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カンリー初女性マネージャーとしての『愛と覚悟』を語らせてください

はじめまして!
カンリーのマーケティング事業、ミドル・エンタープライズ担当ユニットのカスタマーサクセス部に所属しています、五十嵐 梓と申します。

非常に非常に光栄なことに、この8月からマネージャーという肩書きをいただくことになり、今回筆を執らせていただいております。
そして、『カンリー初の女性マネージャー』という、これまた本当に貴重な役割もいただきました。
もちろん、女性初だからといって会社から何か特別なミッションを与えられたわけではないですが、個人的にはここにものすごく重要かつ難しい責務があると思っていますので、タイトルにもある「覚悟」の部分として、詳細は後半でお話したいと思います。
自ら書いた文章を世に放つのは初めてで、かなり緊張しております(汗)
どうかあたたかい目で見ていただけると幸いです・・・!


こんな人に読んでもらいたい

この記事を書くにあたって、どんな方が興味を持ってくれるんだろう?どんな内容であれば役に立てるだろう?というところから考えてみました。
きっと以下のような方には共感してもらえたり、今後のキャリアを考えるための材料やヒントにしてもらえるかもしれません。


  • カンリーのこと、ちょっと気になっているけど、どんな人が集まってどんなカルチャーがつくられているのかもっと詳しく知りたい

  • 転職してさらにチャレンジしたい、スタートアップやベンチャーも気になるけど、どんな軸で会社を選んでいいかわからない、悩んでいる

  • 今後もしっかりキャリアを築いていきたい、スキルアップしたい、仕事に全力投球したい気持ちは山々だけど、どうしても結婚や出産のことも考えて意思決定しなくちゃいけないから、どう判断したらいいかわからない


カンリー入社までの経歴

幼少期、学生時代

岡山県岡山市に生まれ、幼少期はスポーツエアロビックのジュニア選手でした。(炎の体育会TVでオードリー春日が挑戦していたやつです。ちなみにあの番組に出ていたパウロコーチには私も何度かレッスンしてもらったことがあります笑)
たまたま強豪チームに所属していたため、毎週のように国内を飛び回って大会に出たり、学校を休んで世界大会にも出たことがあるような、今思えば特殊な小学生でした笑
エアロビックを辞めてからもオーボエ奏者として吹奏楽部や岡山市ジュニアオーケストラに所属したり、大学時代にはWebデザインの専門学校に週に1回通ってダブルスクールをしたりと、振り返ってみると、なかなかにハードな人生を送ってきたのかもなと思います。

職歴

商業デザインとマーケティングに興味のあった私は、できるだけデザイン制作に近くて、かつデザイナーではなくディレクションポジションでという軸で就職活動を行い、2015年卒でWeb制作会社にWebディレクターとして入社をしました。
そして2016年〜2019年までは某航空会社さんの航空券予約サイト運営や機内コンテンツ等を担当しているグループ会社へ常駐し、Webディレクターの範囲を超えた業務へのチャレンジや、新入社員のOJTを担当したり、多くのことを経験させていただきました。
Web制作のような受託のお仕事にはない、自分たちのサービスを売るぞ!という事業会社としての面白さを体感したことも、このあとのキャリアを考える一要素となりました。
そして転機は、今から3年前の2021年7月に訪れました!
当時の私は、Webディレクターというお仕事も好きでしたし、直前で課長に昇進もさせてもらい、大きな不満があったわけではないのですが、この先ずっと同じ仕事をしていても市場価値が上がっていくイメージが湧かず、この先のキャリアをどうしていこうかと何となくふわふわと悩んでいました。
そんな時に情報収集のために登録していたビジネス向けマッチングアプリ「Yenta」でマッチングしたのが代表の秋山さんでした。
(やっぱり悩んでいるだけじゃなくて何かしら行動することって大事ですね)

カンリーでの3年間について

SaaS、CS、法人営業、コンサルタント完全未経験からの挑戦

Yentaで繋がった秋山さんとのカジュアル面談で、初めてカスタマーサクセスという職種があるんだということを教えてもらいました。
新卒から6年Webディレクターですから、当然営業もコンサルタントも経験はありません。完全ポテンシャル採用です。(採用してくださった皆様、本当にありがとうございました)
ただ、Webディレクターとして中長期で同じお客様の伴走支援をしてきた経験やWebマーケティングの知見はフル活用できて、かつ、これからのビジネスにおいてカスタマーサクセスという職種はきっと引く手数多になる、と感じて強く興味を持ちました。
また、カンリーの5つのバリューは、初めて見た時に「人生において重要だと思っていることを綺麗に言語化してくれた!」と感じたものでした。
選考中にお話させてもらったメンバーは、それぞれ個性もしっかり濃い印象を受けましたが、それなのにみんなが同じ方向を向いていて、根底の考え方がきっと同じなんだろうなと感じていました。
入社してみると、想像以上にこのバリューが浸透していて、これが個性豊かなメンバー全員のベクトルを合わせる要因になっているんだと痛感しました。入社して3年経った今でもこれを常に感じられているのがまたすごいですよね。

