あとは、みんな同じように悩んでいたり、これがあったらいいのに、という希望をよく口にしていたから、誰かが旗を振ってやっていれば、協力してくれる人が現れるかもしれないなって思っていたんです。それで、実際に協力してくれるんですよね。「駐在妻のキャリア支援事業を立ち上げました」って言ったら、もう何年も前に駐在妻だった方がアドバイザーとして関わってくださったりとか、「こういうのがあったらいいなって思っていたから、私の方でも広めますね」って言ってくださったりとか。同じ気持ちを持つみなさんのおかげで頑張れる。原動力になっているというよりは、みなさんに火をつけていただいている。そんな感覚です。

会社も、業界も、海も飛び越えて

ー丹野さんは日本で数年お仕事をされた後、シンガポールに渡られて、そこからいくつかの会社でキャリアを築かれてきたということですが、シンガポールでお仕事をスタートされた経緯を伺えますでしょうか。

丹野:
私が新卒で最初に勤めたのは、故郷の大分県の銀行でした。そこで3年ほど働いたんですが、もうちょっと面白い刺激が欲しいと思って、もともと興味があったのと、大学では海外のことを学ぶ機会も多かったので、海を渡ることにしました。田舎に住んでいたからか、東京への心の距離感と海外への距離感があまり変わらなかったというのがありましたね。
20代でまだキャリアが短くても働ける環境ということを考えて、当時はビザがおりやすかったシンガポールに行き先を決めました。

ー思い切って海外に渡り、そこで仕事をするという行動力がすごいですね。仕事は渡航されてから見つけられたのですか?

丹野:
はい、シンガポールには日系企業がたくさんあったし、仕事は行けば何とかなるだろうみたいな気持ちでした。多分若かったからできたと思うんですけどね。20年くらい前は、20代から30代の女性が海外で働くのがちょっとしたブームだったんです。
私の場合は、日系企業で何かしら仕事が見つかるかなと思っていたら、予想外に、外資系の証券会社で日本語が話せる人の求人があり、そこに就職を決めました。3、4年程で日本に帰るだろうと思っていましたが、シンガポールの居心地が良かったのと、結婚・出産とライフイベントが続き、あっという間に20年が経っていました。

ーその証券会社で働かれた後に、転職も経験されているんですよね。

丹野:
はい、始めに勤めたアメリカの証券会社で15年働いたのですが、労働時間が長く、子どもが2人いるなかで仕事と生活のバランスを取るのが難しいなと感じたので、思い切って辞めるという選択を取りました
でも私も働くことが好きだったので、パートでいいからフレキシブルに働ける勤務先を探し、見つけたのがいま働くベンチャーキャピタルファンドのバックオフィスです。まだコロナが始まる前だったのですが、その頃からフルリモートが可能で、勤務時間も自分で管理するという、とてもありがたい環境を得ることができました。時間的に余裕がでてきたことが、次のfermataの副業につながったのかなと思っています。
fermataは小売業という、金融とは全く異なる業界で、私には小売の知識も全くなければ、マーケティングやPRの知識もありませんでした。さらに会社設立の手続きから、経理や人事、経営戦略まで、なんでもやらなきゃいけない少人数体制です。大変ではありますが、非常に刺激的で面白い経験をさせていただいていると思っています。

シンガポールの女性のキャリア環境

ー本当に多様なキャリアを歩まれていらっしゃるんですね。シンガポールに長く勤められてきて、日本との働き方の違いを感じることはありますか?

