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「自己対話力」と「選択肢の創造」が新時代のキャリアをつくる~キャリアデザインにおけるパーソナルコーチングの活用法~|オンラインキャリアコーチングサービスme:Riseリリース記念イベントレポート(後編)

こんにちは。me:Rise公認サポーターの渡邊です。私たちme:Riseは2019年8月1日にキャリアの主体的な選択をサポートするオンラインキャリアコーチングサービスを正式にリリースしました。

多くの方にme:Riseが実現したい世界とme:Riseキャリアコーチ全員と対面で会っていただく機会を作りたいと想いから、正式リリース2日前の7月30日(火)にme:Riseのリリースを記念したイベントを東京・渋谷で開催しました。その後半の模様をほぼ文字起こし形式でお伝えします。

★前半のレポートはこちら

コーチング未体験者必見!公開コーチングセッション

前半では自己対話をサポートする手段としてパーソナルコーチングをご紹介しましたが、パーソナルコーチングを一度も受けたことのない方は、実際のコーチングセッションはどんなものなのかについて非常に気になるところだと思います。通常、人前で行われることがない1対1のセッションをご覧いただくことで、少しでもキャリアコーチングの理解を深めていただきたいと想いから、イベント申込時に公開コーチングセッションにご応募いただいた方にキャリアコーチ長田による20分間のコーチングセッションを受けていただきました。
(※イベント開始直前にコーチとNさんとの顔合わせの時間を設けました。)

セッションはアイスブレークから始まり、場が和んだところでNさんから今回公開コーチングに応募した理由をヒアリングするところからスタートしました。

・応募の背景と感じている課題:仕事は順調。私は「これだ!」と目標を決めたらパッと進めるタイプですが、MBAを取得したいと考えてはいるものの、MBAを取った後のイメージが沸かず一歩を踏み出せていない。自分で考えてはいるが、思考回路がパターン化してしまっているので、それをコーチングでほぐしてもらい、一歩を踏み出せていない理由・モヤモヤが分かったら次に進めるのかなと思い応募しました。

セッションのゴールを決めてからたったの15分間のコーチとの対話で、気づきと次のアクションの宣言までたどり着くことができました。

このセッションのゴール:「モヤモヤが何なのかを見つけること。」
コーチとの対話で気づいたこと:モヤモヤの正体は、昔、英語ができない状態で行った海外の「プチ国際コミュニティ」にうまく溶け込めなかった過去のトラウマがつっかかっている。
次のアクション:海外MBAをもっている人に話を聞いてみる。

小泉:Nさん、セッションを受けてみてどうでしたか?

Nさん:いろんな切り口で話してくださるので、「これがここに繋がってくるんだ」とか、形になって繋がっていったので、モヤモヤしているのは自分で分かっていたけれども、ここからきているんだ、こういう風にハマるんだと分かったことはすごく大きかったです。すっきりしました(笑)。

小泉:もう少し時間があったら、この後どんな話をしたいと思いましたか?

コーチ長田:行動に移していくと宣言されていたので、この後というよりも、次にまず行動してみて、その後どうなったのかをお伺いしたいです。

セッション中、Nさんが尊敬する好きなことを仕事にしてイキイキしているご家族のことや、Nさんのありたい姿や価値観を笑顔でお話をされているNさんの姿が大変印象的でした。

キャリアコーチがお薦めする自己対話で活用できる5Questions

me:Riseは、8月1日に5名のキャリアコーチとともに正式にスタートします。5名のコーチお薦めの自己対話で活用できる「問い」を自身のエピソードを交えながら紹介しました。

小泉:「このままいくと、どうなりそう?」

以前、「このままいくと、どうなりそう?」と想像した50歳の自分は、最初は可能性が広がらず、不自由な状態のイメージしか描けませんでした。この問いの答えを深めることで、長年勤めた会社を辞めて、キャリアチェンジするきっかけになりました。

また、経験を積むために転職したいと考えていた方に、「このままいくと、どうなりそう?」と問いかけ、具体的に想い描いてもらったことがあります。すると、自分が学びたいもの、得たい経験が今の会社でも数年後には叶えられることに改めて気づき、今の仕事を精一杯頑張ろうと気持ちが切り替わったという例があります。

現状の延長線上の半年後、1年後、3年後、あるいはもっと先を具体的にイメージすることで、それに対して自分はどう思うのか、どう感じるのかを考えることで、今の自分のとるべき行動のヒントが得られる問いです。

橋本:本当はどうなりたい?どうなったらいい?

