分野ごとに起きるテクノロジーの地殻変動

全米ベストセラー『2030年　すべてが「加速」する世界に備えよ』
めちゃめちゃ面白かった。

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空飛ぶクルマも、アイアンマンも、老化の克服、宇宙への移住など
映画の世界が現実になる日も近いかもしれない。

本書では、複数のテクノロジーが交わることを「コンバージェンス（融合）」と呼んでいる。

「スマートシティ」という言葉ひとつとっても、
「AI」「モビリティ」「決済」「エネルギー」「シェアリングエコノミー」といった言葉が部品として存在する。

「ブロックチェーン」「DX」「ロボット」「５G」なども部品に過ぎない。

こうした部品が融合し、加速度的に未来を変えていく。

一方で、進化の過程で植え付けられた最も強力な認知バイアスのひとつで、
現在手にしているものと引き換えに、未来に何か手に入るとしても、後者の方がずっと価値が低いのではないかと疑念を抱くことを「損失回避性」というらしい。

人が習慣を変えられないのも、
企業がなかなかイノベーションを生み出せないのも、
そして文化の変容にこれほど時間がかかるのも、すべてこのため。

でも、こちらの準備などお構いなしに、未来はもうそこまで来ている。

国や地方自治体のリーダーも
こうしたことを理解し、
逃げずに取り組める人材であることを強く望みたい。