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あっちゃんの闘病記⑧ 『手術』

~手術当日の朝~

母と姉と夫は朝8時頃に病院に来てくれました。

母は、「昨日は一睡もできなかった」と私以上に緊張している様子。
私も子どもを持って感じるのは、子どもが病気になるのはつらい。
子どもの私の立場も、母に必要以上に心配させるわけだから、つらい。
誰も悪くないんだけど、申し訳ない気持ちになる。

しかし、家族のいつものたわいのない会話であまり緊張することなく、手術までの時間を過ごせました。

手術着に着替え、着圧のハイソックスを履きました。
身体には昨日、形成外科の先生により油性マジックで色んな線が書かれています。
「ここを切るんやな…」と思うとちょっと緊張してきました。

~遂に手術室に向かう~

そして、看護師さんが来られ時計、指輪、コンタクトレンズなどついてないかの確認と、
なぜか「グラグラする歯はありませんか?」

と聞かれる。内心は『なぜ??』と思いながらも、

「はい、ありません!」

とはっきり答えました。
どうやら後から分かったのですが、気管内挿管時にグラグラする歯が脱落し、のどに詰まったり、肺炎を引き起こす可能性もある為、確認をされたようです。

それと、T字帯(※ふんどしみたいなもの。尿道に管が入るので手術後これに着替えさせてくれてる)を持って、3階の手術室へ。

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~手術室入室~

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テレビで観た手術中のランプがあり、大きな扉の前に来ると

「ご家族さんはここまでです」と言われ
みんな「頑張って!」と見送ってくれました。
「じゃあ、行ってきます」と言って、大きな扉の向こうに入りました。

中から出てきた看護師さんに手首に巻いたバーコードをピッと読み込んでもらい、名前と生年月日を聞かれる。

ここでもまた、
「グラグラする歯はありませんか?」
と聞かれ、
「ありません!」と答える。

そしてもう1つ奥の扉が開き、手術着を着た看護師さんが近づいてきました。
「今日髙野さんの手術を担当する看護師の○○です。」
「○○です。」
「○○です。」

と自己紹介してくださいました。
私1人にこんなにたくさんの人が関わってくれるのかと思い、ありがたい気持ちになりました。
同時に、ドラマみたいに先生が「メス」と言ったら、さっと渡す人なんだなとも思いました。


更に、ここの看護師さんにも
「グラグラする歯はありませんか?」
と聞かれ、心の中では、

(めっちゃ聞くやーん!緊張をほぐすのに笑かしにきてんの??)

と思い、笑えてきましたが、「ありません!」と真面目に答えました。

~手術開始~

手術台に乗った時に麻酔科の先生が来られ、挨拶をして、いよいよ手術の始まりです。

ライトがつき、麻酔の点滴をつける。麻酔科の先生が、
「いーち、にー、さーんとゆっくり数えて下さい。」
とおっしゃって数え始めました。

確か、12…13…あたりまでは覚えています。
ただ、ここからは正確に覚えていません。
(全身麻酔なんで当たり前ですよね笑)

~手術後~

手術が終わり、手術台からベッドに移されて、うっすら意識が戻ったような気もしますが、定かではありません…
部屋に戻る移動の最中も、母、姉、夫が何か話しかけてくれてるのはわかるが、あまり覚えていない…

意識がはっきりした時は、既に部屋にいて、脚には浮腫防止のためエアーマッサージャーが装着されていました。
私が虚ろ虚ろしている間に、家族が呼ばれ、
主治医の先生から、「きれいに取れました」と説明があったみたいです。
みんな、「よかったね」とニコニコしているので、ほっとしたのを覚えています。

~手術の状況と今後の説明~

夕方、私の状態が落ち着いたところに主治医の先生が来てくださり、手術の報告と今後の説明を受けました。

「まず、手術で病巣はきれいに取れました。今、センチネルリンパ節生検と言ってセンチネル(見張り役)リンパ節を顕微鏡で調べてがん細胞の有無を確認しています。この段階で転移がなければ、他のリンパ節にも転移がないと判断できます。その結果次第で、抗がん剤治療や放射線治療など今後の治療法が変わってきます。」

と説明を受けました。

『乳がん』と一言で言っても、色んなタイプに分かれます。
そして、その次にリンパに転移してるかどうかで体のダメージ、心のダメージが大きく変わることをこの時知りました。


闘病記⑨に続く・・・

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