見出し画像

銭湯について。

現在の銭湯のシステム
男 or 女

現行のシステムはシスジェンダーでヘテロセクシャルの人のことしか考えられていない。トランスジェンダーやホモセクシャルの人は計画の段階でハブられている。
実際、トランスジェンダーの人などが困って声を上げている。

1.分浴の定義、理由、原因、そして問題

まずは現在の分浴の定義とその理由の確認。

入湯可能な「男」→身体的性が男性の人。
入湯可能な「女」→身体的性が女性の人。

分浴の理由……①異性に体を見られたくない人が多いため。
②異性の体を見たくない人が多いため。
③性交渉の場となるのを防ぐため。

原因……①異性による性的な目が怖い。気持ち悪い。性犯罪や性暴力に繋がる。
②異性の性器が怖い。気持ち悪い。性犯罪や性暴力に繋がる、思い出す。
③性交渉の場になると風紀が乱れる。性犯罪や性暴力に繋がる。

(あぁ、犯罪者や風紀を乱す人がこの世にいなければいいのに……。)

現行のシステムで起きている問題
❶身体的性と性自認が一致しない人。身体的性に合わせて入ると①に引っかかる。
❷身体的性を途中で移行した人。移行後の身体的性に合わせて入っても、シスの同性以外を全て異性と見なされると②に引っかかるかもしれない。
❸ホモセクシャルの人。身体的性に合わせて入ると③に引っかかる。同性でも性交渉は出来るんですよ。

2.解決案

解決案(1)
男女の定義を広げる。

「男」→性自認が男性の人
「女」→性自認が女性の人
解決する問題▷▶︎▷▶︎ ❶。
発生する問題▷▶︎▷▶︎ ❶は解決するが②に引っかかる。例えば身体的性を移行していないトランスの女性が女湯に入ったら、男性の性器に恐怖を覚える他の女性が嫌な思いをする。

「男」→現在の身体的性が男性の人
「女」→現在の身体的性が女性の人
解決する問題▷▶︎▷▶︎ 部分的に❷。
発生する問題▷▶︎▷▶︎ ❷が解決しきらない。シスの同性以外の身体を異性と見なし、さらに嫌悪感を抱く人がいたら問題。また、移行していないトランスの人にとっては今まで通り。

「男」→性的指向が女性の人
「女」→性的指向が男性の人
解決する問題▷▶︎▷▶︎ なし。
発生する問題▷▶︎▷▶︎ 何も解決しない。そもそも定義がおかしいので没。

解決案(2)
混浴にする。

・全て混浴にする。
解決する問題▷▶︎▷▶︎ 性別に関係なく銭湯を楽しめる。
発生する問題▷▶︎▷▶︎ 今まで分浴にしていた意味がなくなる。

・銭湯には「男」「女」「混浴」の3種類の浴室を用意することにする
解決する問題▷▶︎▷▶︎ 分浴のメリットを保ちつつ、性別に関係なく銭湯を楽しめる。
発生する問題▷▶︎▷▶︎ 結局トランスジェンダーを隔離している。また、混浴に性交渉目的の人が入ってきたら③に引っかかる。

3.最後に。

銭湯側のシステムを変えても何も解決しませんでした。申し訳ございません。
性暴力や性犯罪がこの世から無くなれば大きく解決することが沢山あるのですが。

表面的には、「銭湯に『男』『女』『混浴』の3種類の浴室を用意する」が最も解決に近いと思います。性別を気にしない人は混浴に入ればいいし、性別を気にする人は分浴に入ればいい。性犯罪のリスクは現状とあまり変わりません(少し増えるかもしれない)。

いつか、性別に関係なく自由に銭湯を楽しめる社会になりますように。

※追記
①異性に身体を見られたくない人
→性自認で分ける
②異性の身体を見たくない人
→身体的性で分ける
③性交渉を防ぐ
→性的指向で分ける
・性別を気にしない人
→混浴
と、それぞれの立場から銭湯をつくる方法もあります。こうすればかなりの部分の問題が解決しますが、施設ごとに分け方が違うということになります。

少しでも価値があると思ったら、サポートしていただけると嬉しいです