ONCE UPON A TIME IN AMERICA 感想その②キャスト

本は自分的にううん??と思うところが多かったのですが、キャストのみなさん本当に頑張っていました!!綾さんは以前書いたので、綾さん以外の感想を。

・ヌードルス→望海風斗
映画では多くを語らず、背中で語る人物ヌードルスでしたが、宝塚版は少し感情的なヌードルスでしたね。デボラに迫る時や、マックスと言い合いになる時など。やはり舞台は台詞あってのものなので仕方ないのかな。ナウオンでも望海さんは映画との違いに驚いていましたね。

歌についてですがとにかく望海さん1人で歌う曲が多い。望海さんは歌が上手いので、日々あれをやってほしい、これをやってほしいという声を聞きます(ex.トート、ロミオ、パーシー)。
でも個人的に思うのは、こうやって演出家の方が望海さんに似合うと思って選んでくれた役を演じられる方が幸せだと思うのです。
だって、こんな1幕の最後に薔薇にまみれてソファに踏ん反りかえる役なんて絶対に望海さんしかできない!!!正直、ロミオやトートなんて今までたくさんの人がやってましたから。
よくこんな合う役をイケコ見つけてきたな、、と。出演者のみなさんも言ってましたが、振られ方も散々だし、宝塚的な主役ではないですが、この役をやったことによって、望海さんは伝説になったなと感じました。こういうダークな役が似合うトップさんって今までいなかったので。
歌はもちろん凄かった!喉の調子が悪かったのか私が観た日はキーを下げていたのですが、初めて観た人なら絶対気づかないだろうなという感じで違和感はなかったです。とにかく望海さん1人で歌う場面が多かったので、喉に気をつけてほしいですね。

・デボラ→真彩希帆
映画を観た時、デボラ役の女優さんを観て、ぜんぜん希帆ちゃんが想像できなかったのですが、
ハマってました。メイクを相当頑張ったのか、ポスターの時からデボラの印象的な瞳を再現してましたね。映画の時からデボラは可哀想だなと思ったいたのですが舞台もなかなか可哀想でした。
ただ、映画とは違ってショーの場面があるなど、見せ場がたくさんあってよかったですね。幼少期から壮年期までの役作りもさすがでした。どう発声を変えているんだろう、、、、??幼少期がすごく可愛い!個人的に、ゴキブリの台詞は笑うところだと思うんですけど、誰も笑ってないですね😂
人に対して興味がなさそうというか、冷めてる印象を受けるデボラですが、ニックとのシーンはすごく可愛かった。ニックだけに見せる顔が素なんじゃないかなあ。
ヌードルスに関しては明らかに好意はあるけどやはり裏の社会は受け入れられず、結局そこまでじゃないんじゃないかなと感じてしまいました。
ヌードルスもデボラ一筋な割に裏の社会と手を切れてないですからね。トップコンビがすれ違うストーリーというのは切ないですが、デボラの選択は正しいと思います。
そして最後はまさかなんですよねー。これ伏線無さすぎてちょっとえええ!?なんですけど笑
映画だと息子が出てくるので分かりやすいのですが、舞台だと分かりにくいですよね。あのベイリー財団のサナトリウムが伏線だったのかしら。

・マックス→彩風咲奈
ワンスの中でMVPを選ぶとしたら最有力候補咲ちゃん。望海さんのヌードルスというより咲ちゃんのマックスを当てはめてワンスは上演作品として選ばれたのでは?というくらいマックスが似合っていました。少年期の賢い感じとか青年期のキレやすいところとか、あとスーッとスタイルが良いところとか。映画版を観てもマックスは咲ちゃんそっくりなんですよね〜。映画版のマックスは少年期本当に可愛くて賢い感じで頼れるアニキ感があって。それを咲ちゃんも忠実に再現してました。
私は咲ちゃんの少しクセのある芝居がそれほど得意では無いのですが、壮年期以外はそこまで気になりませんでした。朝美さんのキャロルとのカップルも麗しくてお似合いでした。
あんな可愛い朝美さんを殴らなきゃいけないなんて咲ちゃん心が痛いでしょうね😅私も見ていて心が痛いです😅

