見出し画像

白駒池の幻・写真に写らなかった舟の話

この前に記事で長野県の八ヶ岳の白駒池でフィルムカメラ(PENTAX17)で撮影してきたことを書きました。
帰宅して、撮影してきたカラーフィルムを現像したものを眺めながら、「ん?」なんか違和感を感じて記憶を遡ってみると、撮った写真に写っているはずのものが写っていなかったことがわかりました。

撮影1日目。
宿の麦草ヒュッテに予定より早く到着しました。確か14時過ぎだったと思います。宿で部屋や利用と食事などの案内をしてもらって、14:30ごろ明日の撮影のロケハンに白駒池に徒歩で向かいました。
白駒池に到着してしばらく池の畔を歩き、ある場所で対岸の真ん中の水面に黄色い手漕ぎボートが浮いているのに気づきまいた。
見た瞬間、絵画の黄金構図ののように森の樹木の枝と葉を額縁に対岸の森のを背景とした水面中心にぽつりと黄色い舟が浮いている。
心の中で「名作の予感!」などと独り言を言いながら撮影して、ちょっと歩いて舟が構図のセンターをずれてしまってもちょっと撮影しました。
その時はフィルムカメラを使いたかったのでスマホでは撮影しなかったのです。

そして帰宅して撮影したフィルムを現像したものをフィルムスキャンしながら写真を見ていると、何か足りない?
あれ?名作だと思った写真がない。
よく見返してみると、池畔から撮った写真はあるものの、構図上重要だった「黄色い手漕ぎボート」がまるで写っていません。
実は予想より小さく写っていて拡大しないと見えないのでは?と初心者時代に撮ったものが思いのほか小さく写っていたことを思い出して拡大してみましたが水面には何も写っていません。

これのちょうど中心に黄色いボートが浮いていたので撮影した。
(PENTAX17 KODAK PORTRA160)

え?どういうこと?
一番いい感じに撮れたと思ったのは一枚目だけどその前後に2枚くらい撮ったはずなんだけど。

舟いない…
(PENTAX17 KODAK PORtRA160)
全く舟いない
(PENTAX17 KODAK PORtRA160)

真ん中付近に舟など何にも写っていません。
なんで???

そこで悔しいので最新技術を駆使してwフォトショップの生成AIで似たような構図を合成してみました。

こんなに舟は大きくなかった記憶があります。
(PENTAX17 KODAK PORtRA160)
PHOTOSHOP 2024 生成AIによる合成画像

普通に黄色い貸ボートが浮いている感じだったのでこの合成画像より舟は小さく、もうちょっと景色に馴染みつつ目立つ黄色い船体だったと記憶しています。

これがオカルトなのかホラーなのか?と言われると、そう「怖い」感じもしないので、割とここの森の自然現象なのでは?と感じています。
小学生の頃、何かの合宿で初めてUFOを友達と一緒に見たのも八ヶ岳の清里から登った山からでしたし。
まぁ、怖くはないのだけれど、いったいどうしたらこうなるのだろう?と考察してみます。

デジタルカメラで撮ってないのでデジタルカメラに写るものだったかはわかりません。少なくともフィルムカメラでは写りませんでした。
昔は心霊写真とか色々あったけれどほとんどが光の写り具合でできるフレアーやゴーストなどでした。
でもこうやってすごく意識して撮った被写体が写っていないというのは、面白い現象です。もしここまで「名作の予感!」とか意識して撮影しなければ、たとえちょっと写ってるべきものが写っていなくても気が付かなかったと思います。
今回は、意識していたからこそ気づいたと言うことで、普段の何気ないスナップ撮影などでは、そこで見えていたものが写っていないなんてことことも気付いていないだけで普通にあるものなのかもしれないなぁ、とも思います。

科学的に考えれば?フィルムに写る波長でなかったけど人の目には写る波長か脳内で捕捉できるものだった。とか、何らかの光学迷彩だったとか、UFOだったとか、なんらかの催眠状態を誘発して黄金構図が見えたとか、極度の興奮状態で幻を見たとか?w
よくわからないのですが、少なくとも筆者には「目に見えているものが世界の全てではない」と言うことを再確認させてくれた経験でした。

でもフォトショップで生成AIで画像に似た舟を合成した写真を眺めながら、「あ、全然名作じゃない…」と気づきまして、悔しさはこの夏の暑さもあって融解してしまいました…w。

2024.8.14 T.ASANO

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?