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薬剤の必要性、あれこれ

身体の不調があって病院へ行く。
検査される。
取り敢えず病名が付く。
薬が出る。
普通のことである。

不調が増えていくと薬剤処方料も増えていく。
気づくと相当の種類になっている。
そんな方から相談をよくこのような相談を受けますわ。

薬を減らしたい

でも主治医に言えない
言っても聞いてくれない
だから私に聞くこととなる のかな...

手順を踏んで、先ずは主治医に聞いてみよう

お薬手帳を渡して、
「この中で飲み忘れると危険な薬剤に印を付けて頂けますか?」と。
「家族にも知っておいてもらいたくて」とか、
「肝に銘じておこうと思って」とか、理由を付ければいい。
医者が納得すれば大抵は教えてくれる。
極論を言うと、必要以外は無くても死なないレベルとも言える。
(無闇にやらないように)

・必要な薬:摂らぬと危険なことになるかも
・摂った方がいい薬:必要じゃないけど、あったらいいかな〜
・定番の併用:鎮痛剤に胃薬、などなど
・一次的な薬:風邪薬、一時の鎮痛、などなど

必要な薬ですと、心臓の薬、抗てんかん薬、血糖降下剤、血圧降下剤が代表的かなと思う(記載漏れはあると思う)。

その時が来たら使うべき薬ですと、帯状疱疹への抗ウイルス剤、スーパーぎっくり腰へのステロイド注射、とかかなと思う(記載漏れはあると思う)。

無闇に中止や自己流減薬をしない方がいい薬ですと、降圧剤、それなりに長く内服している向精神薬、かなと思う(記載漏れはあると思う)。

要は、”自然派”にありがちな「薬剤=悪」という方程式は削除した方が良いということである。それで危機に陥った人の相談も何度か受けたことがある。良かれと思った行為が自分や家族を危機に至らしめることがあることを認識して頂きたい。

医者は患者さんから何か言われたら薬剤を出すしかない。薬が欲しいから症状を言っていると思っていたりもする。だから、’ああ’と言えば’ああ薬’を、’こう’と言えば’こう薬’を出す。そして原則、一度出した薬剤は引っ込めない。出したプライドとか、引っ込めた事による弊害からの文句や訴訟が嫌だからである。

そして医者は薬学部を出ておらず、薬学の知識は皆無と言ってよい。副作用は出てから考えるが、軽い副作用は不問にされる。添付焚書は先ず読まないから、注意事項も読んだことはない。当然、併用禁忌もほぼ知らない。というか、3剤を超えたら薬剤相互作用は未知の領域だと薬剤師さんから伺っております。ましてや、5種とか、10種なんて、ね、、、何が起こっても不思議はない領域になります。

薬学の知識に乏しい者が処方する、それが医者。

なんか、恐いでしょ? だから薬剤は少ないに越したことはない。一度でも強めの副作用が出れば、基本は全断薬であり、もし、たいして重要ではない薬剤が副作用を出すと重要な薬剤を道連れにして中止になってしまうリスクがある、ということなのよ。こんなことを考えている医者は殆どいませんのでね。自分の身は自分で護りましょう。

「取り敢えず〇〇薬を出しておきましょう」という表現は、飛行機に搭乗したときのおしぼり程度である。無くても困らない可能性は高い。「あ、無くても大丈夫です!」と言えれば言おう。医者のご機嫌取りもたいへんである。

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