・キャロル→朝美絢
映画版では散々な描かれ方で宝塚版でどうなるのか心配だったのですが、、、(朝美さんは映画をどんな風に観たんだろうか😅)宝塚版ではスピークイージーの歌姫として良い登場の仕方で安心しました。繰り返されるDVは可哀想ですが、、、
スピークイージーの歌姫として、マックスの恋人として、裏社会に関わってはいるのですが、とてもピュアな心の持ち主で好感が持てる人物でした。登場人物の中で数少ない共感できる人物ではなかろうか。
でもヌードルスはキャロルのことをあんまり良く思ってないんですよね笑。キャロル良い人だと思うんだけどなあ笑
そしてビジュアルはもちろん良いし、歌も上手い!
失礼ながらこんなに娘役が似合うとは!!加えて(何か詰めてるのかもしれないけど)スタイルもすごく良いんですよね。これは娘1なれるレベルで可愛いです。違和感ナシ。
サナトリウムのヌードルスとの場面も良かった。朝美さんはやっぱり影のある役が似合いますね。
でもやっぱりファンは男役が見たいのでは、、?

・コックアイ→真那春人
パッツィーとニコイチ的なアポカリプスのメンバーの1人コックアイ。映画のコックアイは2枚目ではなく、ちょっと不気味なキャラなのですが、まなはるさんのコックアイはかっこよすぎませんか?!宝塚は何をやっても綺麗になりますね✨美化がすごい笑 劇場ではあまり分からなかったけどカラコンを入れてオッドアイになっています。
映画でコックアイは片目をすごく眩しそうにしているのですが、それを意識してのことですかね。
そしてまなはるさん10年ぶりのハーモニカらしい。ハーモニカ詳しくないですが多分、音が出るだけでもすごいですよね??すごく上手でした。
パッツィーに比べたら少しお兄さん気がありますが、キャラ的にはそこまで変わらなかった気がします。2人兄弟みたいで、癒されました!ただ、銀行襲撃はホイホイ、マックスに従わないで欲しかったな笑

・パッツィー→縣千
映画のパッツィーの目がくりんくりんで、可愛くてハンサムで誰がやるんだろう??と思ってたらやはり縣!!公演前から絶対縣似合う!と思ってましたが、やっぱりいいですね。あのパッツィーのいつもニヤニヤしてるお調子者な感じが縣にピッタリ。映画ではだいぶやらかしてたパッツィーですが、舞台ではやらかしてませんでした。だいぶお兄さん達に囲まれての芝居ですが、全く違和感なく、スーツも着こなしていて、恐るべしちさとちゃんですね。本当に堂々としてる。フィナーレのパツィ子も可愛い。まだ研6とか信じられないですねえ、、、。新公のマックスも似合ってました。

・ドミニク→彩海せら
ドミニクはあみちゃんしかいないでしょう!!
舞台ではなんだかあっさり死んでしまって残念ですね。ドミニクも大切なアポカリプスのメンバーなのになあ、、、。あっさり死にすぎて泣く暇もなかったです。しかも、死んだ後あみちゃん全然どこにいるのか分からず、、笑 新公のジミーは気になりますね。

・ファットモー
→橘幸(少年〜青年期)奏乃はると(壮年期)

壬生に続き、密かに推してるたっちーが大活躍で嬉しいです。ヌードルス達と一応仲間なんだけど裏街道に行かないファットモーのキャラが好き。
ファットモー登場シーンに関してはだいぶ忠実に再現されている気がする。望海さんも言っていましたが、たっち〜→組長の流れが本当にスムーズで全く違和感なかったです。組長も壮年期だけじゃなく、ストーリーテラーとして常に参加してるので良かった。禁酒法や世界恐慌の説明は分かりやすかったです。
でもちょっと物申したいのはですね!たっちーって私すごく美人さんだと思うんですよ!!なのになぜか、3枚目キャラ多いですよね、、。たっちーの2枚目キャラが見たいんです、、。

