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美しい「超絶技巧」の世界

皆様こんにちは!クミコミです。
昨日は美術館めぐりのお話をいたしました。
なかでもクミコミが一番ワクワクする言葉は「超絶技巧」です。
工芸品の数々は、まさに「超絶技巧」の世界。

趣味その3:工芸品鑑賞

■超絶技巧の工芸品とは

「超絶技巧」ってものすごい響きですよねぇ。

人間が作ったものとは思えないほど細かい文様や繊細な細工、
どのように作ったのか未だ作り方がわからないものもある工芸品。

戦国時代、鎧兜を作っていた職人は、戦争の世がなくなることで仕事もなくなっていきます。
その技法は、江戸時代、刀の装飾や根付の細工、大名へ献上する美術品へと受け継がれてきました。明治になり、刀が廃止される時代になると、今度は外貨を稼ぐために作品は万博に出品されるようになりました。

牙彫、彫金、金工、漆、七宝、蒔絵、截金、自在置物など、
一度目にするとその超絶技巧にみなが虜になります。

■クミコミおすすめ工芸品ベスト5

宮川香山「褐釉高浮彫蟹花瓶」
びっくりするぐらいでかい蟹が壺にのしのしと登っています。
初めてポスターを見たとき「これほんもの?」と疑い、どうしてもこの目でみたいと思い、会場に足を運びました。
正阿弥勝義「古瓦鳩香炉」
これは本当に超絶かわいい!金属で作られているのに、瓦の質感と鳥の羽の柔らかさが素晴らしい!小さな蜘蛛をねらっている一瞬を切り取っていて、生命力を感じます。
並河靖之「花鳥文花瓶」
七宝はおばあちゃんのブローチというイメージしかなかったのが、並河の作品をみて一変。並河ブラックと呼ばれる漆黒の暗闇に吸い込まれそうな作品です。
安藤緑山「竹の子、梅」
「これは象牙です」と言われなければわからない作品。皮をむきかけのみかんや虫食いのあとがある柿など、その超絶写実は半端ない。
自在置物
蛇や海老、昆虫や鯉などそのすべてが「動きます」。関節部分が巧みに接合されているので、蛇に至っては、まるで生きているかのように滑らかに動くんです。

■日本伝統工芸展に行こう

横浜に住んでいたとき、宮川香山を知り、美術館に足を運ぶようになり工芸品が好きになりました。

日本伝統工芸展は全国に巡回します。
福岡では2月の1週間だけ三越で開催されます。

時間をかけて創りあげ、美しさを閉じ込めた工芸品。
美しいものを心静かに眺めていると心が洗われていくようです。


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