カンリーの5つのバリュー(会社紹介資料より抜粋)

そして、年齢的にもスタートアップにチャレンジするにはもしかしたらこれが最後かもしれないと(実際はそんなことはないですが)、28歳転職未経験独身女、勇気を出して一念発起しました!

そして案の定、ものすごく険しい道が待っていました。
入社初日も「とんでもないところに入ってしまった」と思ったのを鮮明に覚えています笑
というのも、当時のCSチームは、当時の部門責任者以外は全員が私よりも若い、20代前半のメンバーばかりで構成された組織でした。
もちろん年齢なんて関係はないのですが、めちゃくちゃ若いのに全員とんでもなく優秀で、努力家で常に爆速でレベルアップしていて、社会人経験が6年もあるはずの私は「今まで何をしていたんだろう」と大変なショックを受けたのです。
これまで「もしや私って優秀なほうなのかも?」と完全に勘違いして伸びていた鼻を完全に折られました。というか、多分折られるどころか根っこからえぐられていたと思います笑
(今思い返すと本当に良いタイミングで良い鼻の折られ方をしたなと思います)

とにかく人に向き合う文化に助けられたこと

そんな自信喪失の日々からどうやってここまでこれたかというと、『メンバーの人の良さ』『絶対に人と向き合うことを諦めない文化』に、本当に本当に本当に本当に助けてもらったからです。

今はもういらっしゃらないですが、入社当初CS責任者、後にCROになられた太田さんには、”モヤモヤはしているが上手に言語化できていないこと”を言葉に詰まりながら何とかかんとか伝えた時に、「自分だけでは整理し切れないこともあるよ、綺麗に整理できていなくても感じていることをこうやって伝えてくれること自体がありがたいこと。ありがとう。」と言ってもらえて本当に安心したのを今でも覚えています。

私が入社して数ヶ月後にCS責任者になった石井さん(今は事業本部長を経て新しいユニットの立ち上げに奮闘されているボードメンバーです)には、何度感情を爆発させたところをお見せしたかわかりません。ごめんなさい。
きっと普通の人なら面倒だと感じることだと思いますが、石井さんは決して諦めず、私のちょっとした表情の変化も逃さず、忙しい中でも何時間だって会話を続けてくれました。
(カンリーの上層部に「感情が出るということは、それくらい本気だから」という考えがあるのも大好きなところです)

今の直属の上司、藤林さんとは今でこそ強固な信頼関係をつくれていますが、ここに至るまでには実は結構時間がかかっています。(きっと今のメンバーはそんな風には見えないんじゃないかな?)
正直、藤林さんと私は似ているところもありつつ、正反対な部分も多いなと思います。きっとこれもひとつの要因で、藤林さんが初めてリーダーに就任して、私がそのメンバーになった時はあまり関係構築がうまくいっていませんでした。
5歳も歳上で下手に社会経験を積んでいる女性社員のマネジメント(しかも自信喪失気味)、きっとものすごく難しかっただろうなと、苦しめてしまっただろうなと思います。
石井さんにも、藤林さんと私のタッグが強固なものになることがCSチームとしても今後重要になってくると言ってくださり、何度もオープンコミュニケーションを重ねました。

カンリーのオープンコミュニケーション(会社紹介資料より抜粋)

一番印象深いのは、石井さんと藤林さんと3人での4時間超えの回 @当時の代官山のオフィス。普段どういう風に感じているのかを腹を割って話すのはもちろん、なんでこういう行動をとってしまうのか、こんな考え方になってしまうのかを原体験から分析して開示し合うことで、お互いに理解を深めました。
その結果、関係性は急激に好転していったんです。今では少なくとも部署の中では一番私が藤林さんを理解していて大好きなんじゃないかと思っています。
正直これまで私は、「人には相性というものがあって、合わない人とは合わない、それは改善できるようなものではない」と思ってしまっているところがありましたが、そんなことは決してないんだと、この出来事で痛感させられました。

