母が亡くなってからの、そこから
20年以上母と2人きりの生活でした
もうずっと、母と2人きりの生活でした。なので、母親が亡くなるって、考えたくなかったし、目を背けていました。もちろん看護師だから、生があれば死がある。生まれた時から、死へ向かって生きている。そのことはわかっています。誰しも、どれだけ健康に気を付けていても、死は平等にあるもの。死なない人はいない。でもそこを真正面からは考えたくなかったんです。
母が亡くなっても私が立ち止まらなかった理由
1.認知科学を学んでいた
この学びは大きかったです。脳の仕組みを知り、どう母親に関わればいいのか、考えながら関わっていきました。例えば、母親が癌による痛みでうずくまっている時、私はたまたま母が寝ている部屋にどうしているかな?って気になってきたら、痛みが出ていました。どうして、もっと早く気づいてあげれなかったんだろう、そう後悔の想いがずっとありました。しかし、認知科学にはワークがあり、母の体の動きを私が再現すると、気持ちがわかるのです。そういうワークがあります。それは波動があっている、ラポールがとれているからこそなんですが。その時、母は私が来たことで、安心感を感じていることに気づきました。この時、初めて私はいるだけでもいいんやな、何もできていないって後悔する必要はないんだ、と体感できました。
2.仲間がいたから
同じ認知科学を学んでいる看護師の仲間がいました。明日、その仲間でオンライン講座を行います。西洋医学の観点からだけではなく、どのようなシステムで病気になるのか、どうすれば病院に行く前に予防できるのか、を学んでいました。そして、母が癌となってから、ナースサミットONLINEというイベントも行いました。母の介護をしながら、仕事をフルタイムでしながら、毎晩ZOOMで打ち合わせをし、システムを作り、協力しあいながら進めていきました。
この時、私は、同じ仲間と一緒に仕事ができることにとてもやりがいを感じていました。エネルギーを高めあえる、そんな感覚がありました。母の体調は悪くなる一方、ZOOMで打ち合わせ中にこけて起き上がれずでいたり、とても大変でした。それでもやり切れたのはめちゃくちゃいい経験になっています。だからこそ、同じこと、辛いことがあっても前へ進める、そんな後押しをしてくれる経験です。
3.母親に顔向けできるように
母が亡くなったからといって腐っていても仕方がないと思ったのです。ずっと2人で生活してきたので、自分の体が半分なくなる感覚でした。それでも、そこで腐ってしまっては、怠惰な生き方を選択していては、母に怒られてしまいます。生前、母は私は看護師で生活もできるし、もう安心してるよ。と言っていたから。どういう生き方を選択するかは、何がどうあっても自分だなと思います。
これからの医療・介護
2024年に介護報酬改定もあり、医療・介護現場はますます変わっていくでしょう。人口も減少してきている日本。経済危機も言われています。
今までのように気軽に病院へいって、処方してもらう。そんな時代ではなくなりつつあるように思います。なかなか入院できない、受け入れされない、不搬送となっている現実もあります。本来なら入院すべきような状態でもなんとか自宅で過ごさなければならない方もおられます。
まずます、自分の体の責任は自分でとる時代となるでしょう。国や自治体に文句をいってもはじまらないなら、自分の体の取り扱いを覚えたほうが、よりよい人生を送れるでしょう。
ウェルネル講座まつり(2023年1月21日(土)オンライン配信)
8つの講座が受けられます。
・脳科学と和整体で40代女性を元気に/清水 明日香
・ウェルネスチャートで賢くやせよう/渡邉 加代子
・うつ病から3ヶ月で社会復帰した道のり/山本 みどり
・メタボ脳覚醒/安富 由紀子
・がんで余命半年の親を看取った看護師の経験/山川 さちえ
・更年期は黄金期/福井 三賀子
・親にイライラしない介護コミュニケーション/郷堀 有里夏
・親のみとりの心構え/せのようこ
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私は限られた時間の中で、親子がどうよりよく過ごせるのか、について私の経験を通して、お話させていただきます。
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サポートはすべてがん介護のサポート活動にあてさせていただきます。 背中を押していただけると、嬉しいです