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休校延長~それぞれの場所で~

今週金曜日までだった休校措置が、ゴールデンウイーク明けまで、また延長されました。でも一度もその間学校へ行かないということではなく、週に2回の臨時登校日が設定されました。この2週間の間にも1時間ずつの臨時登校日があったので、その時間は先生ともお友達とも会えると、娘も楽しみにしていました。学校に行く度に、図書室から本を借りることも楽しみの一つで、この休校中はとにかく読書三昧。町の図書館へは車で20分かけていかなくてはならないので気軽には行かれず、学校図書館の存在がとてもありがたいです。娘は「面白い本はひかって見える。」と本の表紙を見て借りてくるのですが、今のところどれもヒットで、分厚い本でもだいたい2日くらいで読み切ってしまい、週に2回の登校日ごとに本を借りる楽しみにはまっています。たくさん得られた自由な時間の中で、自分の好きなことを見つけ没頭できることは、通常の学校生活では得られなかったかもしれません。今のこの時間が与えられた子どもたちは、ある意味、学校の勉強とは違う、学習の機会を得たのではないか、と個人的にはこの休校措置を前向きに捉えています。

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小さい子たちにも読み聞かせ。音読の練習の効果を実践で発揮!

まだまだ先の見通しが立たない状況ですが、心配しているのは大人ばかりかもしれません。子どもたちは遊びを見つけ、学びを見つけ、育ちあっているように見えます。ハンモックをかけて遊び場を作ったり、外で遊んでいると、中学生も巻き込んで年齢を超えた交流を展開したり。広々とした自然の中で、それぞれの場所でそれぞれの時間を過ごしています。

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この休校措置は、これ以上の感染を予防するもの。自分も知らないうちに感染しているかもしれないという前提の中で、感染しない、感染させない行動を、親子で会話しながら考えています。ここは過疎地で人口密度が低いので、野外で過ごすことが都市部に比べてリスクが低いと言えるでしょう。密になりにくい環境の中だから、子どもたちはストレスを低く抑えられていると思います。外に出れば、ぽかぽか太陽、鳥の声、風のそよぎ、川のきらめき、青空と白い雲、胸いっぱい吸い込む美味しい空気がある。子どもが育つのに必要なものが揃っている。少ない人数だけど仲間がいる。子どものことを一生懸命考えて、制約の中で出来ることを一生懸命考えてくれる先生がいる。見守ってくれる地域の方がいる。改めてここに”ある”ものに目を向けると、とても恵まれた環境にいることが実感されます。

ただひとつ、親子で山村留学に来ていて私の中でストレスなのは、離れて暮らしている旦那様と息子くんのところに気軽に移動できなくなったということ。旦那と息子が住む地域でも、感染数は日に日に増しており、ゴールデンウイークも本当は会いに行きたかったけれども、断念しました。寂しい気持ちはぬぐえませんが、娘はお友達と一緒にいられるからか、さほど気にしていない様子。毎日、LINEでテレビ電話しているし、ネット環境さまさまです。月に一度は帰っていたので、こんなに離れるのは初めてですが、それぞれの場所で粛々と、毎日を大事に過ごしていくことしか出来ないと、今は受け入れています。また家族で気軽に行き来できる日を祈って。

また、緊急事態宣言が全国に拡大されたことから、親子山村留学の見学受け入れも只今一時ストップしています。お問い合わせくださいました方には申し訳ありませんが、状況が落ち着くまで受け入れ再開をお待ちいただければと思います。親子山村留学は年度途中からも受け入れております。お気軽にお問合せくださいませ。


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