・ジミー→彩凪翔
映画ではそこまで印象に残らなかったジミー。
映画だとアポカリプスがやる仕事が多くあって、ストライキに絞られていなかったからかも。こやつがまじで一番のワルなんですよねえ。まさかジミーがこんなキャラだとは。マックスやヌードルスに助けてもらったのになあ。慈悲のないヤツ笑
彩凪さんはピュアな役から悪い役まで何でも似合いますね。登場は少ないと思ってましたが、全編通して出ていた感じがします。最後の最後まで出てくるなんてびっくり!!最後あんなにキーパーソンになるなんてね。凪さまが演じたから役の比率が高くなったのかもしれないですね。

・エミリー→潤花
デボラと同じバレエ教室出身で、インフェルノガールズの1人のエミリー。バレエ教室ではシュタイン先生にお尻が違う!と怒られます。ここで、台詞もあるし、やっぱりかのちゃん推されてるんだな〜って感じます。新公でも本公演でも思いましたが、少女時代の姿は真彩ちゃんのデボラにそっくり!!デボラの子役やれるんじゃないかってくらい!
そして成長するとコックアイとデキてるんですよね〜!この2人お似合いでした。
またインフェルノガールズだけじゃなく、ハバナや、ベイリー長官の場面でも活躍してたかのちゃん。壮年期ではかりあん、はいちゃんとファットモーの店ではしゃぐのも可愛いですね。ヌードルス達の会話もそこそこにあの3人を観察するのが大好きです笑

・タチアナ→野々花ひまり
かのちゃんとニコイチ的な感じで大活躍だったひまりちゃん。タチアナはパッツィーとデキてるんですね笑笑 泣きぼくろがセクシーで可愛い!!
フィナーレではりさちゃんと共に望海さんと絡む場面あり!ひまりちゃんもう新公卒業なのね。みちるとひまりは早くから抜擢されてたからまだ新公学年なのが不思議。

・ペギー→愛すみれ
映画ではデボラ、キャロルに続いて第3のヒロインだったペギー。配役発表された時に1番似合う!!と確信したのが愛ちゃんペギーでした。
少年期〜青年期含めてアポカリプスじゃないけど、準レギュラー的に仲間としてビジネスを手伝っていたキャラだったので、舞台ではあまり出てこず、ちょっと残念でした。まあ映画では娼婦みたいな感じだったので難しかったのかもしれないですね。それにしてもペギーの愛ちゃんは本当にハマり役すぎる!!

・ベティ→星南のぞみ
デボラからサムを奪う新人女優、ベティ。
映画にはいないオリジナルキャラクターで娘役のキャラクターを増やすために急遽作られた感が半端ない役ですが、サムとベティが結婚するという話に繋がるのでここでの登場は間違いではなかったですね。デボラのガウンを着たベティりさちゃんは見目麗しくてひと場面しか出てないのがもったいない!!あんなに可愛い人に寝取られたらそりゃあデボラも納得でしょうね(そういう問題じゃない)

・エヴァ→彩みちる
個人的にこのキャラいる?ランキングNo. 1のエヴァ笑笑
だって本当にハバナのシーンは安っぽい場面でショックなんです。このエヴァは映画に出てきたヌードルスの恋人イブをモデルにしているんだと思うのですが(イブはヌードルスとハバナに行き、映画の最初では追手に殺されます)、舞台もイブとして描いて欲しかったですね、、、。よりデボラ一途に描くために仕方なかったのかもしれないですが。みちるもエヴァとしてはひと場面しか出てないのでもったいない!!

主要キャストはこんなところでしょうか!

東京に行ったらもっともっと深まっているのでしょうね!楽しみです!