おめでとう、どうやらやりたいことがみつかった

どうも、38です。
新年を前に転職の決意を固めましたので、文字に起こしたいと思いました。だらだらと自分語りするだけの文章になりますが、どうぞお付き合いください。

●大学4年、就活は「どこでもよかった」
当方、4月から新卒でアウトソース業界の会社で働いております。業務委託屋、つまりちょっとは立場のいい派遣です(暴言)。ちなみに就活時代の企業選びの基準は「風通しがいい」「女性差別がない」「総合職採用」、こんくらいだったと思います。あとは会社説明会の感触で選んでました。感触がいいなと思った企業が真っ先に内定くれたので、さっさとそこに決めて私の就活は4年の4月に終わりました。ぶっちゃけどこでもよかったんですね、ただ女というので出世できなかったり、お茶汲みばっかりやらされたり、そういうのは我慢できないので、古めの会社はNGになって、考え方も新しくてホワイトないいところを見つけたと思いました。

●新卒への期待、重っ……
6月に研修を終え、配属されてOJTが始まりました。ここで問題がひとつ。初っぱな上司から「問題に感じたところを、探して見つけたとこからどんどん声だして変えていってほしい」という期待とプレッシャーがのし掛かりました。いや、新卒には無理では…?というのが正直なところでした。というか問題に感じたとして、それが新卒の経験不足ゆえの疑問点だったら、声をあげたところでみなさん直してくれるんですかね?まずここのルールを覚えないといけないですよね?と思い、上司の期待を苦笑いでかわしながら、最初の3ヶ月くらいを乗り切りました。

●夏、暇すぎて病む
これは新卒あるあるなんでしょうか?OJTが進まずできることがないと、なんもできない新卒はありえん暇です。やれる少ない業務を最大限引き延ばしてこなし、残業をたくさんしている他の社員に対して罪悪感を覚えながら定時に帰る、夏はずっとこんな状態が続き、速攻で病みました。これを上司に相談したら「自分で他の仕事を手伝いにいけ、もしくはOJT計画がおかしいんだ」との御言葉。ごもっともなのですがOJTする暇がないからこんな状態なのに他の業務に手を出されてミスられたくないというのが現場の本音だと思うなぁ…。2週間くらいしたら少しは余裕ができたのかやっとOJT担当が他の業務に手を出すことを少し許可してくれました。それでもやっぱり暇だったので、わたしはチーム内で「暇人」として有名になりました。しょうがねーじゃん暇なんだよ。仕事教えてくれや。そんな私をみかねた上司が、研修で覚えてきたことをテーマに、チーム内勉強会を開くことを提案してくれました。わたしはこれ幸いと承諾し、8時間労働のうち3時間くらいはそっちの資料を作るという日々を送りました。なんだこの新卒、仕事しろ。結構頑張って作ったので勉強会は好評でしたが、業務はやれていないので達成感はいまいちでした。むしろ暇なときにこれを自分から提案しなきゃいけなかったんだな…という思いの方が強かったです。

●地に落ちていくモチベ
OJTも順調に進み、また暇と認定されて色んな業務をやらせてもらったおかげで、秋には私はチーム内の大体の作業を覚えました。この時期仕事へのモチベは高かったです。できることが増えたからですね。でもそのモチベは秋の目標設定で地に落ちていきます。なにせ目標がなかった。業務は覚えた、役に立てる人間になった、じゃあその先は?…ビジョンがなんもありませんでした。業務だけサクサクやって毎日過ごしたい私にとって、+αを求めてくる会社は相性が悪かったです。無理くりその場しのぎの目標は立てましたが、そんな目標を達成するモチベなんかあるわけありません。しかも自分の苦手な分野のスキルを身に付けることを目標にしてしまったので、これが自分の首をじわじわ絞めてきました。やりたくない宿題に毎日囲まれているようで、こんな焦燥感を覚えるくらいなら一般職に格下げしてもらおうかと考えたくらいです。でも毎日宿題を適当にかわして生きていればそこそこの月収が入るし、もうこのままでいいやと、ゴミみたいなモチベーションで冬まで働きました。

●大変!会社に興味がない!
冬、新卒あるあるとして忘年会の幹事を任されました。これは無事に成功しましたが、この辺から薄々気づいていた自分の会社に対する意識の低さをはっきり自覚します。自分、飲み会の席の会話がビックリするほど苦手なのです。飲み会の席では先輩方から貴重なお話を聞ける良い機会としてなんでも聞かないといけないのは分かっています。分かっていますが興味がない。ヤバい。何を聞けばいいか分からない。他の部署の話を聞けば少しはモチベーションが上がりそうなのに、なんかここまでくると「会社のためにわざわざモチベーションをあげてやる義理すらないんだが?」という末期症状がでていました。これヤバいよね。出世するには~とかいう話聞いても、別に出世しなくていいし…とか思って聞いちゃいない。ほんとにひどい。どうしてここまで落ちぶれたのか、「自分社会人むいてないんじゃないか」と落ち込みました。その翌日、少しだけ仲のよかった同期が月間表彰されたのを見て、なおさらへこみました。なんで自分は頑張れないのだろう、やるべきことはあるのにどうしてできないんだろう、そう思いました。つら。

