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さーて問題です、私はだーれだ。

先に断っておく。
誰かの人生を狂わせたくはない。
これはただの一個人の意見。

でも、どこかで参考になるとうれしい。


産まれた。
厳しい父と、それに追従する母。
そして、出来のいい姉。
それが私の家族。

小さなころから姉と比べられた。
「お姉ちゃんはできるのに」
褒められるのはいつも姉ばかりで、
ピアノを弾いても、
勉強にしても。

勉強は「できて当たり前」
100点は「とって当たり前」
通知表は、全部◎で「当たり前」

頑張っても、頑張っても
「お姉ちゃんもこうだったから、
すごいのかどうかわからないわ」

なーんて毎日。

小学校も、中学校も「あいつの妹か」って。
学校の先生でさえも、比べて。

学校の実力テストで学年7位を取ったとき、
「なんでこんなに出来が悪いの?」って。

学校の定期テストで2位とか3位を取り続けてたとき、
「なんで1位が取れないの?」って。

頑張って、頑張って、頑張って、
偏差値は60を超えるのが普通で。
ようやく入った難関高校、そこで安心して勉強をサボった。
結果、旧帝大に入れなかった私に向かって
「なんで帝大にも行けんやつの卒業式に
俺が出ないかんのや」
ーーー父の一言。

留年もせず、退学もしなかった私に。
卒業式の日に、忘れもしない一言をくれた。

地方国立大学しか受からなかった。
私立は受けなかった。
センターの足切りで、帝大は目指せなかった。
「浪人したらどうや。
こいつ、勉強してなかったやろ。」

ふざけんなよ、親父。

そのまま地方国立文系で就職活動が始まった。
就職氷河期ではなく、
売り手市場という単語が聞こえ始めた時期。
ただし、文系卒の就職は別に楽になったわけではない。

合同企業説明会に通って、
炎天下の中スーツで面接を繰り返した。
お祈りメールもたくさんもらった。
私の目的はただ一つ、
「実家を出たい。」
そのために東京の会社に受かりたかった。

それももちろん、一部上場企業であることが「当然」で。

ふざけんなよ、マジで。


今、社会人をしばらく続けて、
運よくいろんな人に巡り合って、
いろんな経験をさせてもらって思う。

「私、なんで生きてるんだろ?」

(笑)

ものの見事に親のいうこととか社会規範に従って生きて、
どっかから「やりたいこと」なんてのがわかんなくなった。

周りに褒めてもらえることが
わたしのやりたいことになってた。
けど、今私の手元にはなんもない。

お金ができて、時間があっても、何をすればいいかわからない。

誰のための人生なのかもわからない。
私を認めて、褒めてくれる人がいないと、
やってることが正しいのかどうかもわからない。

マジ バッカじゃねーの。って、思う。

でも多分、世間一般から見たら褒められるよーな人生なんだろうな。
おかげで、何不自由なく暮らしてるよ。
それなりに「すごいね」って言ってもらえる立場にいるよ。

でも、もう終わったなって思う。
いい大学を出て、いい会社に入って、そこがおしまい。
つづきはない。

クソみたいな私の人生に、乾杯。

あと運が良ければ50年ぐらいあるらしいからな、
がんばろーな、私。

ほんで、約30年、まじでお疲れさま。
すげーよ、私。

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