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方程式5、ヒントは他部署からやってくる

社会人1年目の5月。

23時。
いつものように学生を面接し、その結果を資料にまとめ、        次の対策を練っていた。

近頃、思ったように成果が上がらない。
自分の得意パターンの学生と会うと話も弾み、意気投合する。
当然、楽しそうに話している僕の印象も良いはずで、きっとその職場であるリクルートのイメージも上がっているに違いない。

しかし、どうも噛み合わない学生もいる。
何を目標にしているのか、どういう視点で企業を選ぼうとしているのか、 大切にする価値観は何か、など働いていく上で共有しておきたい「根っこ」が掴めないのだ。

いわゆる「どん詰まり」状態。
これ以上考えても、良いアイデアが浮かんできそうもないので、
帰り支度をしてオフィスを出ようとした。

その時、何気なく見た先に営業部の書棚があった。

普段なら気にかけないのに、なぜか気になる。
「どんな本を置いているんだろう?」
立ち寄ってみると、そこには過去のクライアントに提案した       企画書がズラリ。

幾つか手にとって、営業成績上位の営業マンの企画書を斜め読みした。
なるほど、こういう構成で提案するのか・・・。
僕は、論理構成などなく感性と勢いで学生と話をしていたことに気づく。

そして今度は、企画書横の「できる営業マンのプレゼンテーション術」というタイトルのビデオが目に入る。
「ちょっと見てみようかな」
軽い気持ちで見始めた営業教育ビデオには、人材開発部で教えてもらえない営業ノウハウがわかりやすく解説されている。

ヒアリングの仕方、課題の整理、企画の立て方、プレゼンテーション、お客様をyesと言わせるトーク術など、お客様に商品を理解してもらい、    購入決定に至るまでのプロセスが事例も交えて展開される。
どれも対人コミュニケーションで必要なことばかり。

これまで学生に対して、独りよがりで、対話にもなっていない      マシンガントークを続けていたことが恥ずかしくなった。

この営業ビデオシリーズは全6巻。誰もいない深夜のオフィスで、    僕はひとりその映像を見続けた。

見終わったのは25時。
大きな武器を手に入れたように、僕の気持ちは高ぶっている。

「どん詰まり」を打破するヒントは、他部署に転がっていた。
少し自分の世界の外に目を向ければ、先輩たちが残してくれた知恵が   たくさんあり、
それは意外と近いところにある。

「もう少し視野を広げないといけないな」
夜中に反省しながらも、早くこのノウハウを試してみたくて       ウズウズしている。

明日が待ち遠しい。


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かしのたかひと

楽しんでもらえる、ちょっとした生きるヒントになる、新しいスタイルを試してみる、そんな記事をこれからも書いていきたいと思っています。景色を楽しみながら歩くサポーターだい募集です!よろしくお願いします!

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リクルート、福岡ドーム、メディアファクトリーを経て、映画プロデューサー、ベンチャー経営者、政治家、作家に。