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勘違いしてお祈りメールが届く3つの理由

面接は相性が9割

なぜこういうことを言えるのかというと、面接官の思い込みと先入観が合否を決めているからである。

面接はコミュニケーションがきちんととれていること、わかりやすい説明をしてくれること、コンパクトにまとめられることができる事が基本である。

しかし、新卒採用や第二新卒の応募者の面接になると、至るところで自己PRを何でもかんでも織り込んでいることが多い。

中途採用でも、沈黙を嫌うことになり、間髪入れずに条件反射的に答えてしまう人がいる。
こういう面接を繰り返していると、1次面接を突破することはできない。

面接を突破している人の特徴として、過去、現在、未来をしっかりとつなげることができる。

また、自分の能力についてきちんと把握をしており、どういう面で活躍できるかということをしっかりとプレゼンテーションをすることができる特徴があります。

しっかりと面接官の意思を読み取り、噛み砕いた上でしっかりと答えている。

これは面接なれをしていないとできないことでもある。

本命企業を受ける前に複数社面接を受けておいて、どんなことを聞かれるのか、どう答えることが相手に共感を持ってもらうかという点を感覚的に掴んでおくことが必要になるでしょう。

お祈りメールになる理由ベスト3

新卒、第二新卒、中途採用それぞれの場面で共通しているのですが、面接官がサヨナラを決めて、お祈りメールを送る理由を3つ挙げてみます。

ご自身が面接中にうっかりとやってしまっていないかどうかを考えて見ましょう。

その1:要約型か情景描写なのか

これは日本人がよくやってしまう間違いの1つなんです。
事実やデータをただひたすら並べて話をしてしまうパターン。
「総合職として入社した後、営業部、総務部、広報部に異動になりました。
その間、様々な教務を経験しており…」といった感じです。

新卒採用や第二新卒採用だと「僕が学生時代にやってきた事はこんなことです。」
「僕の会社人生をかいつまんでいうとこんな感じです」というように、事実だけをギュッとまとめた話し方が非常に多い。

なぜ、こういう話し方をするようにしているのかというと、就職、転職サイトの面接のノウハウにそのように書いているからである。

また、エージェントのキャリアカウンセラーも同じように話をする。
時系列でやって来たことを話してくださいというように、自己紹介をする時にそういう話をしてくれといっているからです。

これでは1日何件もの面接をしている面接官にとっては印象に残りません。
理由は職務経歴書に書かれていることをなぞっていっているだけですから、
事前に資料を読み込んでいる面接官であれば、何の発見もありません。

面接では事前に提出をしている履歴書、職務経歴書に関係をしているエピーソードを聞きたいと考えていますし、それがきちんとした事実に基づくものなのかを検証していく作業が面接だからです。

また、抽象的でじつはひとかけらできな語り方と言うのは印象に残りづらく、イメージをするにもなかなかイメージができないのが現状です。
イメージができないということは印象に残りづらいということになるでしょう。

印象に載っていたり、思い出すようにエピーソードが出てくる人というのは、実に話し方が上手く、情景描写も上手い。

横文字や専門用語を使わずにわかり易い表現を駆使してつかうことが多い。
聞き手としても話していることがイメージしやすいというのが、情景描写型でストーリーを語るタイプである。

無味乾燥の事実の羅列や要約版のストーリーでは人を動かすことができないでしょう。

その2:情報だけなのか、そこにドラマがあるのか

話のうまい人というのは、フレーム構造がしっかりしたものを持っている。
ツカミ、本ネタ、オチというように、起承転結がしっかりとしており、感情的に話をしたりすることで、本当に体験してきたんだという印象を与えることができる。

