和室にて(テレ東シナリオコンテスト)
〇和室
さきほどまでより明らかに高いテンションで和室に入ってくるジェミとキャンのふたり。
キャン「きいろちゃーん!」
ジェミ「きいろさん!きいろさん!」
きいろ「はい、はいい」
この家で起こることを全て撮影しようと心に決めていたきいろは、スマホの録画ボタンを押すが、キャンに勢いよく詰め寄られてスマホを落としてしまう。
三人の様子をとらえる状態で畳の上に転がるスマホ。
キャン「これ、やりましょ!」
キャンが手に持っていたツイスターゲームのシートを勢いよく広げる。
色を決めるルーレットはジェミが持っており、きいろに見せつけるようにクルクルと回して見せる。
きいろ(なにこの展開・・・)「は、はいい、やりましょう」
順番は、きいろ→キャン→ジェミの順。
どうしてこの3人でツイスターゲームをやっているのかと不思議に思いながらも一生懸命にゲームに参加するきいろ。
しかし、なぜかきいろだけが体勢が無理な状態になっていき、四つん這いになって床しか見えない状態になってしまう。
キャン→ジェミと進んだところで、
きいろ「じゃあ、次は私ですね。」
ジェミ「違うわよね。きいろさん、順番飛ばしはダメよ。」
キャン「そうよ。ダメだよ。ね、ダメだよねぇ?」
自分とジェミ、キャンの他にもうひとり、誰なのか分からない参加者がいることに戸惑うきいろだが、ツイスターゲームはそのまま続けられていく。
きいろ→キャン→ジェミ→誰か。この順番でゲームが進んでいく。
きいろ「アクさん、ですか?」
ジェミ「今日はアクは帰ってこないわよ。」
スマホの画面に映されるツイスターゲームの様子。そこには、必死の形相で倒れないように耐えているきいろと、誰もいない場所に向かって楽しそうに話しかけるジェミとキャンの姿があった。
きいろ「うう、もう、ダメです・・・」
ツイスターゲームのシートの上に寝そべってしまうきいろ。そのまま、体力の限界で寝てしまった。
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