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積丹町香美市姉妹都市20周年記念ビール 積丹町訪問記第2章

こんにちは! TOSACOの代表兼Note編集長の瀬戸口です。
暑い日が続きますね~!みなさんくれぐれも熱中症だけはお気を付けください><

さて、今回も前回に続きまして高知県香美市と北海道積丹町の姉妹都市締結20周年記念ビールの販売開始を前に、私が6月に積丹町を訪問した際のお話を投稿させていただきます。※前回の記事はこちらから👇👇

積丹町の未来を背負った蒸留所「積丹スピリット」さん。そのジン造りにかける想いや、そもそもジンってどうやってできるの?という疑問にもお答えいただきました!

💡TOSACO TAP STANDでは、このビールの販売開始を記念して8月1日~4日(木曜日~日曜日)「積丹ウィークエンド」と銘打ってイベントを開催します。この週は普段は飲めない現地のジンを飲めたり、振る舞い酒などの企画も準備しておりますので、ふるってご参加ください。


◉積丹スピリットさんが造った香美市と積丹町素材のジン

前回の記事ではTOSACOで製造した香美市と積丹町の素材で造ったビールの紹介を主にしましたが、サッカーのシャツ交換のように、積丹スピリットさんが造った香美市と積丹町素材のジンというのも実はあります。
岩崎さんからお聞きした話では、香美市の生姜を使ったシングルボタニカルスピリッツをまず造り、それと積丹町の代表的ハーブであるアカエゾマツのスピリッツをブレンディング、さらにゆず果汁をそのまま投入した造りとのこと。こちら私もジンソーダにして飲みましたがめっちゃ美味しいです!

💡8月1日~4日のイベントではご来店いただいた先着順におひとり様一杯だけ無料でジンソーダとして振る舞う予定です!!(無くなり次第終了)

◉積丹スピリットさんの蒸留所見学

さて、積丹スピリットさん訪問時は工場見学もさせていただきました。
ジン蒸留所見学はこちらがなにせ初めての経験で、それだけでもめちゃくちゃ刺激的です。

◉蒸留機(ポッドスチル)の形

瀬戸口>>ここにお邪魔する前に、実は余市町でもニッカウヰスキーの工場を見学したのですが、ウィスキーでは(蒸留機)の形のことを指してスワンネック(白鳥の首)って言うんですよね?

岩崎さん>>ウィスキーはジンのように色々なボタニカル素材で味を抽出していく作り方ではなく、モルトだけからの風味の抽出なので、銅の蒸留機にアルコールが気化した蒸気がどういう風にあたるかが大事なんですね。スワンネックじゃないとスコッチみたいな香りにはならないと言われています。

ニッカウヰスキーで撮影。ポットスチルがスワンネック型に

瀬戸口>>たしかにNHK朝ドラの「マッサン」のなかでも職人とポットスチルのなかの角度をどうするのか、喧々諤々の議論をしているシーンがありますよね。

岩崎さん>>そうです。蒸留のときにおきるリフラックスという現象が一番大事で、リフラックスのためにウィスキーではスワンネックだし、ジンの場合ではこうやってドーム型に丸くなっているんです。リフラックスというのは蒸気になったアルコールがポットスチルの壁面にあたって、また液体に戻る現象です。加熱することによって原酒は80度弱で沸騰しますが、ポットスチルの上の方はまだ80度になっていない状況なので、この湾曲した壁面にあたるとまたすぐ液体に戻って、ぽたぽたと落ちて下に戻ることになります。

積丹スピリットで撮影。ポットスチルがドーム型に

◉蒸留の仕組みと原理

瀬戸口>>銅っていうのも大事なんですか?

岩崎さん>>めちゃくちゃ大事ですね。蒸気になったアルコールのなかに含まれている硫酸イオンがポッドスチルのなかで銅に触れて、触媒作用で硫化銅を作ります。結局硫酸イオンがネガティブフレーバーなので、リフラックスが何度も行なわれるなかで、硫化銅をどんどん壁面につくっておいていきます。磨きあげられた蒸気だけを上にあげていき回収して液体に戻す。というのが蒸留の原理です。

うむ、たしかに銅製。

瀬戸口>>なるほど、最終的には壁面にめちゃくちゃく硫化銅が残るということですね。

岩崎さん>>そうなんです。なので造ったらすぐに洗わなくちゃいけない。
洗うし、一度固定されるともう動かないです。

瀬戸口>>こっちのレバーがついているのはなんですか?

岩崎さん>>カラムといって連続式蒸留ができる設備なんですね。
リフラックスを6段できる。6回蒸留できるイメージです。
単式はこっちだけ。さらに連続式だとこっちまでできる。

単式(左)と連続式(右)

瀬戸口>>なんかもう、めっちゃ楽しいですね~!^^

岩崎さん>>よかったです。(笑) 遠くまで来ていただいてあんまりでした~だとガッカリしますからね(笑)

◉話が尽きないので、今週はここまで!

よく考えるとビールの造り方についてはNoteのなかで一度も説明したことがないのに、他社のジンの造り方は記事になっているというのもおかしな話ですよね。(笑)かなりしっかりご説明いただいた、岩崎さん、誠にありがとうございました!

◉次回予告

次週も積丹町訪問記というか積丹スピリットさん工場見学の続きを投稿します。ブレンディングや、ここまでお話をうかがいながら湧いてきた夢のようなコラボアイデアについてもお話ししたことなどなど、次回も盛りだくさんです!お楽しみに!!

今回も読んでいただき、ありがとさこです!!

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