●よもや、転職か…?
やる気がないのは自分のせいとは分かっていますが、もうここまで落ちたら転職も手なのではと思い始めました。しかし毎日の変化を望まない私が、また新しいところで新卒扱いを受けながら1から働くなんて耐えられません。モチベはゴミですがいまの会社には居座りたい。異動も考えたけどやりたいこともないのに異動願いは出せない。そもそも私がここまで落ちぶれたのは、やりたいこともないのに言われたことを自分のやりたいことだと思い込んで、それをこなしてきたからです。それで頑張れるならいいんですけど、私はダメでした。目の前のことも頑張れないダメ人間でした。転職なんて考えてないで、心機一転新年から頑張ればいいとも思いました。でも、今までダメだったのに、この嫌な宿題となっている目標のために、新年から突然頑張れるわけはないと思いました。これはもうきちんと自分のやりたいことを考えなければいけないと思いました。

●就活時代に見つけられなかったやりたいこと
私は音楽が好きでした。でも就活生時代は音楽の就職口なんて倍率高いし給与も低いし待遇も悪いし、そもそも好きだけでやっていけるものではないと思って求人を見てもいませんでした。そもそも普通の文系大学生の前に用意されている音楽業界への就職口はありませんしね。そこへの行き方を見つけられなかったのもあります。全部新卒一括採用制度が悪い。普通の企業に内定をもらえないと人生終わりみたいな強迫観念が就活生にはあるので、面接でとおりそうな「自分のやりたいこと」を用意し、企業うけがよさそうな「学生時代力をいれたこと」を用意し、どうにかこうにかそれなりの会社に内定を貰いにいってしまうのです。なので私は就活は自己暗示だと思っていました。やりたいことなんてないけど、面接で志望動機を繰り返し話すたびに、なんだかそれが自分のやりたいことだと思い込むようになる、そうなれば筋道だった自己アピールが完成して、内定をもらえる…私のその自己暗示は、入社1年も持たなかったようです。

●やっぱり音楽がやりたい
私は社会人になってからというもの、いかにして休日に音楽をやるか粉骨していました。大学時代に手に入れた楽器の実力を下げたくなくて、とにかく社会人団体に入りまくりました。仕事をしながらいかに楽器が続けられるか、私の最大の関心はそこでした。だから飲み会での会話が続かなかったんですね、仕事は私にとってただのお金を稼ぐ手段で、本当にやりたいのは音楽でした。自分の市場価値をあげるために資格を取るより、楽器を練習して技術をキープする方が私には大事でした。どうりで先輩方と、同僚と、話が噛み合わないと思っていました。私、会社がどうでもよかったのです。そんなことより音楽がやりたかったのです。

●音楽の仕事、ねぇ…
しかしここで問題が。音楽業界は狭き門です。自分のような、特に音大も出ていない、人脈もスキルもない、ちょっと楽器が弾けるだけの人間が職を得られる場所ではない。大学時代はそれで諦めました。でも、だったらスキルをつければいい、その業界に飛び込んでしまえばいい。社会人になって独立したからこそ、自分の人生の選択肢に音楽業界が再び浮上しました。

●やりたいこと、よく考えたらある説
業界にいくのが難しい、自分にむいてないんじゃないかという不安、それらをとっぱらって考えれば、自分は音楽ステージに携わる人間でありたいという夢がありました。出演もそうですが、裏方としても、その一回のステージが持つ重みを知っている人間として、できることをしたいと思いました。これは今の会社が嫌だからでた現実逃避的な思い付きでしょうか?でも、この夢を掴もうと思った瞬間、自分は今驚くべき早さで人生設計の再構築を始めました。たぶん、これを実現するためなら、苦手な上司にこのことをカミングアウトすることも簡単にできるでしょう。「好き」と「やりたい」のエネルギーはやはり凄まじく、今までの自分はそれを失っていたからここまで落ちぶれたのだと確信しました。

●やりたいことがあるならやった方がいいって、よく言うしね?
やりたいことがあるならさっさとやった方がいいというのが最近のトレンドです。音響技師というやりたいことを見つけた私はもうそれに邁進しようと思います。とりあえず会社に行きながら夜間学校に通ってスキルと貯金を獲得し、卒業したら晴れて業界の扉を叩きたいと思っています。会社にいる間は、この夢がダメになったとき再就職できるよう、やれることはなんでもやろうと思います。辞めようと思った瞬間仕事へのモチベが復活するなんて不思議ですね。それほど今までなんの目標もなく生きていたんですね。期限つきなら今の会社も頑張れるし、良いことづくめです。夢に向かって、頑張るぞ、おー!夢があるだけで人生カラフルですね。

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