丹野:
全般的に、女性がキャリアを築くのは当然と認識されているところが、大きな違いかなと思っています。
最初に働いた外資系企業で気づいたのが、そこで働く女性たちのマインドセットが私とは全く違っていたことでした。というのも、当初の私は海外で働けて、そこそこ生活を楽しんで、お給料をもらえればそれで満足、という感覚だったんです。でも、シンガポールや他の国からきた女性は最初からマネジメントを目指すのが当たり前、という意気込みで、もう意欲が違うんですよ。1on1ミーティングで「自分はいつ昇格できるんだ。どうやったら上に上がれるんだ」と自ら上司にかけあうのが普通というカルチャーです。そこに年齢や性別は関係なく、遠慮もありません。シンガポールでは、管理職に就く女性は実際に多いですし、そんな方々を見ていると、アピール力や自己主張力に秀でているなと感じます。自分はそういう部分が足りていなくて悔しい思いをしましたし、そういうマインドセットとスキルを日本人の女性が普通に持てるようになれればと思いました。

ー私は前職が人事だったのですが、日本では管理職になりたがらない女性が多い印象です。シンガポールはその逆ということで、ちょっと意外でした。文化的な背景などもあるんでしょうか。

丹野:
そうですね、女性が働きやすい環境があることが大きいかと思います。シンガポールは共働きが多く、メイドさんを雇うことが一般的なんですよね。私も8年半ほどメイドさんを雇いましたが、彼女に家事をほぼ全部任せられるのでとても助かりました。外食文化で、男性側が奥さんに料理を期待する風潮もあまりないのかもしれません。子どもがいても、フルタイムで働きやすい社会的環境はあると思います。
ただ、完全に男女平等かと言われると実際はそうではなくて、職場や家庭でのジェンダーギャップを少なくするために、政府は取り組みを始めています。

ー同じアジアの国でも、全然違いますね。社会的なサポートあってこその女性のキャリアだなと感じました。

自分らしいキャリアを歩むために

ー丹野さんが自分らしく、楽しく仕事をしていくうえで、何か大切にされてきたことがあれば、教えていただきたいです。

丹野:
そうですね、自分のそのときの優先順位を決めていくことと、変化に柔軟であることは大事だと思っています。特に女性って、子どもが生まれたら、ものごとの優先順位はかなり変わってきますよね。私はメイドさんがいても、仕事と生活の両立が難しくて葛藤を抱えていました。証券会社を辞めることはすごく悩んだけれども、今では転職してよかったと思っています。
違う業界に入り、日々、失敗や試行錯誤の連続である一方で、ひとまわりもふたまわりも若いスタッフ達と働く環境は刺激的でたくさんの発見があります。
あまり自分に制限をかけず、いくつになっても、やりたいと思うことは思い切ってやってみてもいいと思います。変わっていくことは全然悪くないし、失敗してもそれは糧になるという気持ちでいたいですね。

ーお話を伺って、怖がらずに、というところが大切な気がしました。思い切って行動にうつすには勇気がいりますが、やってみて考えようっていうマインドも必要なんだなと。特に海外に居るからこそ、「やってみるチャンス」も多いのかなと思います。

丹野:
そうですね。海外には日本にはないものが転がっていることがあります。例えば、シンガポールでは海外の投資家がファンドを作るケースが多く、そこでニッチな求人のニーズが存在したりします。探せば面白そうな仕事に出会えるかもしれないし、その人のスキルを活かせるものが海外だからこそあるかもしれません。
私が転職先を見つけたのは、お友達に「仕事を探してる」と話したのがきっかけでした。周囲の人に自分のやりたい事を話すのはおすすめです。どこかでネットワークが繋がってチャンスが来るかもしれませんから。また、fermata Singaporeでは、優秀な日本人駐在妻の方たちがボランティアでサポートしてくださっています。「フェムテックに興味があるから、ぜひ手伝いたい」と積極的に関わってくださっていて、そんな風に興味のあるところに飛び込んで、まず経験してみるのもいいのではないでしょうか。

ー駐在帯同先で就労やボランティアをしたいと考えている駐在妻も多いので、励みになります。

自分の強み、好きなことを見出す

ー鎌田さんは、キャリアメンターとして、駐在妻だけでなく、育休や介護でキャリアブランクがある女性とも向き合っていらっしゃいますよね。ブランクがあるなかでも自分らしいキャリアを歩むために、大切なマインドや、自分らしいキャリアを歩んでいる方に共通するものがあったりすれば、教えていただけますか?

