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KPI、API、FYI、いまさら聞けない「3文字英語」を一気におさらい!

KPI、M&A、CEO……仕事では様々な略語を目にしますよね。なんとなく知っているつもりでも、何の略かと聞かれると分からないものも多いのでは? 今回はアルファベットで表される略語についてご紹介します!


NATO、UNESCOは「アクロニム」  
FBI、MVPは「イニシャリズム」

単語の最初の文字を取って繋げて作られた言葉を「頭字語」と言います。頭字語には2種類あり、繋げた言葉を一つの単語のように読むものをacronym(アクロニム)、繋げた言葉をアルファベットのまま読むものをInitialism(イニシャリズム)と言います。
 
acronymの代表的なものとしては、NATO(ナトー North Atlantic Treaty Organization 北大西洋条約機構)やUNESCO(ユネスコ United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization 国連教育科学文化機関)があります。

initialismの代表的なものとして、FBI(エフビーアイ Federal Bureau of Investigation 連邦捜査局)やMVP(エムブイピー Most Valuable Player 最高殊勲選手)があります。
 
今回は主にビジネスの現場で頻出するイニシャリズムを、仕事のシーン別にまとめました。

経営において頻出の3文字英語

KPI (Key Performance Indicator)
「重要業績評価指標」と呼ばれるもので、業績を管理、評価するための指標です。営業職であれば、顧客訪問回数、成約数などが当てはまります。開発職であれば、内部失敗コストや生産のリードタイムなどが使われます。
 
BPO (Business Process Outsourcing)
業務工程を外部委託することです。通常のアウトソーシング(outsourcing)は業務の一部を外部に委託することを意味するのに対して、BPOは業務の前後工程までそっくりそのまま外部委託する点が異なります。
 
BCP (Business Continuity Plan)
「事業継続計画」とも呼ばれます。企業が地震などの災害や、テロなどの被害に遭った際に、事業の継続、あるいは事業の早期復旧を行うための手法を決めておく計画のことです。新型コロナによる緊急事態宣言下でテレワークなどを利用してBCP対応を行う企業が数多くあったことは記憶に新しいですね。
 
SDGs (Sustainable Development Goals)
「持続可能な開発目標」と呼ばれています。国連で採択された目標で、2030年までに持続可能でより良い世界を目指す目標とされおり、17のゴール、169のターゲットが定められています。開発途上国だけでなく、先進国も取り組むべき目標となっており、日本企業も積極的に取り組んでいます。
 
CEO (Chief Executive Officer)
「最高経営責任者」のことであり、企業のトップを意味します。CEOの他にも、COO (Chief Operating Office 最高執行責任者)やCTO (Chief Technology Officer 最高技術責任者)、CFO (Chief Finance Officer 最高財務責任者)などもよく使われる言葉です。
 
M&A (Mergers And Acquisitions)
企業の合併・買収のことです。日本ではソフトバンクや楽天、日本電産などが積極的にM&Aを行う企業として有名ですが、日本企業だけでも年間4,000件程度のM&Aが実施されており、近年身近な経営戦術となっています。

経理業務において頻出の3文字英語

PER (Price Earnings Ratio)
「株価収益率」のことです。1株あたりの純利益を指します。PER=株価÷一株あたりの純利益という計算で導かれます。企業の利益を基準として、PERが大きいと株価は高く(株が割高の状態)、PERが小さいと株価は低い(株が割安の状態)と考えられます。
 
ROA (Return On Assets)
「総資産利益率」のことで、企業が資産を活用してどれだけ利益を生み出しているかを測ります。ROA=純利益÷総資産×100という計算で導かれます。ROAの値が大きいほど、資産を活用して効率良く利益を生み出していると言えます。

IT関連の業務で頻出の3文字英語

RPA(Robotic Process Automation)
これまで人間が対応してきた作業をAIや機械学習等技術で人間に代わって代行する取り組みです。パソコンによるデータの入力や、ファイルの加工が代表的なものです。
 
API(Application Programming Interface)
アプリケーションとプログラムをつなぐインターフェイスのことです。例えばグーグルカレンダーはグーグルのサイトで利用可能ですが、スマホのカレンダー機能と連携したり、食べログなどの予約サイトとも連携しているのを目にすることがありますが、これはグーグルがカレンダー機能にAPIを設定して外部のアプリにプログラムを解放しているからです。
 
SSL(Secure Socket Layer)
インターネット上でデータを暗号化して流通させる仕組みです。インターネットでは銀行の口座番号やクレジット番号など秘匿性の高い情報のやり取りも行われますが、これらのデータが通信の途中で他人に流れたとしても暗号化されているので実際の番号が盗まれることを防いでいます。SSLが使われているWEBサイトはアドレスが「http://」ではなく「https://」で始まります。重要なデータのやり取りを行う時には確認すると良いですね。

メールで使う3文字英語

FYI(For Your Information)
「参考までに」という意味です。
FYI, Mr. Tanaka was absent from the conference.
(ご参考までに、田中さんはその会議を欠席しました)
受けたメール情報を親しい職場の同僚に転送する際に、本文に「FYI」とだけ書いて送るやり方もしばしば行われます。
 
TBA/TBD/TBC(To Be Determined/To Be Announced/To Be Confirmed)
「未定/未公表/未確認」という意味です。いずれも直訳すると「いずれ(決定・公表・確認)されます」ですが、現時点ではまだされていない、つまり未定、未公表、未確認、ということになります。
The release date of the new game is still TBA.
(その新作ゲームの発売日はまだ未定です)
 
BTW(By The Way)
「ところで」という意味です。話題を変える際に使います。メール等ではメインの文章の後にBTWと書いてその他の情報を書くのが一般的です。
BTW, shall we have lunch after the meeting?
(ところで、そのミーティングの後にランチに行きませんか)
軽い話題を最後に付け足す時に便利な表現です。

まとめ

ビジネスにおける略語はコミュニケーションの一翼を担っていますが、知らないと置いてけぼりにされかねません。この記事を読んで、略語の意味や使い方を理解し、ビジネスコミュニケーションに自信を持ちましょう!

オンライン英会話Camblyでも講師とメッセージのやり取りができるので、今回紹介した略語をぜひ使ってみてくださいね!
 
Let’s talk about SDGs in the next lesson!
(次のレッスンで、SDGsについて話しましょう!)
 
BTW, I had a chance to use English Phrase you taught me in the previous lesson!
(ところで、前のレッスンで教えてくれた英語フレーズを使う機会があったんですよ!)



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