「カンリーは最初からみんな相性が良くて仲良しです!」などという綺麗事は言うつもりなく、この話は絶対にしたいなと思ってました。
シンプルにすごく素敵エピソードじゃないですか?(ドヤ顔)

バリュー体現・浸透

そしてもっともっとすごいのは、この文化が代表や創業当初のメンバーだけでなく、最近入社してくださったメンバーにまで、しっかりと受け継がれているということです。
毎週金曜日の全社ミーティング「WINSESSION」では、全員でその週に一番バリューを体現した人を投票し合います。そして投票内容は全社に公開されるので、新しいメンバーはそれぞれのバリューで具体的にどんなアクションをとれば「体現できている」「浸透させられている」と評価されるのかを自然と学ぶことができる仕組みになっているのです。

みんなが当たり前のように、同じ部署だけでなく他の部署のメンバーにも視野を広げて、バリュー体現や浸透を見つけて発信をします。ここまで浸透させることはなかなか出来ないことだと、外部の方にもよく言っていただけます。
忙しかったり、何かうまくいかないことがあると、人間誰しも「少しくらいはいいか」と自分に甘くなってしまうこともあると思います。そんな時も、すぐ隣にバリューを全力で体現している人がいるので、すぐに真っ当な道に引き戻してくれます。きっとお互いにこの効果が発揮されているんじゃないかなと。カンリーに入ってから確実に人間性が良くなっていっているとも感じています。

女性としてのキャリア形成について悩んだこと

そんなカンリー大好きな私も、昨年婚約したことをきっかけに、カンリーでの今後のキャリアについて悩んだ時期がありました。家庭との両立を考えた時に、今の仕事内容や働き方を果たして本当に続けていけるのか?チームリーダーを任せてもらっている中で、このままマネージャーになってもいいのか?という不安がどんどん大きくなっていきました。
「誰を参考にして将来像を描けばいいのかわからない」とか「もし転職するなら早めに転職しておかないと転職してすぐに産休はとれないよな?」とか、しばらくの間モヤモヤし続けていました。漠然とした不安は、意外と大きくマインドシェアを奪われて、目の前の仕事に全力投球できないんですよね。先が見えないから今何をすれば良いかわからなくなる、当然ですよね。
まだ起こってもいない出来事に悩んだって仕方がない、と言われてしまっては話が進まなくなってしまうのですが、女性の出産にはある程度のタイムリミットもあって、どうしても考えちゃうんですよね(涙)
そこで私がやったのは、とにかく漠然とした不安を社外にも社内にもアウトプットした、ということです。社内で一番話を聞いてくれたのは大好きな藤林さんです。そして藤林さんはその不安な声を代表や経営陣、人事のみなさんに本気で伝えにいってくれました。

社外では、知り合いに相談をして繋いでもらった現役ワーママさん、バックオフィスではなくクライアントワークをやっていらっしゃる方にも相談させていただきました。個人や家庭によって様々な考え方があり、試行錯誤のうえで思い切って外注(シッターさんや家事代行、一時預かりの仕組みなど)しているというお話など、色々な皆様の努力を教えてくださいました。そこで共通して言われたのは「正直本当に大変だけど、やる前から諦めるのは絶対に勿体ない」ということ。
なぜ最終的にこのままカンリーで引き続き頑張ろうと覚悟を決められたかと言うと、私みたいな現場社員の不安、どんなに漠然とした不安でも、絶対に蔑ろにしたりはしない組織なんだと確信が持てたからです。
藤林さんが代表や役員陣にもしっかりと声をあげてくれたこと、これを真摯に受け止めてディスカッションし、最終的には代表自らが重要な取り組みであるとして全社に発信してくださいました。
まだまだ課題が山積みではありますが、こうして仕組みをつくっていくぞと意思表明をしてくださったこと自体が安心と信頼に繋がったと思います。