鎌田:
お仕事でたくさんの方のメンタリングを担当するなかで、共通で出てくるのが「自分の強みがわからない」っていう悩みなんです。そこで強みを一緒に見つけるセッションをするんですけど、強みを見つけたことによってその方が自信を持ち、行動が変わっていくっていうのをすごくたくさん見てきました。必ずどんな方でも強みや魅力があるので、そこを見つけていくことが大事なんじゃないかなって思います。

ー自分の強みを見つけることってすごく難しいと感じるのですが‥

鎌田:
CAREER MARKの部活動みたいに、仲間と共に何かをしてみることって、外的自己認識を高める行動につながると思うんですよね。ドイツ部のメンバー同士で「こんなことできてすごいね」とか、言ったりしない?

ーはい、お互いにないものに気づいたりもしますね。

鎌田:
そうなんです。でも日本で仕事をしていると、なかなか褒められることがない。慣習的に、日本ではできないところを責められるから、それに囚われて、「私なんて大したことできない」って思っちゃう。
だけど実は、自分が当たり前にやっていたことがほかの人からはとても魅力的に見えたり、すごく高いレベルのことだったりする。個人がそれぞれ一歩外に出て、人と一緒に何かをやってみて、そこでお互いにポジティブなフィードバックをするということは、強みを見つけるひとつのポイントだと思います。
それもあって、CAREER MARKはコミュニティを作っているんです。

ーまさに私たちドイツ部がそれですね!

鎌田:
そう、やりたいことをやってみる、それに対して共鳴する仲間が集まってくる。そういう仲間同士だと、必ずいいコミュニケーションが生まれるんですよね。そこから自分たちの魅力を見つけたりとか、もっとこれがやりたいよねって目標を見つけて前進できる、その一歩になればと思って、コミュニティを作っています。

ー私たちは「キャリアのモヤモヤ」というキーワードのもとにできたコミュニティで、仲間のいる安全地帯でありながら、いろいろ自由にチャレンジできる環境だと感じています。このドイツ部との出会いが自分が前進するきっかけになったと、メンバーとも以前話したことがありまして、もう本当に鎌田さんの言う通りになっているなと思います。
さらに、キャリアブランク中のアクションがその後のキャリアにつながった例など、具体的なお話があれば教えていただけないでしょうか。

鎌田:
とにかくこう、小さなことでいいから好きだと思うことをやってみるって重要だと思うんです。
一例として、商社の事務職をしていた駐在妻の方がいて、「長く働いてきたけど特に何ができるわけでもないし、日本に帰ったら仕事どうしよう」って悩まれていたんです。仕事のことは置いておいて、何をやったら熱中できるのかをその方に聞くと、書くこととか読むことが好きだというので、「それを使うような何かをしてみたら」とアドバイスしたことがきっかけで、CAREER MARKの広報PRのインターンをやってみた。そうしたら自分の書いた文章が周りに評価され拡散され、伝わっているのがわかった。加えて、彼女はものを読んで、思考を深めるのが好きなんだと気づいたらしいんですよね。だから読んだり書いたり、情報収集することを軸に、自信を持ってお仕事してみようっていうことで、現在はフルリモートでリサーチャーや編集を任され、活躍しています。元の仕事内容とは離れて、何が好きだったんだっけ?っていうところに一回立ち返ってから、スタートがきれたんです。
これは私の話になるのですが、私も人材紹介業はもともと経験がなかったんですよね。でも、人を応援したり、人と集まって、何かを話し合って生み出したり、人とつながる、人をつなげることがもともと好きなんです。
仕事がなくなって、なんにも肩書きがなくなったからこそ、そして海外で、ああした方がいいこうした方が良いっていう情報が入ってこないからこそ、自分は何が好きなのかとか、この先の人生何やっていきたいのかという考えがクリアになる気がします。

ーたしかに、肩書きが強制的にリセットされますからね。「強みや好きなことを見つける」、私もやってみたいと思います。
おふたりのキャリアについて伺っていて、経験のないフィールドへ一歩踏み出したところが共通点ですし、キャリアは人とのつながりで築かれていく部分もあるのかな、なんて感じました。

