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【2020トレンド予測】Instagramを活用する企業が導入すべき"ARフィルター"とは

この記事を読むと得られることは以下の内容です。

①海外のSNSマーケティングでトレンド化している「ARの活用」について全体像が掴める
②これから国内企業のInstagramアカウントでARを活用する事例が増える理由が理解できる
③InstagramにARを導入するためのコツが理解できる

この記事の目的

米国のマーケティングメディアDIGIDAYは2017年末(約2年前)、アディダスBMWマクドナルドなどの世界TOPブランドがARを活用したSNSマーケティングに数億円単位の大規模な投資を始めたという内容の記事を出しました。

一方で、国内ではまだARを活用した企業のSNSマーケティング事例が少なく、海外に比べて遅れを取っている状況と考えられます。

このnoteでは、企業のマーケティングにおいて最重要とも言えるSNSの中でも特に今後トレンドとなるであろうARの活用について解説をしていきます。


そもそもARとは

ゴーグルをはめるVRの方がイメージが湧きやすいと思うのですが、VRは「Virtual Reality」の略で、VRのゴーグルがスマホに置き換わった版がARと考えるとわかりやすいかもしれません。ARとは「Augmented Reality」の略で、一般的に「拡張現実」と訳されます。

ゴーグルの中のバーチャルワールドではなく、実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を“仮想的に拡張する”というものを「AR」と総称します。

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5Gにより大容量のコンテンツを通信できるようになるため、これからARが急速に普及すると言われています。


AR/VR市場の細分化:モバイルAR分野の急成長

AR市場は類似技術であるVRとセットで「AR/VR市場」として語られることが多いです。また、AR市場を見るときには将来的に普及すると言われるメガネ型デバイスと、すでに普及しているモバイルAR(スマホ)の二つを分けて考えます。

以下のデータを見ると、AR/VR市場の中でも直近で特に大きく市場が伸びるのは「モバイルAR」と呼ばれる市場です。

AR市場成長率

すでに普及しているモバイルをベースにしたARビジネスから先に市場が出来上がるため、AR領域でビジネスを行うプレイヤーの多くは「まずは短期で立ち上がるモバイルデバイスをベースにしたARから事業を立ち上げて、いつ普及するか分からないメガネ型ARデバイスは研究開発部門に位置付けて投資をする」というスタイルが一般的ではないかと考えられます。


モバイルAR市場の主役はSNS

先述の通りモバイルARがこれから急速に普及すると言われておりますが、もう十分に便利な世の中で、敢えてわざわざ現実世界にスマホをかざしてまでバーチャル情報を上乗せしたり、現実を拡張したい場面って、どのような場面でしょうか?

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ポケモンGOのようなゲームを目的としたARの使用以外で言えば、SNOWのような自撮りを可愛く"盛る"ことができるアプリなどが該当します。

つまり、「もっと良い写真・動画が撮りたい」という需要に「もっと良い写真・動画が撮れる」という供給をすることで、モバイルAR市場の需給が成立します。

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「敢えてARを使う」という導線は大変ハードルが高いため、SNOWなどの自撮りを"盛れる"アプリで撮影したセルフィー写真をInstagramに投稿したり、あるいはLINEのトークライブやTiktokの動画撮影でAR機能を使ったり、「日常的に写真や動画を撮るSNSにAR機能を載せるという部分からモバイルAR市場の立ち上がりはスタートしています。

社会インフラとなったSNSの存在と5Gの普及という2点から考察すれば、SNS × ARという市場のポテンシャルが理解しやすくなります。


海外企業はオリジナルAR導入の重要性に気づき、先行投資をしている

コンサルティング会社デロイトの調査では、テレビなどのマス向け一括プロモーションはこれから更に一人一人に個別化されていくと示しており、事実、100万人を超えるような有名人のSNS投稿よりも、1,000名〜5,000名程度のマイクロインフルエンサーの方が信用スコアが高いというデータも出しています。

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大規模な一括プロモーションから一人一人個別のユーザーが自然に受け入れられるプロモーションへと広告のフォーマットが急速に変化をしていく中で、日常使いのSNSのカメラに企業オリジナルコンテンツを掲載する役割を担うARの重要性が高まっています。

2019年2月、ファッションブランドのDIOR(ディオール)は自社の公式Instagramアカウントにて、2019春夏コレクションに登場するアイテムのARフィルターをリリースし、ARを活用したプロモーションに成功しました。

