平沢進のフジロック出演に対する様々なツイートが面白かったので管を巻く
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※8/7 更新
さて、去る7月28日20時から口火が切られた師匠のステージ、本当にめちゃかっこよかったですね。あの人の音楽はいつでも私を "連れて行って" くれますが、このステージの連れて行ってくれる度合いはすごかった。どこまで連れて行かれてしまうのかわからなくなる。足元がおぼつかなくなって、握った携帯の感触がなくなる。YouTubeの配信を映し出したテレビの画面から目が離せなくなる。塞がらない口から嗚咽が漏れる。こう書き出してみると大層気持ちが悪いですね。魅了された。すごかった。とても素敵なステージでした。
本題です。私は配信を見ている間、そして見終わった後、#fujirock だとか、#平沢進会人ライブフジロック0728 だとかのハッシュタグをそれはもう血眼になって見回っていました。残念ながら口頭でコンタクトを取れる範囲にステージの感動を共有できる人間がいなかったのです。
その「オマエタチ」や「非オマエタチ」の反応がとても面白かったので、管を巻きたいと思います。
・セトリに対するpost
まずは当日のセットリストを確認しましょう。こちらの画像(制作:めてむのくすり 様、@Red_RainSky )にとてもよくまとめられています。ありがとうございます。
※めてむのくすり様、使用許可を頂きましてありがとうございます。
いやあ、神セトリでしたね。ついでにCDの入手先がわかるpostも貼り付けておきます。
セットリストに対するpostはいくつかあれど、これが大変好きですので、まず最初に言及します。
これ、これだよこれ。フジロックなんてでかい舞台に出たのだから、こういうことを言われなくては。周知の事実かとは思いますが、平沢進ファンの界隈、通称馬の骨たちには、長い間あのヘンテコな言語に晒されたが故に醸成された独自の文化や共通認識があります。オタクというのは得てしてハイコンテクストになりがちなものですが、彼らはそれらと比べても特にハイコンテクストです。一般的な意とは異なる意図で単語を使い(わかりやすいところで言えば「馬の骨」なんかもそうですね。モノノフだのに比べてずっとわかりづらい形状をしていると思います。まず通常の名詞から見分けるための記号がない!)、一般的な人間とは異なる箇所で喜びます(馬の骨たちはMCにおいて「やかましい」と言われると湧きます)。彼らは兎にも角にも閉鎖的です。新規ファンは増えづらいし、その反応は受け取りづらい。だから、こういう場でこうして「界隈でない人間」の感想が表面化すると、少し異様なまでに喜びます。私も嬉しい。
これの何が最高って、おそらくこの人は平沢進に文脈を持たないところです。説得力を持たせるために「界隈の人間」の反応を見てみましょう。
わかる。
うん。
そう、なんとこのセットリスト、「ヒット曲を中心に」「アップテンポの曲を集めて」しかも「コールアンドレスポンスができる」ように組まれたものなのです。ほ、ほんとだよ。タイアップ曲までやったし。いや娘じゃなかったので厳密には違うのですが。
ああ、いや、そうではないのです。こういう ”わかってないヤツ” の感想を見て笑ってやろうという趣旨ではない。そうではなくてですね、では何故、普段から平沢進の音楽を聴いていない人がそう感じたのか。それは、「平沢進という人物が常に "好き勝手" やっている」からで、楽曲がそもそも "好き勝手" だからに他ならない。このような感想が出てくるということは、それが正しく伝わったという証左ではないですか! こんなに嬉しいことはない。
ありがとう見知らぬ人。あなたのpostで私が少し幸福になりました。
蛇足。セトリに関するpostではこれがいっとう好きでした。
・見た目に対するpost
さて、とりあえず、公式からアップロードされているステージの写真をご覧ください。
平沢進はオタクが好きな見た目をしています。きっちりとした黒髪とやや柔らかい印象を与える白髪を使い分け、大抵は襟の詰まったかっちりとした上着を着込み(今回も真夏のフェスだというのにいつものように保温性の高そうなお衣装でしたね)、更に、ペストマスクをつけた楽器の上手いしもべを引き連れている。2人も。まあ尖っている。本当に。パーツ毎に見れば尖っているのなんてペストマスクくらいなのに、総合的に見たときにこれ以上ないくらい尖っている。しかも品良く。
そう、フェスだと浮く。すごく。
これ、両脇がかなりアットホームなアー写なのがまた良いですね。一方平沢進と会人は完全に切り離されている。アットホームの対局。コントラストが素敵です。
そうそうそう、その類型。会人はそれぞれCTごとにヒラサワに防バフと攻バフをかけてくる。体力トリガーの「アヴァターアローン」で復活。デバフ全消去なのでアヴァター踏んだらハイスタンプ。人数分スタンプ確認後担当者がト。
いまのは忘れていい情報です。
それから、外したくないのはこの記事。
注目すべきはこの一節です。
嘴のついたホッケーマスク
嘴のついたホッケーマスク! た、確かに!
そう、人類、普通に生きていたらペストマスクを知らずにいてもおかしくはないのです!
オタクたちにとってこの道具があまりにも常識すぎて忘れていた!
しかし、いいですね。嘴のついたホッケーマスク。おおむねジェイソンからの連想でしょう。確かに異様さでいえばかなり近しい部類です。
・初見の人の感想を見るのはたのしい。
これは最高のpost。
本来であればこの手の伝聞形式のpostは鵜呑みにしないよう気をつけているのですが、あまりの "良さ" にジンクスは掻き捨て。
ついでにもう一つ掻き捨て。
本来であれば録画禁止だそうですのでスクショや動画が載せられたpostの引用は控えようと思ったのですが、この感想があまりにも良すぎるので載せます。
いいですね。とても良い。「本人箱に入ってる」というところから本当にチラ見だったんだなということが伺えます。異世界には飛ばされませんが、人は皆近い将来、近接次元へ漏れます。
ああっ……塚口で出会えるなんて、なんて贅沢! 私も映画館で出会いたかった。大きいスクリーンと今敏、たまらない没入感の中で出会いたかった。
これもたいへんよいですね……。動揺をそのまま落とし込んだようなpost。動揺というのは細切れになりがちです。フォロワーの動揺はタイムラインから読み取れても、見知らぬ人の動揺はなかなか呑めるものではない。これもまた贅です。
さて、そろそろ満足しましたので、管をきちんと束ねて押し入れにしまおうと思います。
では倣いまして、またこんど!
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