誰もが生きやすい社会とは

ーそれでは最後の質問に移りたいんですけれども、これからどんな社会をつくっていきたいか、目指す未来像についてお聞かせいただけますでしょうか。
fermataとCAREER MARKは、主に女性が抱える、マイナスに捉えがちな問題をプラスに変えていく、という共通したコンセプトがあり、大きな視点でとらえると「女性を含めた誰もが、人生の選択肢を狭めることなく活躍できること」を目指していますよね。その誰もが活躍できる、選択肢がある社会とは、具体的にどんなものか、また、そういった社会に向けて課題に感じていらっしゃることを、伺いたいと思います。
まずは鎌田さんから、いかがでしょうか。

鎌田:
海外から日本に帰ってきて感じるのは、「こんなこと言ったら相手によく思われないだろうな」と、自分の考えを抑えて、発信しないことが多いということです。フェムテックに通じるところもありますが、女性としてこうじゃなきゃいけないとか、家事育児は女性がすべきといった根強いジェンダー規範がありますよね。男性だけでなく、女性自身もそれを払拭できずにいると感じます。だからまずは、自分たちが捉われているステレオタイプに気づく機会がもっとあったらいいなと思っています。
その次に、私がさっき言ったような、自分の強みや楽しいと思えること、この世の中に役立てることは何なんだろうっていうことを考えて、それを自由に発信していけるようになったらいいなと

ー例えば、キャリアブランクがあったら復職は難しいかなとか、無意識のうちに決めつけてしまうことが多いのかもしれません。生理についてもそうで、またいつものように乗り越えなくちゃ、みたいな無意識の思考が実はとても大きい気がするので、そこを取り払うだけでも自分の行動が変わってきますよね。
続いて丹野さんにも同じことを伺いたいのですが、いかがでしょうか?

丹野:
私の意見もかなり似ているのですが、fermataのビジョンのように、自分や誰かを生きづらくしている価値観が変容して、タブーがワクワクに変わり、生きやすくなる社会になってほしいです。今はシンガポールで活動していますので、この国や、東南アジアのタブーをもっと理解していきたいし、それぞれの国に応じたタブーへの取り組みや、フェムテックの広め方を模索していきたいです。
もう少し自分ごととして考えると、自分の中の凝り固まった考え方だとか、ものの見方だとか、そういうことに気づくのが大事なんだろうなと思います。いま自分が感じているこの価値観って本当にそうなの?押し付けられたものじゃないのかな?と、おりにふれて、意識するというか。

ー鎌田さんの話にも通じますが、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)といいますか、私自身も、例えばドイツや外国の方に対して、〇〇人だからしょうがない、と知らず知らずのうちに思考している部分があるかもしれないと感じました。
フェムテックに関しては、男性から見ればわからない女性の世界で、男性側が思い込んでいる部分もありそうですよね。まずはお互いに知るところからが一歩なのかもしれないですね。

丹野:
そうですね。自分自身、母親だからこうしなきゃ、宿題をちゃんと見なきゃいけないし手作りのご飯を準備しなきゃ、みたいな義務感や罪悪感を無意識に持っている部分があると思うし、自分自身で生きづらくしてるなあと感じます

ー海外に住んでいると、言語の問題もあって日本ほど情報が得られず、周りと自分を比較することも少なくなるので、自分の価値観を解放する意味でもいい期間なのかなと思います。
私個人としても、自分の体と向き合ったタイミングでキャリアにも向き合わざるを得なかった過去の経験があり、キャリアとウェルネスはすごくつながっていると改めて感じました。
今回、それぞれの分野で活躍されるおふたりへ質問する機会がいただけて、感謝しています。お話を聞いて、あんまり凝り固まらずにやってみたり、チャレンジしてみたらいいんじゃないかなと、気持ちが軽くなりました。ありがとうございました。

【執筆担当:横田 マリ子】
【対談運営:CAREEER MARK キャリアカフェドイツ部】


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