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原因ではなくて理由でしょ

[SSD]※ 普段あまり意識しないで使っている言葉でも、意味を改めてちゃんと考えてみると、実はきちんと使い分けが必要なものがありますね。

何か問題が起こった時に何故そうなったのかを考えて、その「原因」を探るのは常ですよね。ただその改善策や再発防止を考える時は、その「理由」を探ることの方が良いと思います。

例えば会社の営業成績で、売上目標をクリアできなかった「原因」は何かといえば、目標に対して実績がショートしたことです。ではその改善策は、目標値をクリアする・・・以上です。

では売上目標をクリアできなかった「理由」は何かと考えると、例えば受注案件が少なかったとか、トラブルが発生したため見込みよりも売り上げが上がらなかったとか。ではその改善策としては、営業活動を強化するとか、トラブルが起きないように管理を見直すなど・・・

原因と結果、これは因果関係です。その原因となる事象Aが起きると、必ず結果としての事象Bが起きる、こうした事象Aと事象Bの関係は因果関係にあります。

似たような関係性に相関関係があります。出来事の起きる順番に関係なく、事象Aが起きると事象Bが「よく起きる」関係のことです。

売上目標未達という事象に対して、必ず起きるのは実績ショートという事象です。一方で、売上目標未達という事象に対して、その理由の一つとして受注案件が少なかったという事象は必ず起きるのでしょうか。案件が少なくとも、1件当たりの受注額が増えたなら目標達成したかもしれません。よくあることとはいえ、売上未達成ということと受注案件が少なかったということには因果関係はありません。

因果関係のないものを原因と呼ぶのはどうでしょうかね。
無意識に「その原因は何か」などと使っていませんか。

この原因と理由という意味を安易に使っていること自体、その課題解決を真摯に捉えていないことの表れのようにも思います。

様々な場面でこうした拘りを持って考えを深めていくと、きっと、もっと良い成果があがるのになぁと思う、サラリーマン生活卒業間近のおじさんでした。

 

※ SSDとは・・・こちらで語っています。



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