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「はたらく」が変わっても、これからずっと変わらないこと

2020年。世界のあらゆる場所で、日常が失われた1年になりました。

その影響は「はたらく」にも及び、さまざまな変化をもたらし

これまでの「はたらく」の既成概念が、崩れた1年にもなりました。


これからの時代、私たちは「はたらく」をどう考えたらいいのでしょうか。

これからの「はたらく」が不安な人に、どう声を掛けたらいいのでしょうか。

私のなかには、ひとつの答えがあります。


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こんにちは。まず自己紹介をさせていただきます。私の名前は「キャンカー旅女子 みおん」と申しまして、5年ほど前から日本一周しつつリモートワークで仕事をするという、一風変わった働き方を夫婦でこなしてきました。

この働き方をする以前、私たちも普通に会社に通うサラリーマン・OLでした。けれど日本一周を続けるためには会社を辞めるしかなく、リモートワークでお金を稼ぐことを決断しました。この働き方は個人的にとても気に入っていますが、世間からは「やってみたいけど自分にはできない働き方」として見られることも多かったです。

なので私はこの働き方が、いつか普通に誰でも取り入れることができる社会になって、もっと幸せな人が増えてほしいと期待していました。けれどまさかこのような理由で、これほど早く社会に浸透するとは思ってもいませんでした。


会社勤めは多くの人にとって、安定した収入を得られる手段として最適な選択肢と思います。安定した人生を歩みたくて、その道を選んだ人も大勢いるでしょう。けれど、そんな当たり前の「はたらく」に大きな影が迫ってきた昨年。これまでのやり方を変えざるを得ない状況まで追い込まれてしまった人もいて、その人数はこれからも増えていくと私は予想しています。

現状を目の前にして仕事の安定性を信じられなくなってしまったり、これから「はたらく」とどう向き合ったらいいか不安に思っている人も多いのではないでしょうか。そんな人たちに、もし私が声を掛けるのであれば……

『働き方が変わっても、ずっと変わらないことを大切にすれば大丈夫

このことを、今回募集されていた「#はたらくってなんだろう」をきっかけに書き綴れたらと思いました。


「はたらく」が変わっても変わらないこととは?

先ほどの「変わらないこと」という言葉を聞いて、みなさんはどんなことを想像したでしょうか。人によって答えがきっと違うので、もし自分にとって納得できる答えが見つかっているなら、まずそれを大切にしてほしいと思っています。

……この例えが的確かは分かりませんが、私は以前パソコンのWindowsを7から10へ一気にアップグレードしたことがありました。Windows10をはじめて起動したときは、まったく違うパソコンを触っているかのようで混乱したことを覚えています。けれど基礎は変わりなかったので、ある程度の変更点はなんとかすぐに対応することができました。

私と同じように最初は慣れないシステムに混乱しつつも、現在は当たり前のように操作している人は多いのではないでしょうか。それと一緒で「はたらく」も大事な部分を押さえておけば、大きな変化も乗り越えられるのではないかと私は考えています。

そして私の場合、先ほどの「変わらないこと」という言葉に対してふたつのイメージを持っています。ひとつは「人の役に立つこと」、もうひとつは自分の役に立つことです。


①「はたらく」は人から求められれば成り立つ

「人の役に立つ」という言葉は、心に温かい感情が流れてくる人もいれば、逆にズッシリ重い感情が流れてくる人もいるのではないかと考えています。そのため、まずは先に私が意図する「人の役に立つ」について説明させてください。

私がリモートワークを導入した5年前、クラウドソーシング(インターネット上で不特定多数が集まって仕事を仕上げる方法)は日本でそこそこ普及しつつある状況でした。そのためリモートワークの仕事は努力次第で得ることはできたのですが、なにしろ会社ではデータ入力しかしていない普通のOLだったもので、最初はどんな仕事でお金を稼げばいいのか検討がつきませんでした。

けれど、クラウドソーシングの募集内容をいろいろ見ているなかで「こんな仕事を頼む人がいるの?」とカルチャーショックを受けた案件がいくつかあったのです。そのとき、どこかで読んだ自己啓発本の一説が頭に浮かびました。それは要約すると「仕事の根本は、人の役に立つこと」という内容でした。

たとえば、私が引越しの手伝いを誰かに頼みたいと思ったとします。それが友人であった場合は、手伝ってくれたお礼にお金を包んで渡します。頼んだのが引越し業者であれば、請求された金額を支払います。このふたつはアマチュア・プロの違いがあったり、お願いする内容や金額にも違いが出てくるでしょう。けれど、どちらも私のニーズに応え、その働きに見合ったお金の流れがあったことは同じです。

世の中にはさまざまな人がいて、さまざまな困りごとを持っている人がいる。それを叶えた対価としてお金が支払われる。仕事はどれも誰かの望みを叶えることが基本だと、その本を読んで学んだことを思い出しました。

……長くなってしまいましたが、私が考える「人の役に立つ」は上記のようなシンプルな話しで、もっと言葉にすると「ニーズを持っている人に得意を提供する」ということです。それが「ずっと変わらないこと」で、そこに自然と温かい感情が流れたらベストだと考えています。私はそれに気づけたことで、自分の得意と趣味を掛け合わせてWebライターという仕事を選択することができました。

