見出し画像

フォレスター、その潜在能力の高さに驚く!

フォレスター・スポーツ 試乗レポート

「エンジン1つで、車の性格はガラリと変わる」
車にお詳しい方からすれば、当たり前なセリフと捉えられますが。それを強く感じさせる試乗体験でした。

スバル・フォレスターの新グレード「スポーツ」
最大の注目点は、現行レヴォーグと共通のCB18エンジン*1が与えられた事。


今回はこの「スポーツ」の試乗感想に加え、e-BOXER*2搭載グレード「アドバンス」との比較結果もお送りします。

*1:新開発された1.8リッターターボエンジン。レギュラー仕様&高効率化により、経済性とスムーズな加速性能の両立を実現。
*2:直噴2.0リッター・NAエンジン+モーターの組み合わせ。発進・加速など、走行性へのモーターアシストがメインとなる。

試乗協力店・栃木スバル 宇都宮店
https://www.tochigi-subaru.jp/

■フォレスターとは


スバルの主要ラインナップとして、人気を博しているSUVです。

4WDによるアクティビティ性の高さ。そして、車体バランスの良さを活かした走行性の高さも相まって。過去にはSUVながらSTIによるスポーツコンプリートモデルも存在したほど。

画像10

画像11

2002年(上)、2014年(下)にフォレスターベースのコンプリートカーが販売された。(写真引用:カーセンサー)


近年のモデルでは、アウトドアやファミリー層向けに方向を定めており。「安全性と走りの両立」を強く意識したモデル開発が行われています。

■上質感と”ほどよい”スポーティーさ
・外観レポート
スポーツの外観は、車体各部にブラックが取り入れられている為。洗練された外観に、ほのかにスポーティーさを取り入れた印象を受けます

画像1

ちなみに、今回のフォレスターの外観パーツについてですが。同一パーツを各グレード別に塗装色を変える事により、視覚的に区別をつける設定となっています。

画像2

その中で、スポーツにおける決定的な違い、リアセクション。
リアエンドがデュアルマフラーとなる事により、よりスポーティーさを醸し出しています。

画像3

画像4


また、オプションのSTIマフラーを装着する事により、スバルファンにはたまらない”往年のボクサーサウンド”が復活っ!

これについては、スバル好きライター・マリオ高野氏の解説動画を貼っておきます。
気になる方は、是非チェックしてみてください。

画像12


https://www.youtube.com/watch?v=X3bzjUj95-s&list=PLThpIn4UdmtybHaN9czu0Shoc45xaaO7r&index=3
(引用:YouTube SUBIE CHANNELより)

・内装レポート
外装同様、とても落ち着いていて、上質感がある内装。

画像5

ドライバモニタリングが追加になったマルチファンクションディスプレイ。オプションの8インチナビの収まり具合も良く、メーター含めた表示系は視点移動が少なく済みます。

画像6


リアシートの広さ&積載性は、文句無しです。身長183cmの私がドライビングポジション設定後でも、ゆったりと乗れます。

画像7

画像8


また、オプションでパワーリアゲートの設定も可能。
「流石フォレスター」と言わんばかりのユーティリティー性の高さです。

■スポーツ:驚きの軽快感。エンジンとプラットフォームが真価を発揮?


いよいよ、フォレスター・スポーツの街中試乗。

走り出しから、驚かされました。発進・加速・ハンドリング、全てがスムーズで軽いっ!

「あれ?これフォレスターだよね?」と思わされる程、車格を感じさせない軽快さです。
静粛性にも優れていて、とても”運転のしやすさ”を実感しました。

細かいメカニカルな理由を語るより、単純にエンジンとプラットフォームの相性の良さが、この驚きのスムーズさを実現させていると思います。
試乗担当さんも「e-BOXERでは、なぜかハンドリングも違いますよ」と言っていました。(←これ、次項へのフラグです。)

その軽快さに驚いたハンドリングについて。スムーズなだけではなく、ダイレクトさも兼ね備えていました。
街中で発生するクイック操作への応答も良く、走りのキレ味もGOOD。

また、スバル車の真骨頂ともいうべき、バランスの良さからくる”ビシッとした安定感”も当然健在。これは運転時の”安心感”にも繋がりますね。

スバルの唱える”安全と走りの愉しさ”を、一般道でも十分実感出来る。フォレスター・スポーツはそんな1台でした。

■アドバンス試乗記:常用域では問題無く使える性能


さて、前述の担当者さんのセリフがどーしても気になり。
直後にe-BOXER搭載グレード・アドバンスに試乗させていただきました!

画像9

写真右がフォレスター・アドバンス

総評としては「常用域では不満なく使える性能を有している」です。
主要装備はスポーツとも共通しています。


しかし、スポーツ試乗後では「普通過ぎる」という印象が強くなってしまいます。

スポーツとの比較を以下にまとめていきます。
1 加速性能
モーターアシストがついているとは言え、発進&加速の「モッサリ感」はある。
2 ハンドリング


スポーツで驚いた軽快感は、確かに損なわれていました。しかし、プラットフォームの完成度が高いので。驚きはなくとも、スムーズさは感じれると思います。

■幅広いニーズに応えれる4グレードが展開

前述したエンジン違いも含め、4つのグレードから構成される現行フォレスター。

読者の皆さんはどれを選びますか?

最終的な決め手は”価格とユーザーニーズ”になると思います。


まず、価格について。
エントリーグレードの”Touring”と、最上級グレード”SPORT”では、車両のみの価格で約30万円の違いがあります。


次にユーザーニーズです。
今回のフォレスターは、ユーティリティー性&ドライバビリティの高さは、全グレードで感じられると思います。おまけに、正常進化版のアイサイトも当然用意されています。

私の様に”走りの楽しさ”や”スポーティー感”を求めるユーザーなら、スポーツはオススメです。
しかし、アウトドア性や、フォレスターが本来有している性能面だけを望むのなら、別グレードでも良いでしょう。
今回ラインナップしている全グレードを十分に吟味してみて、自分のニーズに合う物をぜひ検討してみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?