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私がコワーキング をはじめる理由

 3年前、自分の地元である二宮町にコワーキングスペースが必要だと思ったんです。
それは、自分がマスマスというシェアオフィスに働く拠点を移し、多くの気づきやつながりに恵まれたことがきっかけでした。
 やっと現実に「CambioWork(カンビオワーク)」というコワーキングスペースのスタートが見えてきたこともあり、あの時の自分を振り返ってみる気になれたのは、少なからず喜ばしいので、ここに書き留めておきます。

遡って考えれば、地域をより素敵な街にできればなぁ という想いが原点にあるのですが、はじまりは、そんなごく”ふつう”の個人的な想いでした。

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 「子育てには自然の中での遊びが一番」「自然いっぱいの二宮で子育てをしたい」と、高校まで過ごした地元での思い出を胸に、実家へ戻ってきました。
しかしながら、そこで待っていたのは、絵に描いたように多大化(少子化の反対)の進んだ地域で、思い描いていた子育ては簡単ではない壁にぶち当たってしまったのです。
 この街で育った子供達が、果たして自分が子育てを考えた時に、果たしてにのみやを選んでくれるだろうか? 子供たちに、自由で、リアルな手応えある遊びを、原体験として根っこに植え付けてもらいたい。そんな地域こそ、にのみやを目指す子育て世代に選ばれる地域になるのかなと。
 考えているうちに、「子供達へ自由な遊びのギフトを」とか「よし、これを"鮭プロジェクト"と名付けよう」などとそんな妄想文が頭を駆け巡っていました。
 もちろん、テレビゲームなど二次元の誘惑、少子化により友達も限定的、ガキ大将・コラ親父の不在、などなど、子供がリアルな遊びから遠のく要因は種々あるのですが、そもそも、子供達が思う存分に発想力を発揮して自由に遊べる場が、社会的な意味も含めてすっかり減少していたのです。

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 欲しいものは自分で作る。そんな気質のある僕なので、早速動き始めてみたところ、ご縁もあって、地域の公園愛護会を復活させていただけました。そこで多世代で公園を楽しい場所にしてゆこうと、活動を始めました。
 そんな時に感じるのは、お父さんたちの参加率の低さです。「そりゃそうだよ」と声が聞こえてきそうですが。わが町は都心へ向けての通勤者が多いベットタウン。その中で自分を含めた地域のお父さんが、日中に地元で過ごす時間は休日が中心です。休日はせっかくだからと子供たちと遠くのイベントへ出かけてしまったりするのです。

改めて

そうです、ぐるっと回って、遠くで働く人たちの地域で過ごす時間を増やすことが先決かと、「勝手に、且つ、何となく」ですが、理解を深めたのがそもそもの始まりでした。

そこから、ローカルコワーキングスクールキャンプに参加したり、各地のローカルコワーク や、大手のコワーキングオフィスを実際に利用したり、場作りのトークイベントやワークショップなども大小様々参加させてもらい、多くのエッセンスを受け取りました。。さらには、別の場所でできるか企てたりしながら、大いに実りある、しかし長いようで短い二年間が、サッと過ぎていったのです。
 そして風の時代に突入した今年に、いろんな人の手を煩わせたり、借りたりしながら、ついに、Cambio=スペイン語でシフト、チェンジ する場所という名前をつけたコワーキングスペースを神奈川県の二宮町に拓くに至ったのです。

・遠くで働く人 Cambiar a  地域で働く人 
・通勤時間   Cambiar a  家族との時間
・住んでいる所 Cambiar a 住み続けたい街 

※Cambiar=cambioの動詞形

この場所が、いろんな人のCambioする場になるといいなぁと願っています。

CambioWork キノシタ シンイチロウ
WEBSITE / Facebook CambioWork

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