WWDの記事によると、1週間で260万以上のインプレッション、220万以上の閲覧数を達成し、約45万人のユーザーが実際に使ったとのことです。

海外ではDIOR以外にも、NBAチームMavericksなど有力なスポーツチーム、健康食品メガネ・サングラスのD2Cブランドなど、コンシューマ向けに商品・ブランドを展開する企業のオリジナルAR導入が急速に進んでいます。

日本で流通している企業オリジナルのLINEスタンプと同じ現象と捉えると分かりやすいです。LINEスタンプはクリエイターのイラストがベースになりますが、少し高度な開発を要するLINEスタンプ=InstagramのオリジナルARとイメージしてみるとより分かりやすいかもしれません。


オリジナルARの制作・公開ができるSNSは実は少ない

LINEやTiktok、Youtubeなど様々なSNSがARを提供していますが、それぞれの運営会社が提供しているARを活用する遊び方が基本となっており、現時点で「企業オリジナルAR」を制作・公開できるSNSはInstagram&Faebookと、Snapchatのみとなっております。

そして国内ではSnapchatのユーザー数はInstagramの10分の1にも満たないこと、Facebookは国内成長が頭打ちになっていきていることから、Instagarmをビジネスで活用する企業やブランドが自社のアカウントへARを導入する流れが、これから加速するものと考えられます。

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企業の初めてのAR導入にInstagramが最適な理由

企業がオリジナルARを導入するためのアプローチは、自社専用アプリを作る方法(例:ポケモンGO)や、WEBのブラウザベースで提供する方法もありますが、以下の3つのメリットから、InstagramやFacebookなどのSNSの中にあるカメラにオリジナルARを載せる方法が最も市場に普及しやすい方法になると考えています。(決して回し者ではございません!)

①アプリダウンロードの高いハードル
ポケモンGOのように相当に強いブランドやIPでない限り、自社オリジナルのARアプリを作っても日常的に使ってもらうまでの壁があります。

②国内3,300万人のユーザー、容易に海外にリーチも
ブラウザで楽しむWEB ARであればアプリのダウンロードは不要ですが、Instagramは国内3,300万人がダウンロードしているため撮影したコンテンツがそのまま拡散されやすくプロモーション効果に繋がりやすいです。またARが拡散すればそのまま海外へのリーチまで実現できてしまいます。

③10分の1の費用でARが導入できる、圧倒的なコストの安さ
ゼロからのアプリ開発に比べ、Facebook社が提供するソフトウェア(Spark AR)での開発となるため圧倒的にコストを抑えたAR開発ができます。また、ARを企業のアカウントで使えるように一度納品さえすれば、その後は特に保守・運用コストはかかりません。


「単にARコンテンツがあるだけ」では機能しない

これまで主にメリットを述べてきましたが、「単に自社のInstagramやFacebookアカウントにARがあるだけ」だと「ふーん。で?」というオチのないコンテンツとなってしまい、拡散性・プロモーション効果が発揮されません。

AR導入の成功においては、ARコンテンツを制作する技術力だけでなく、キャンペーンサイトやイベント会場などと連動したマーケティング企画が重要となります。

きちんとファンがブランドの個性を生かしたARを楽しめるように設計できてはじめてブランドのARが拡散され、プロモーションに繋がっていきます。


終わりに

私たちは、これまで自社で運営するARを活用した体験型アートイベントを通じてARにおける様々なUX研究を重ね、イベント参加者の100%近くがハッシュタグ投稿を行うまでにコンテンツの質を高めてきました。

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私たち独自の強みは、ARを活用したプロモーションを成功させる企画力、ユニークな企画を実現する技術力です。(3月にもイベント開催を予定していましたが、そちらは残念ながら中止の判断をいたしました。その件もまた改めてご紹介させてください。)

最後は宣伝となってしまいますが、これまでとは違った新しいマーケティング手法にチャレンジをしていきたい / 他社と差別化していきたいという考えの企業様と共に、国内でもまだ新しいARを活用したマーケティングの事例作りをしていけたらと思っています。

様々な業界でのAR導入実績がございますので、ぜひご相談ベースでもお気軽にお問合せくださいませ。

(ちなみにこれだけ言っておきながらですが、InstagramやFacebookだけでなくWEBやネイティブアプリを活用したオリジナルARの企画・開発も行っています!)

長文にお付き合いいただきありがとうございました!


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ありがとうございます!

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2018年創業のARとアートのスタートアップやってます。現在、ARを活用した企業向けマーケティング支援と、自社運営のアートイベントを頑張ってマス。