自己対話をすると、何が良くないのか、何が原因なのかに視点・視野が行きがちですが、この問いをなげると、将来どうなりたい、本当はこうなりたい、と自然に未来志向・目的志向に変わります。

私はスポーツメンタルコーチもしているのですが、以前、さまざまな不安を抱いている高校球児のキャプテンにこの問いをなげかけたところ、「尊敬する先輩のように太陽のような存在になりたい」と言いました。夏の大会では彼自身がエラーをしてしまったのですが、最後までキャプテンとして太陽のような振る舞いをしていたことが印象に残っています。

長田:何も制約がないなら、どんな生き方、働き方をしているのが理想ですか?

キャリアの選択するとき、お金、家族、自分の今のスキルありきで考えたり、つい自分と他人とスキルを比べてしまったりと、つい現実路線で考えてしまいます。その制約条件を外して理想像を出していくと、本当にやりたかったことが見えてきます。私は、5年、10年の時間軸で考えると、絶対にできないことはないと思うんです。自分の思考の枠の中ではできないけれど、コーチ、友人、専門家に聞くと、「こんな方法あるよ」と教えてくれたり、テクノロジーや環境の変化で昔できなかったことができるようになっていたりと、新たな選択肢を見つけられることがあって、夢の幅が広がるんです。諦めていたことを諦めずにできると感じたり、本当にやりたかったことが浮かんだりするとワクワクするんですよ。

私の場合、子供が3人いるので学費を払わなければなりません。ですので、お金の制約があります。制約を外して、今後20年、30年かけてやっていこうと考えると、やりたいという意欲が沸いてきます。

志賀:それの何がいいんだろう?

以前、私は、「3年くらい働いたら専業主婦になるんだ」と思っていた時期がありました。私の母が専業主婦だったので憧れもありましたし、物心ついたときからこういう風になるんだと思い込んでいました。社会に出てみて、すごくかっこよく働く人に沢山出会い、どんな形でもよいので自分の仕事を一生持ち続けたいなと思いました。

ふと振り返ってみた時に、母は専業主婦という仕事に胸を張っていたんですね。「ママはプロ意識でいつも主婦やってるから」といつも言っていました。その時、私がなりたかったのは「専業主婦」ではなくて、プロ意識で仕事をやっていることだったと気づきました。もし「プロフェッショナル」が自分の大事にしたい価値観であるならば、いくつも他の仕事を挙げられると思います。

この問いは、自分の価値観に気づくためだけではなくて、目的に気づいたら、手段や選択肢を増やすこともできる問いです。自分が「素敵だな、憧れるな」というものを見つけたら、是非自分に問いかけてみてください。

高橋:その選択は、あなたを幸せにしますか?

抽象的な質問のような気もしますが、自分が本当に大切にしようと思うことが見つかった時に、自分のやりたいことが思いついたり、チャンスがやってきたりすることが多いです。自分が幸せになれるのか、だれかを幸せにできるものなのか。その判断軸をベースにすると自分らしくいれる選択ができます。

私の場合、父がスポーツで全国でも活躍した経験があるらしく、「俺の子は全国で活躍するんだ」と散々子供のころから言われていて、父に認められたいと思っていました。私の就職先は野球部がすごく強かったんです。自分は野球で甲子園に行けなかったので、そこに行ったら父の夢がかなえられるんじゃないか。何か引きづってたんですね。当時、不良債権処理で大変な時代だったので、父は私が信用金庫で働いていることを良く思っていなかったらしく、どうやったら父が満足するのだろうと考えていました。もともと教員を目指していたので、その後教員に転身し、教員を14年間やりました。自分の経験を活かして子供を幸せ・笑顔にすることだったり、進路にも良い影響を与えられたらなと思ってたんですが、教員はすごく忙しくて、事務処理などをやって家に就くのが22時、23時。公務員になると給与も良いので、家族も幸せになると思っていました。コーチングに出会って、この問いを考えた時に、教員という職業は実は多くの時間が奪われて、家族との時間を作れていなかったことに3年ほど前に気づきました。自分が本当に幸せにいるためには時間もお金も必要だし、やりたいことをやる選択ができたらいいなと思ったんです。教員を辞める決断は勇気がいりましたが、コーチになりたいなと思って何もないところからスタートしました。