これから挑戦していくこと・覚悟

全てのメンバーが能力をフルで発揮できる組織をつくる

当たり前ですが、マネージャーとして最も重要なのは事業貢献です。組織のパフォーマンスを最大化させるために何ができるかを常に模索し、PDCAを回し続けること、そして結果を出すことです。個人としての貢献もまだまだ、まだまだ課題だらけだと思っていますし、さらなるスキルアップを常に行い、メンバーの見本となれるように精進していきます。
組織のパフォーマンスを最大化させるために最も重要なのは、人材開発、人材マネジメントだと考えています。私もまだ知識不足なので一から勉強中ですが、これは人事部門だけの役割では決してなく、むしろ現場のマネージャーが主人公になるべきものだと思います。
メンバー1人ひとりの「仕事のやりがい」とは何か?と向き合い、将来なりたい姿をクリアにし、マネージャーとメンバーが一緒になってそれぞれの目標やそれに向かうためのアクションを模索し、お互いにモチベーションを高めていける、そんなマネジメントが当たり前のようにできている組織を目指したいです。
これができている組織なら自ずと、圧倒的な事業成長が続けられる組織になるのではないかなと思います。
カンリーにはまだ、マネージャーの育成方法やマネジメントの方法や考え方をまとめた”型”のようなものは存在していません。人材育成を組織として強固なものにするにはまだまだやることがいっぱい!どれから手をつけようか!汗汗!という状態かなと思っています。
自身のマネジメントスキルを高めるのはもちろんのこと、会社として部署としての仕組みづくりにも貢献していきます。
前述した通り、カンリーは人と本気で向き合うことができる会社です。例え、向き合うことから逃げ出しそうになっても全力で追いかけられます。そんなイメージです笑

今度は私がメンバーや次のリーダーにこのカルチャーを浸透させる番です。そして、このカルチャーをベースに、さらなる組織力のアップに挑戦していきます。
カンリーという組織なら、カンリーで人と向き合うことの大切さを教えてもらった私なら、絶対にできると信じています!

女性マネージャーとしての責務

先日、私のチームメンバーでお二人のお子さんがいらっしゃる榛葉さんとの1on1で教えてもらったのですが、フルタイムで奥様もお仕事をされている家庭の数は昭和60年から一向に増えていないんだそうです。

【内閣府 男女共同参画局】共働き世帯数の推移

これめっちゃ悔しくないですか!!!!!!笑
逆に言うと、これを変えられた企業はレジェンドになれるってことだと思いました。
ここまで書かせてもらった通り、カンリーは、組織としてもこの環境づくりに絶対に妥協しないと信じていますし、私も本気で取り組みたいと思っています。
まずはすぐにできるところから。例えば、

  • AIを活用したり必要な情報をすぐに取りに行ける仕組みをつくったりする等、業務効率化に向けてPDCAを回すこと

  • チーム内では少なくとも家庭やプライベートで何かあった時に助け合える仕組みをつくること

  • 既に働く場所や時間は比較的フレキシブルですが、これをもっと活用した事例をいくつもつくること

それぞれが色々な事情を抱えていて、プライベートと仕事は密接に絡み合っている。だからこそ、お互いにフォローし合うのが当たり前なんだという文化をつくっていくのも必要不可欠だと考えています。
私はこれから、「キャリアアップはしたいけど、家庭のことも考えたい、どっちを優先すべき?」と悩める20代女性にとって良きロールモデルとなりたいと思っています。いえ、なります。
キャリアも家庭もどっちも諦めないという強い気持ちと、成功と失敗を繰り返しながら成長を続けることで、個人としても組織としても少しずつ理想に近づいていけるんだ、最初から諦めてはいけないんだ、ということを感じてもらえるように全力で頑張ります。

もちろん私も子供を授かれるかどうかはまだわかりませんが、もし授かれなかったとしてもメンバーの状況や悩みに寄り添って組織としてバージョンアップさせることは出来ると思っています。
今一緒に働いているメンバー、これから入ってくださる方にもぜひ一緒にチャレンジして欲しいです。『私についてこい!』という気持ちでやったりますので、よろしくお願いいたします!

さいごに

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます!
ちょうど昨日、採用支援をしてくださっている会社さんに「カンリーさんのnoteは毎回ものすごく長文で熱い」と言っていただきましたが、例により私のnoteもアチアチの長文になってしまいました。
カンリーの魅力が伝わっていたら最高です!

そうじゃなかったとしても、こんな会社であれば苦難も乗り越えられるんだなとか、女性でもキャリアも家庭も両方諦めず追いかけて何か頑張ろうとしているやつがいるんだなとか、何かしらのヒントや勇気に繋がっていれば、とっても嬉しいです。
もし少しでも興味があると思っていただけた方は、採用サイトもぜひ見てみてください!

転職はまだ別に考えてはいないけど、女性としてキャリア形成に悩んでいるとか、少し前の五十嵐と同じような不安が今まさにあるよ、という方で、もし五十嵐と1回話してみたいと思っていただけたらPittaでもカジュアル面談を組んでますのでぜひご連絡ください!


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