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ガンになったぁ~???①

2024年1月末のこと、会社で月末の繁忙期に未登録の携帯番号から電話があったのをなぜかスライドしてしまった。
あっ、やっちまった!どうせ変な勧誘か何か?だろうと相手が話すまで黙っていようと思っていたら、

『○○クリニックの看護師ですが…。』

私、『あっ、、お世話になっています何か?』
看護師、『二週間程前の検査結果が出ています。実は、至急クリニックまで来ていただきたいのですが…。詳しいお話は院長先生から直接いたします。私からは詳細は言えませんが、いつ頃こちらに来られますか?』と、なんだか妙な言い方で、いつも私は何か異変があって病院へ行き精密検査等をすると検査をしてもらっても、結果を聞きに行くと100%の確率で『特に何もないですからご心配いりませんよ。』と言われるのだった。だから前回先生から念のために組織を取って検査しましょう…。と言われた時も、どうせまた何でもないですって言われるんだよ。と高を括っていたのだ。
 先の看護師とは、直ぐには行けそうにもないけど2月第2週の土曜日なら…と予約を取ったのだが勘違いか連絡ミスかで、そのあと直ぐに院長先生から『こんにちは~、病院に来られるのが3月になっちゃうって聞いたけど…』とお電話を頂いた。その際に先生からはっきり『ガンなのよ。この状態だと初期も超初期だと思うので手術してしまえばすぐに良くなるわよ。うちのクリニックでは詳しい検査ができないし、どちらにしても手術となるから、だから紹介状を書くのでそれをもって病院へ行って欲しいのよ。で、どこの病院が良いかしら?』と。

ありゃりゃ…ほんとか?
がん?ってか私が?
何で?ずっと病院に通っていたのに何でいきなりガンになるのよ?
わけわからない!
何で?
なんで?
ナンデ~???

とこんな感じからがんとのお付き合いが始まった。とはいえ、私は普通に会社に行っているものでそして仕事も月次で毎月忙しい人であって急に早く手術してもらいなさいと言われたって会社にだって言わなきゃならないし仕事の後任やらなんやらあるでしょ…。
後日この話を会社に話すと、『仕事はやってもらいたいのは本心だけど、実際君の身体の方が大事だから…。今後色々検査などで病院へ行かないとならない様な時にはそちらを優先してもらって構わないので言ってください。』ということで。なんと、2月中旬にガンと宣告されて、最終的には、急遽4月頭には手術することになってしまったにもかかわらず、快く送り出してくれた。内心は3月末の年度末の決算時に困った!と部内のメンバーは思ったはずだが。会社の皆様には感謝しかない。

その後2月中旬に大学病院へ行き様々な検査をした。当初大学病院の担当医師は『ガンと言っても余程のことがない限り1‐2か月でそんなに進んだり大きくなったりすることはないので、今現在もう3月の手術の予約は間もなく埋まってしまうし、4月は月末からG.W.もあるのでまあ早くて4月中旬ですがまぁ5月のお休み明け位になると思いますよ。』と担当医は余裕の話っぷりだったので、私も5月に入ってからなんだ。じゃ、まだそれまで仕事できるね!と思っていたのだ。然し、3回目に検査を受けに行った際に診察もあり、その時に初回に組織採取した検査結果が伝えられた。
『あなたのガンの種類はかなり稀な「未分化癌」というものでとても転移が早いタイプです。ですからなるべく早く手術をする様に臨みたいとこちらとしても考えています。』と伝えられた。その癌のタイプの「みぶんか」とは何だ?当初医師から説明を受けたのだが全くイメージが湧かず何のことやら?それだと何でヤバいの?自分でググってみたがやはりよくわからなかった。私は持病はないが、とにかく病気のことに関してはよく知っている。小さい頃から弱かったので薬ばかり飲んでいた。自分が社会人になってからは、母親が50代で糖尿病を発症、その後さまざまな体調不良を起こした。彼女は癌も患い、放射線治療を経てその後は血液内科へ10年近く寛解まで通った。70代中盤以降はアルツハイマー型認知症&レビー小体型認知症の混合型を発症し…とにかく殆ど一緒に大学病院へ付き添った。わからないことはその都度医師に質問していたなのでかなりの事を聞いてきた。でも、今回の私のガンのことは意味が分からなかった。そして、ある時やっとわかった。癌のタイプには高分化、低分化、未分化とタイプがあるらしい。一般的にガンになりました!と言って闘病している人のほとんどはいわゆる「高分化」のタイプの癌のようだ。とにかく、「未分化」ではないのだ。
なので「未分化」タイプの癌というのはかなり稀な様で、自分が入院したのちの病棟付の担当医師に色々と教えてもらったが、その医師は「自分も婦人科にずっといてかなりの数の手術を担当してきたが子宮体癌で未分化のタイプの患者さんにはお会いしたことがないです。」と。
なんでも、普通の癌、「高分化」はきちんと分化≒成熟(細胞分裂)していくものだが、「未分化」というのは分化(細胞分裂)しない≒人間でいえば赤ちゃんだから、どうなるのかわからないし予測不能なのだそうだ。実際、抗がん剤治療を術後していくことになりますと最初の診断の際に言われていたが、それについても医師は「抗がん剤治療をしたからと言ってこのガンに有効だというエビデンスはないので再発する可能性は80%の確立であります。ですが一切抗がん剤治療をしないというのも危険です。目には見えない細胞レベルのもの(がん)を叩くために、例え手術で子宮全摘出したとしても抗がん剤治療をすることを勧めます。」と伝えられた。
ですが、ご自身がどうしてもやりたくないということであればそれはそれでそのようにいたします…とも。更に、後の診察の時には、「この未分化癌の場合は、抗がん剤治療をやっている時にでも、2-3か月後に再発することもあります。」だってえぇ~。

なんか、凄いことになってしまった。
どうして自分が・・・。

未分化癌ということでステージは1Aであるがそのステージは普通のガンでないので考慮しても無意味…。はぁ~。
ガンと言われただけでもやはりショックなのに、そんなに稀な癌とは。
『顔つきの悪い奴』・・・・。
手術ひと月前に行った全身のPET検査では、どこにも転移はみうけられなかった。
〜つづく~


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