その後いろんなチャンスが来たんですが、この問いを考えて、これは誰かを幸せにできるし自分を幸せになれると思ったことを全部取り入れるようにしていたんです。コーチ以外に、高校野球の監督、福祉関係の仕事など、いろいろやっていて忙しいですが、すべて誰かを幸せにできるし自分を幸せになれる仕事だと思っていて、今の自分がいます。いろんな仕事や生き方があるし、価値観もみんな違うと思いますが、是非その選択が自分を幸せにするか、また誰かを幸せにできるのかを問うと、違う視点が見つかるのかなと思います。

オンラインキャリアコーチングサービスme:Riseの3つの特徴

me:Riseのサービスの特徴は大きく3つあります。

1つ目の特徴は、ナビゲータによる初回カウンセリングで、適切なコーチ選択をサポートすることです。世の中にいる大勢のコーチの中から、だれが自分に合っているのかがわからず選べないということが、コーチングを受ける際の大きなハードルになっているように思います。そこでme:Riseでは、初回カウンリングを通じて、コーチ選択をサポートします。15分間の無料カウンセリングでは、事前アンケートの回答を元にアドバイスします。そして、事前に株式会社ミツカリが提供する「ミツカリ」というAIによる性格・価値観診断を受けていただくことにより、自分とコーチのタイプを知ることができますので、自分と似ているタイプかどうかなどもひとつのコーチ選択の材料としていただくことができます(有料オプション)。

その他、体験セッション(有料オプション)をご用意していますので、これまでコーチングを受けたことのない方は、1回45分間のセッションを受けたうえで、その後のコースの申し込みをするかどうかを検討いただくことができます。

2つ目の特徴ですが、コーチングはとかく属人的、職人的、個人商店的になりがちで、コーチはなかなか客観的なフィードバックを得る機会が少なかったり、他のコーチング手法などを学ぶ機会も減りがちです。そのため、セッションのクオリティの向上を図りにくいといった側面があります。そこで、me:Riseではユーザーの皆様からのレビューを徹底的に「見える化」して、セッションの高いクオリティの維持とさらなる向上を図るしくみを作っています。

ユーザーの皆様から各セッション毎と6回終了後にレビューをお願いしています。定性・定量的なレビュー結果をキャリアコーチに共有し、コーチ自身やセッションの改善を促したり、ユーザーの皆様のご意見に基づきサービス改善に繋げています。ちなみに、モニター6回終了時の平均評価は4.6(5段階評価)という高評価をいただきました。

また、属人化・職人化しがちなコーチングの進め方などの手法をコーチ同志で共有したり、スキルや情報をアップデートするための勉強会や定期的な研修を実施することで、継続的にコーチングのクオリティの向上を目指します。

そして、3つ目の特徴は、外的探求「知る」をサポートする、新しい選択肢の創造を促進するための新しい情報を得るためのサポーターシステムです。本日時点で53名、20代から50代の23業種、19職種の経験のある方々が登録しています。その他、社内異動、海外勤務、MBA取得、副業経験、育児休暇の取得などのご経験のある方も登録しています。公認サポーターから業界・業種についてのヒアリングをすることができます。完全紹介制ですので、me:Riseが自信を持ってご紹介できる方のみにご登録いただいています。

最後になりますが、me:Rise一同、「変化の時代」の個人のキャリアデザインをサポートしながら、キャリアコーチングサービスの新しいカタチを探求し続けたいと思います。

ライティング:渡邊絵美(me:Rise公認サポーター)

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