「人の役に立つ」は、サラリーマンなら社長や取引相手も含まれますし、自営業ならお客さんの要望に応えることも含まれるでしょう。会社勤務を続けるとしても、副業や複業を検討するにしても、独立を考えたとしても、「人の役に立つ」はどれも同じで、仕事の基本です。このことを忘れずにいれば、この変化のなかでも歩むべき道は見えやすくなるのではないかと私は考えています。


②「はたらく」は自分に役立たせることも大切

すでに世の中には、十分どころか十二分に「人の役に立つ」を頑張っている人も多くいます。会社のため、仲間のため、顧客のため……自分ではない誰かのためを思い、行動し、尽くしている人には本当に頭が上がりません。

けれど「人の役に立つ」を優先しすぎてバランスを崩している人を見かけると、私はとても心配になります。なぜなら自分を犠牲にしすぎていて、自分を幸せを後回しにしている人が多いからです。これは心優しい人や、自分に自信が持てない人に多い傾向があると私は感じています。

もちろん、その仕事をしている理由や事情は人それぞれだと思いますし、それに対して第三者が正誤を問うのもちょっと違うと個人的には思っています。けれど、もし仕事が辛いと感じていたり、仕事の意味を見失っている状態であれば、一度立ち止まって仕事を「自分に役立てる」という視点で見つめ直すことは良いことだと思います。


具体的に、仕事の何が自分に役立つのかと考えると、真っ先に思い浮かぶのはお金と時間だと思います。このふたつは生活直結するので、このふたつのバランスを崩してしまうと人生が辛く感じやすくなるのは、誰でも分かりやすい話です。けれど実はそれと同等、もしくはそれ以上に心をおびやかす原因もあります。

これは厚生労働省が発表しているデータなのですが、仕事の不安・悩み・ストレスを感じる原因を聞いたところ、トップ3は「仕事の質や量」「仕事の失敗と責任」「人間関係」といった内容が挙げられていました。つまりお金や時間だけではなく、雇用契約書に書かれていないことが「はたらく」に影を落とすことも考えられるのです。

このことを夫に聞いてみたところ、夫は幼いころにテレビで満員電車に押し込められる大人の姿を見たとき「イヤだ」と強烈に思ったことを話してくれました。それが大人になっても変わらず、会社勤めのときは空いてる時間帯の電車や、わざわざ自転車で通うことを選択したそうです。また、理不尽な仕事を押し付けられるのが人より耐えがたい性格で、1対1の対等な立場で進められる仕事に昔から憧れを抱いていたとも言ってました。

夫の意見を聞いて「そんなことがなんで堪えられないの」と思う人もいるかもしれません。私も満員電車や仕事の押し付けはイヤですが、ある程度は受け入れられる範囲なのでその気持ちは分かります。でも彼にとっては「そんなこと」では済まされない話しだったのです。

あなたも人から見たら些細なことだけど、自分にとっては耐えられないこと、ありませんか。「人ができるから自分もやらなきゃ」「自分がおかしいと思う感覚の方がおかしい」と押し込めていませんか。人が耐えられることでも、あなたが耐えられないことは普通にあるんです。もちろん私にもあります。

その我慢を自分から進んで、または事情があって仕方なく受け入れている人もいるでしょう。少し前にもお話ししたとおり、第三者がそれに対して正誤を問うのは違うと思っています。けれど我慢というのはウソ発見器のようなもので、幸せと真逆のことを行っているほど強く反応します。我慢を見つめ直すことは「自分の役に立つこと」、もう少し言葉にすると「自分を守るために必要なこと」だと私は思っています。


未来を照らす「はたらく」を考える

冒頭で私は、「はたらく」とどう向き合ったらいいか不安に思っている人がいたら……

『働き方が変わっても、ずっと変わらないことを大切にすれば大丈夫

と書きました。それは

① 働くことに不安が出てきたら「人の役に立つ」を忘れないこと

② 働くことが辛くなったら「自分の役に立つ」を見つめ直すこと

……このふたつをお伝えしましたが、私はどちらも人間に「向上心」があるからこそできることだと思っています。


自分の幸せのために頑張りたい、社会に貢献して誰かの笑顔を増やしたい……方向は違っても「もっと良くしたい」という気持ちがあるからこそ、人は前に進めると思うのです。そして、その向上心は「人のため」「自分のため」このふたつがバランスを保つことで正常に機能していくと感じています。

自分優先でエゴを押し付けすぎるのも、自分を犠牲にして人に尽くしすぎるのもいけない。それは結局、誰かに悲しい思いを抱かせていることに変わりはないからです。その対象はあなた自身も含まれていることを、決して忘れないでほしいと思います。


今「はたらくってなんだろう」と自問自答し、迷っている人たちにとって、この書き綴りが何かのきっかけになれば幸いです。

本当に答えは人それぞれなので、私がお伝えしたことにもさまざまな意見があるでしょう。それもあなたの答えに近づくきっかけになると思いますので、ぜひ糧にしてほしいと思います。

この混沌とした変化のなかで、あなたが見つけた「ずっと変わらないこと」が目の前を明るく照らし、背後から襲ってくる大きな影を振り払えるよう願うばかりです。


#はたらくってなんだろう

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2016年に会社を辞め、現在キャンピングカー生活&仕事をしながら日本各地を周っています。noteでは自分の思うところやテキトーな裏話をコソコソと。メインブログは旅先での思い出や、この生活ならではの波乱万丈な出来事、女目線で気づいたことなどをログってます。