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【映画感想(旧作)】暴走 スプラッターマシーン

はい、今日も昨日に引き続いてVHSで買ったホラー映画の感想です。
当たり前にネタバレも書きますので、もし見る予定のある人(そんな人いない)は気をつけて

「暴走 スプラッターマシーン」(1991)

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監督 ダーク・キャンベル
製作・脚本 マイカル・ミラー、ジョン・ウォルスケル
出演 アンソニー・ダニエルズ、ニール・モリッシー 他
原案 サム・ライミ(!!)

ガソリン不要・・・こいつは血で走る!
もうこの煽り文句だけで最高すぎますね。ねぇ、「これが!血みどろ満載のニューウェーブ・ホラーだ!!」ですよ。間違いないですよね。

ストーリーはサタン崇拝者的な集まりで悪魔を召喚してたらそこを暴走族で襲われ、ギリギリのところでバイクに取りついた悪魔が人間の血を求めて街で暴れまくり、不幸にもそのバイクを買ったお調子者バイク乗りとその愉快な仲間達が戦いを挑むことになるって感じですかね。
原題が「I bought a Vampire Motorcycle(私は吸血鬼バイクを買った)」ってもうそれ以上でもそれ以下でもない。このタイトルが全てですね。

もうおわかりの通りバカホラーですね。素晴らしい発想ですよ。
それもそのはず、原案があのサム・ライミ(!)とのことですからね。やっぱり発想が飛び抜けてますよね。バイクが血を求めてスプラッターするって思いつきそうだけど思いつかないし、何よりここまで形にしないもんな。どこまで絡んでるのかわからないけど流石です。

最初の方から生首とかは出てくるけどあんまり殺人描写は少なくてあれ全然スプラッターじゃないじゃんって思ったけど後半以降からは頑張ってましたね。
上半身切り離したり、ライトが口状になって腕を食べたり、切った腕が宙を舞ったり、とはいえとんでもなく凄い特殊メイクかと言われるとまぁそこまででもないのですが、やはりこのぐらいの作品特有の頑張ってるけど少しゆるい特殊メイクはなんか見てても愛らしさがあって良いなと思いますね。実際特殊メイクはヘルレイザーとかを手がけた人らしいので本物ですからね。
後半、悪魔型に変貌したバイクはかっこよかったですね。
でも動きがバイクの域を越えないのでなんか愛らしい動物を見ているかのような、最後の日焼け用のライトを浴びながらくるくる周り出したところとかもう愛らしさしかなくて、もう、かわええな!ってなってしまいましたね。

話のテンションも凄い軽くていいですね。昼間に親友が首切断されて死んだって言ってんのに調子はどう?と聞かれて死んだアイツよりは良いとかだいぶブラックなジョークを平気でかまし、ツーリングに向かう主人公。素晴らしいですよね、終始主人公のこいつ起こってる自体に対して呑気というか、ジョークを忘れないアメリカン魂がありますよね、イギリス映画ですが。
他のキャラも濃くて、息のくさい刑事(まさかこの息くさいのが後に活かされるとは誰が予想しただろうか)とか、バイクマニアの神父とか無駄にイケイケの見た目の割にわりかし常識人は彼女とか、そいつらが組んで吸血バイクと戦うっていうんだからもう、面白くないわけがないですよね。

自分はあまり詳しくないですが、これバイクマニアからすると本当しっかりレアな良いバイクが出まくってて上がる作品なんだそうで、そんなところに気合いを入れるあたりも愛らしくて良い作品だなって思いますね。

これももうサム・ライミって文字だけ見て買いましたが、正解でしたね。Wikipediaにも書いてなかったので運よく出会わなきゃ一生見なかったかもしれないと思うとVHSとかDVDは本当一期一会ですよね。買える時買わないといけませんね。ゆるいホラーでしたが、素敵な作品でした。
最後にVHSの裏の紹介文の締め方がとても素敵だったので、それを書いて終わりにします。

「”アクションは本物以上”、”スプラッターシーンは波の数ほどお見せする”をモットーに、息もつかせぬ暴走ぶりをご披露しちゃうから!」

しちゃうから!で締めるあたりが天才的、素晴らしい一文ですね。

以上です。

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