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学校再開と学校田田植え

長野県での緊急事態宣言解除を持って、今週から学校が通常再開になりました。3月頭から約2か月間の長~いお休みから、週に2、3回の臨時登校スタイルになって徐々に学校生活に慣らし、今週は5日間の登校に。まだ給食は再開しないので、午前中の登校とお弁当登校でした。我が子は先生に毎日会えるようになったのが嬉しくて、休み時間に先生と遊べるのが嬉しいと喜んでいました。学校に遊びに行くと、休み時間は児童と先生のごちゃまぜリレーで盛り上がっていました。なんだかんだ言って体力は有り余っていたのだろうと思います。

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ここ和合小学校はクラスに2、3名しか児童がいないため、学校が再開しても他の大人数の学校に比べて密を避けるための配慮がしやすいという利点があります。学校再開しても子どもたちの生活がガラリと変わるわけではないのは、子どもたちのストレスがかかりにくいのではと感じています。先生方にとっても過度なピリピリ緊張感はなく、ゆるりと学校生活を再開しているように感じられます。子どもたちのことを考え、無理強いしないで学校再開を行えるのは少人数の強みだと、こんな事態になって余計に思います。宿題も過度にはなく、いつもと同じ量ですし、後れを取り戻すために一日中机に縛られることもありません。畑や田んぼのお世話も継続して来れる子どもたちでやってきたので、休み中まったくみんなと顔を合わせないということもなく、久しぶりの通常運転にも比較的スムーズに子どもたちは戻っているように感じます。いつもどおりリラックスした様子の子どもたちと先生方の様子に、ほっとしています。

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このまま休校が続いたら学校の田んぼはどうなるんだろうという心配も、先生や地域の方々保護者の力、そして有志の子どもたちで無事田植えまでの準備を終えることが出来ました。田植えの前に学校が通常再開になったので、みんな揃って田植えをすることが出来ました。毎年の当たり前の作業が、当たり前に行えないことがあること。当たり前の中にこそ大事なことがあったんだと思えた休校月間でした。でも当たり前を一旦止めてみて見えてきたものもあります。振り返ると時間に縛られ、今までの常識に縛られ、がらんがじめになっていたり忙しすぎたように感じます。これからは今までの当たり前も大事にしながら、これからの当たり前を見つけていく、自分たちの理想の学校生活を創り出していく、そんな風になったらいいなぁと保護者として思っています。

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子どもたちは田植えはもう慣れたもので、あっという間に終わってしまいました。むしろ物足りなそうなくらい。子どもたちの力はちっとも衰えていない。むしろパワーアップしている?かな。自分たちの仕事を自分事としてやり遂げる和合小学校の校風は、この地域に生活を根差している風土から。ほとんどの児童の家では田植えを手伝っていて、いっちょ前に働く様子は一昔前の子どもたちのようです。みんなこの地域の大事な一員。学校生活が始まり、また地域の中の学校が動き出します。行事もどうなるか分かりませんが、地域の活気の源である学校から、また子どもたちの元気な声が響くことは喜ばしいことでしょう。

県をまたいでの移動はまだしばらく慎重になりそうですが、安心して行き来できるようになったら、この学校を盛り上げてくれる山村留学生が来てくれたらと願います。ここには子どもたちがたっぷり外遊びできる空間があります。それこそが、この地域の資源であると、今、実感しています。十分な空間、そして仲間。子どもたちが育つための豊かな資源に改めて感謝するきっかけとなりました。本当に恵まれた場所にいることに感謝です。新たな仲間を受け入れられる日を心待ちにしながら、さらに毎日を楽しく丁寧に過ごしていきたいと思います。



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