ワクワク、ドキドキといった展開がある話し方をすることが重要です。
次に何が起きるのかというはらはら感が聞き手を引き込み、飽きさせない方法である。

例えば、こんなエピソードがあったとしましょう。

1番目は、「この前、バケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨があったじゃん。」
「あの時は室内で打ち合わせだったから助かったけど、お前はどうだった」
「俺はあのゲリラ豪雨にあってしまったから、足止めを食らっていたんだ。
そして、雨が上がった後、駅へ向かっていると、地べたに1万円札が落ちていたんだよ。」

2番目は、「この前、バケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨があったじゃん。」
「あの時は室内で打ち合わせだったから助かったけど、お前はどうだった」
「俺はあのゲリラ豪雨にあってしまったから、足止めを食らっていたんだ。
そして、雨が上がった後、駅へ向かっていると、川を超える橋の前で、
地べたにべったりくっついていた1万円を見つけたんだよね。
雨が降った後だったから、1万円札を破かないように、慎重に剥がし取った。
たまたまカップアイスを食った後だったから、木のスプーンをうまく使って剥がしたわけ。
その後、ドライヤーで乾かして、交番に届けたんだけどね。

日本人で多いのは1番目のパターンであり、たいていの場合は、
聞き手にそういった感情を一切喚起させない「情報」中心で話をまとめるケースが非常に多い。

単調で喜怒哀楽のない話では人々の共感をえることは非常に難しい。
ベテランの漫才師ではないので、人柄や性格をわかっているとは限らないから。

いかに感情を伝える様に話をして、ただの情報をドラマとして昇華することができるかということが、ポイントになるわけです。

その3:成功を語るのか、失敗を語るのか

人とのコミュニケーションで一番飽きられるのは、
「説教をする、昔話をする、自慢話をする」という3つの話です。

多くの日本人のコミュニケーションがこの3つに集約をされるケースが多く、人が集まればリーダー的な人が大抵こういう話をして、同調することになる。

集団の心理で嫌われたくないと感じるため、意見をいうことをしないのが日本人。

多くの日本人が語るストーリーが面白くない元凶であり、自分の話したいことだけを垂れ流して話す「ナルシスト系弾き語り型」のストーリーである。

面接官が聞いていないことまで答えてしまう人や、面接官が飽きているにもかかわらず、話し続ける人などがこういう典型的なパターンに入る。

また、日本人の特徴として成功したはなしというのは自慢話にしか聞こえないケースが多い。

人の成功を聞くことは、知力、体力、時の運が揃っている時が多く、奇跡といえる偶然もあいまって、未確定要素がそこには多く加味されているため、成功話は切り口を間違えると自慢話と表裏一体である。

成功話というのは所詮他人事としてとらわれることが多くあり、我がごととして自分自身の教科書として噛み砕くことができないだろう。自分に酔いしれて、そんな話を聞いたとしても印象に残りづらい。

しかし、失敗の話というのは印象に残りやすい。
入社して仕事をしていた時に再現性があるかどうかというジャッジをすることができる。

自分も同じような体験をしてきたな、その時にはこうやってのりこえてきたなっというように面接官の頭のなかで勝手にイメージをしてしまうことがあるからだ。

ストーリーの原則としては、困難にぶつかった時や挫折を味わった時、どのように乗り越えたのかということを明確にしておきましょう。

可能であれば、3つぐらいのエピソードを探しておくと、圧迫面接対策にもなりますから、自己分析をちゃんとしておきましょう。

この3つのポイントをクリアすることができるのであれば、面接突破も可能になるでしょう。

そのためには模擬面接をキャリアセンターの先生方とやったり、知り合いの社会人を巻き込んで、数をこなしていくことが必要です。

そこから得られた意見を参考に、マイナーチェンジをすることが必要です。
企業面接で試してみるというのも方法ですが、2016年から新卒採用からは
短期集中型のスケジュールになっているため、早めに修正を行わないと、
内定を獲得することができずに、時間だけが過ぎて行くことになります。

そうならないためにも、いろいろな人と模擬面接を繰り返して、自己分析を見なおして、早めに軌道修正をすることを忘れないで下さい。


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