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まっどてぃーぱーてぃー。


「あなたの美味さは苦味なんだと気付きました」
「今更だね。砂糖とかミルクもたまには欲しい?」
「要りません。あなたに甘味は不要です」
「そう言う君は辛口だよ。あるいはアイスみたいに冷たい甘い」
「お口に合いませんか?」
「まさか。でなければ必要以上に摂取したりしない」
「過剰摂取だという自覚はあるんですね」
「止める気はさらさらないけど」
「過ぎたるは及ばざるが如しですよ」
「そう言う君はどうなのかな」
「え?」
「カフェインは一種の麻薬だよ。中毒を起こすことだってある」
「……それって駄目なことですか」
「は?」
「忠告なんて遅いです。中毒です。思いっきり依存してますよもう。あなたなしじゃ生きていけません」
「……随分な言い様だね、それ」
「だから依存し合いしましょう、共依存です。一緒に死にましょう、心中です。さらば地上」
「ちょっと待った!」
「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて」
「他人(ヒト)の恋路じゃないし! その前に相手の意志を確認しないと、ね!?」
「無理心中、上等です」
「怖いから怖いから怖いから! てかその包丁ナニ!?」
「出刃包丁、百均で買いました」
「それ切れ味悪くて余計に痛いよ絶対!ちゃんと研がないとっていうかそういう問題じゃなくて!」
「どういう問題ですか?」
「死にたくないよまだ俺は!」
「我儘ですね」
「どっちが!?」
「そんなの言うまでもないでしょう」
「そんな子供に諭すように言われても」
「大丈夫です、痛いのは一瞬ですから。注射みたいなものですよ」
「絶対レベルが違うって」
「痛いのが嫌なら麻酔でも……と思ったのですが用意がないので練炭にしましょうか。目覚めたらそこは天国です」
「助けてー! ストーカーに殺されるー!」
「嫌だなぁ。ストーカーは純愛ですよ。ヤンデレもDVも心中もカニバも純愛です。ピュアなんです」
「ピュアだからって何でも許されるものじゃない!」
「おお神よ、罪深い私達をお許し下さい」
「祈ればいいってものでもない! ってか達ってひとくくりにするなー!」
「という冗談はさておいて」
「……え。冗談だったの? ホントに? 何それ、夢オチくらい酷いんだけど」
「冗談にして欲しくないんですか?」
「いえ、冗談でいいです」
「ちなみに中毒というのも冗談です。勝手に一人で溺れて死んで下さい」
「酷い……」
「それと、苦味がなければあなたはただの黒いアレですので、精々布教活動に邁進して下さい。では」
「どこ行くの?」
「すみません、事務所通して貰えませんか」
「……君、誰?」
「禁則事項です☆」

(あ、それと言い忘れてましたけど)
(青酸カリちょっと混ぜたんで)
(早めに病院行くとイイですよー)
(ばあ~い♪)

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