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7日間ブックカバーチャレンジ〜7日目


いつも心に『ドラえもん』

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さてさて、無事迎えたブックカバーチャレンジ最終日。迷いに迷って……と言うほど迷わずに『ドラえもん』一択。
誰もが知っている国民的漫画、説明は割愛するが、1970年に『小学4年生』で連載が開始され、今年で50周年の記念イヤーを迎えた。

それを記念して、てんとう虫コミックス『ドラえもん』豪華愛蔵版 全45巻セットが発売されるらしく、絶賛予約受付中。購入者特典も有り。

ほ、欲しいッ‼︎と思いながらも、さすがにパート主婦に7万円は出せませんって……“もしもボックス”を使って、これが一家に一セット必須の世界になればいいんだけどねえ。置く場所問題は、“かべ紙ハウス”で解決すればいいし。
……こんなふうに、ひみつ道具を入れた妄言がすらすら出てくるほど、ドラえもんは私の体の一部になっている。

小学校低学年の頃だろうか、ある日、父がてんとう虫コミックス『ドラえもん』を買ってきた。当時の既刊、25巻までくらいだったと記憶している。一気に読むのはダメだ、と父が家のどこかに隠したが、妹と一緒に探し出し、父のいぬ間を見計らって読んでいた。解禁後は初めて読んだような顔をして読み、何度も何度も読んだ。新刊が出ると私がお小遣いで買い、映画版が出ると妹が買い、姉はお金を出すことも読むこともなかった。

中学生になるとさすがにドラえもんから離れ、友達と貸し借りした少女漫画や『伝染るんです』『ちびまる子ちゃん』を読み耽っていた。高校生の時は友達と遊ぶのに夢中で、本も漫画もほとんど読んでいなかったと思う。そのわりに「本が好きだから」という理由で国文学科を志望、晴れてイケイケ(死語)の女子大生になる……ことはなかった。
代わりに、ディープなドラえもんファンの友達とドラえもん秘話や衝撃作に登場した「きれいなジャイアン」の話をただするだけの架空サークル“ドラ研”を結成した。花の女子大生生活は、百貨店の鮮魚コーナーで法被(今だったら鬼滅ブームで胸を張れる‼︎)が制服のレジのバイトをしたり、友人宅で夜通しトランプや桃鉄をしたり、大須で古着を買ったり、講義ノートをコピーし合ったり代返代筆したり……と、面白おかしく過ぎていった。恋愛がうまくいかず涙したり、就活で辛い思いをしたりもあったが、思い出すのは笑っていたことばかり。私の人生でかけがえのない大切な時間だった。

今回バトンを渡してくれた友人は正真正銘の読書家で、当時デビューしたばかりの京極夏彦を勧めてくれたのは、彼だった。辞書のように分厚い講談社ノベルスを、片道1時間半の通学電車で夢中になって読んでいたのが懐かしい。ドラえもんが雑誌「小学1〜6年生」「よいこ」「幼稚園」で、それぞれの学年に合わせた内容で描き分けられていたと教えてくれたのも、彼だった。それらが収録された『ドラえもん0巻』は、ドラえもんファンじゃなくてもぜひ読んでほしい。特に「小学二年生」の第一話のドラえもんの姿には、びっくりする。

読書家の友人とは卒業後も時々、メールで本や映画の話をしていた(京極作品を実写化したらキャストは誰か、とか)。彼は音楽にも精通しており、私の結婚式のBGMの選曲もお願いした。結婚後は年賀状のやりとりだけになり、彼も私も引っ越してお互いの住所が変わったあたりから音信不通になってしまったが、昨年Facebookを通じて再会することができた。

奇しくもお互い2人の娘に恵まれ、私の方が親歴が少し長い。かつてたくさんの本や雑学を教示してもらったお礼に、昭和と平成のカルチャーがひしめき合っている彼の書棚にはまだ置かれていないような本を意識して紹介したのが、ブックカバーチャレンジ前半。後半は、壮年期の私が好きなものを。

選んだ作品を並べてみると、所々共通している点があることに気付いた。
素直さ、友情、恋愛、勇気、やさしさ、ユーモア、弱さ、ずるさ、罰、そして「すこしふしぎ(SF)」。
それらが全部詰まっていた『ドラえもん』が私の原点で、この先の指針であり続けると思う。

だからやっぱり、フエール銀行ばりの金利を狙って株で一山当てるか、あらかじめ日記に当たり馬券を書いちゃうかして、愛蔵版買うしかない、よねえ?

▼以下は、定型文
【7日間ブックカバーチャレンジ】
「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ」で、好きな本を1日1冊、7日間投稿するというものです。
参加方法は【自分の好きな本を1日1冊、7日間投稿する】
ルール
①本についての説明はナシで表紙画像だけアップ
②その都度1人のFB友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする
③バトンのスルーOK&次の人を指名するかどうかは気分次第で。
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