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IVRyロゴのリニューアルについて

こんにちは。IVRy(旧PEOPLYTICS)でデザイナーをしている通称うみちゃんです。
(IVRyでこのあだ名で呼ぶ人はいませんが、インターネット上ではこの通称でいかせてもらいます。)

Calendar for IVRy Advent Calendar | Advent Calendar 2021 24日目を担当させていただきます。
今日はロゴのリニューアルについて話します。

元々のロゴ

これまでIVRy以外にも弊社ではさまざまなプロダクトを立ち上げました。
どれも『小さくリリースして、改善を繰り返す』カタチをとっています。
そのためIVRyも同様に、アルファ版のタイミングでは、とても簡易なLPのみを作りました。その関係上、適当なフォントでの簡易ロゴで1年と少し運営をしてきました。

初期LPと左上が打ち文字のみで作成したロゴ

適当である理由はあるものの、元々のロゴは本当に適当に作成しました。
(自分で作ったなんて言いたくないほどに適当に作成しました…。)
初期リリース時に適当につくる判断は間違っていなかったとは思います。
しかし、プロダクトが成長していくにつれロゴだけがクオリテイの低いままで置かれているのにモヤモヤしていました。

なぜ今なのか?

1. 資金調達を実施するため

先日、シリーズAでフェムトパートナーズ、プレイドから総額3億円の資金調達を実施したことが一番の理由です。
このプレスリリースに向けて、会社名もPEOPLYTICSからサービス名とおなじIVRy(アイブリー)へ変更しました。

「ロゴもちゃんとしないとねー」と話は以前から上がっていましたが、今やるという決定的な判断材料がないため実行されないままでした。
そこで資金調達の話があり「ロゴ変えるのは今でしょ!」と判断しました。

プレスリリースの裏側についてはこちらの記事をご覧ください。

2. プロダクトの見直しも必要になったため

初期のプロダクトに、使われ方を検証しながら機能拡充や改善を繰り返していくカタチでプロダクトは変化を遂げてきました。
しかし初期の構想や構成では補きれないものも増えてきました。
ハッキリというと、『UIの破綻』です。

さらには機能拡充していく上で、デザイン〜実装のフローも見直す必要もありました。現時点ではわたし一人のデザイナーで全てのクリエイティブを担当しており、ボトルネックはデザイナーのわたしです。
小さい改修はエンジニアだけで完結できることが、プロダクトの成長を妨げない重要な方法だと考えていました。

これを改善し、これからも成長できる余地をもったデザインにするにはリデザインとして大きく改修する必要があります。
そのためにはデザイン原則をはじめとするデザインシステムの構築が必要だと感じていました。

そのためにはロゴを含むIVRyというブランドを確立する必要があると全員の認識が合致しました。これがロゴをリニューアルする、二番目の理由になります。

目的と制約条件

資金調達やプロダクトの見直しは、IVRyがきちんと伸びることがわかってきた証拠です。
そのため、ブランドからをしっかりつくる、その上でブランドを正しく表すロゴを作る必要があります。

これらの理由からロゴリニューアルを含むブランド制定のプロジェクトが始まりました。

さらに、ロゴには制約がありました。

■ プレスリリースに間に合わせること(期限)
■ Webで耐えうるデザイン(LPやプロダクトでの利用)
■ アプリで耐えうるデザイン(アプリアイコンやファビコンでの利用)
■ 紙面で耐えうるデザイン(名刺やグッズなど)

一番厳しい制約としては期限ですね…。
実際にロゴを絵として起こす作業時間は2週間ほどでした。(辛かった)
これらの制約条件の中で、バリューを最大化し、やりすぎず、やらなすぎずを意識しながら進めていきました。

具体的な流れ

以下のような「IVRyが何か」を言葉にしながら、ロゴを作成しました。

1. IVRyとはなにか?
2. IVRyは何を目指すのか?何を大事にするのか?(ビジョン・ミッション)
3. IVRyは誰を幸せにするのか?何が得意か?(バリュー)
4. IVRyとはどんな人なのか?(パーソナリティ)
5. デザインキーワード
6. ロゴ作成

ざっくり言うと、ビジョン・ミッション・バリュー・パーソナリティを決めてからロゴを作成しました。

ビジョン・ミッション・バリュー・パーソナリティの策定

Figjamを利用し、IVRyってなんだっけ?を過去の発言や資料、メンバーからのヒアリングしました。
ヒアリングした内容をグルーピング、気になるワードや頻出するワードを深堀りしながら「なぜ?」を繰り返していきました。

グルーピングとワードの深堀り

デザインキーワードの策定

ミッションビジョンバリュー、パーソナリティからデザイン(見た目)に反映すべきキーワードは何かを決めました。

ロゴ作成にあたって策定したデザインキーワード

これを決めることで、言葉のブレや定義を揃えることができたと思います。
「スタンダード」と聞いて、シャープな印象を抱くのか、どっしりとした印象を抱くのかなど…このへんがブレるとロゴを作っても「思ってたんと違う」が起こります。

ロゴ作成

デザインキーワードからモチーフや絵として起こすために、言葉からイメージできるものを出していきました。
これは結構迷走してしまったので、失敗かなあと個人的には思っています。

ロゴを作成するにあたっての言葉の連想

ミッションビジョンバリューからIVRyはどんな思いをもって、プロダクトを改善しサービスを届けたいのか…を素直にロゴに込めることにしました。
かつデザインキーワードから全体のイメージを整えました。

アウトプット

そんなこんなで出来上がったロゴがこちらになります。

最終決定ロゴ

以下のような思いを込めたロゴになります。

■ ビジネスに集中してほしい
■ ビジネスを飛躍的に伸ばしてほしい
■ ビジネスをまっすぐに、安定させてほしい

ビジネスに集中

これはダブルクォーテーションマークをモチーフにしています。
引用などに使われるマークですが、強調する意味もあります。
よく海外の映画にジェスチャーとしても登場します。(両手の人差し指と中指をクイクイっとするジェスチャー)
強調→集中ととらえ、こちらのモチーフを利用することでビジネスへ集中してほしい思いを込めました。

ビジネスを飛躍的に伸ばす

ボールなどを投げるときに最大飛距離が望める角度は45度と言われています。この45度の角度をダブルクォーテーションマークのモチーフ、ロゴタイプに使用しています。
ビジネスが飛躍的に、右肩上がりになるってほしい思いを込めました。

ビジネスをまっすぐに、安定させる

これは主にロゴタイプに反映しています。
軽すぎない、シャープにならないようにロゴタイプを作成しました。
飛躍的に伸ばしたり、集中させるためにはまずは安定させることが重要だと思います。IVRyではそれを可能にする、という思いを込めました。

これらを踏まえてIVRy Brand Deckも作成しました。

最後に

ロゴをリニューアルするために、「IVRyとはなんなのか?」にひたすらに向き合いました。
なんとなく届けていきたいものはわかっているつもりでしたが、改めて言葉にしていくことで、「なぜするのか」を胸に刻むことが出来たと感じています。

IVRyはまだまだ成長途中です。
途中で転げたり、道に迷うこともあるかもしれません。その時に「なぜするのか」を思い出し、ユーザーに全ての人に良いものを届けられるようにしたいです。
頑張ります!!!!

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