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囲いの崩し方②

 fgoの周回が趣味になりつつあるタンポポです。
 忙しくなってきたのもあり、1週間に1度程度の更新を目標に頑張って行きます。よろしくお願いします。

 前回に引き続き、囲いの崩し方について書いていきたいと思います。
 私は相居飛車を指さないので、矢倉の崩し方は解説できるほど詳しくありません。なので今回は対抗型(居飛車vs振り飛車)によく出現する囲いに関して解説していきたいと思います。

 わかりやすくするため、①囲いの特徴②攻め方 の順で書いていきます。

※時間に余裕のある方は駒を並べながら読んでいただけると分かりやすいと思います。駒をお持ちでない方はアプリ等を用いてみてください(ぴよ将棋、将棋ロイド等)。

①銀冠(ぎんかんむり)

銀冠の基本的な形。これは居飛車で使う場合。

 銀冠の特徴として、名前の由来にもなっている8七の銀があります。これが王様の冠のように見えることからこの名前が付けられました。
 銀が上部にあるおかげで玉頭戦に強く、また横から攻められた時に9七玉と逃げるスペースがあるのが強みです。

7八金がよく利いていて、意外と寄らない。

 上記のような場合がそれに当たります。後手はいわゆる一間竜という形ですが、意外にもこれ以上攻め入ることができません。このように銀冠は「玉の広さ」という点で勝負する戦法だと言えます。

 一方で銀冠にも弱点はあります。
 1つは横からの攻めに弱くなっているという点です。銀冠は通常、美濃囲いから発展する囲いなのですが、美濃囲いは横に対して非常に堅い一方、銀冠は横からの攻めを防ぐ手段が限られています。7九に香車を打って飛車の利きを止めることはできますが、逆にいえばそれぐらいしかなく、しかも7九の地点は玉を除けば金でしか支えていないため、攻めが決まってしまうとすぐに崩壊してしまいます。先ほど「広さで戦う」と書きましたが、9七に逃げ込むのは最終手段です。へこまされてしまうとすぐに崩れてしまいます。意外と寄らないのが強みですが、時間をかければ崩れるのはあっという間です。
 2つ目は上部からの攻めを受けやすいという点です。銀冠は上に盛り上がっている形をしています。つまり、駒がぶつかりやすい位置にあるということになります。歩の手筋で簡単に形を乱せてしまいますし、上部からの攻撃は銀冠攻略の手がかりになります。

そんな銀冠の攻略方法は、ズバリ「上部から攻める」ことです。より具体的に言うと、銀の頭からたたきの歩を連打してしまえば、囲いが非常に弱体化するということです。

2、3歩あれば形を乱せる。飛車と共に使うと効果的。

上図は後手が8五歩と玉頭からアタックしている局面です。仮に同歩なら、8六歩、同銀、8七歩、同金、7九角として一気に危なくなってしまいます。

金が上ずっていて、受けが難しい。

以下9八玉と逃げるのが自然ですが、6八角成としても良いですし、仮に斜め駒があれば7八銀(角)などと打っておけば後手勝ちが見込めます。また「端玉には端歩」という格言に従って、9五歩などもすこぶる厳しくなっています。

また別の攻略法として「6筋(4筋)の歩を突き捨てておく」ことが挙げられます。横から攻める場合、6筋の歩が無い方が、垂れ歩攻めが有効になる場合が多いです。

銀冠に対して6筋の歩が切れていた場合

 仮に持ち駒が何でも使えた場合、後手からは6七歩と垂らす手が厳しくなっています。仮に6九歩と受ければ、2九飛成としても良いですし、桂馬があれば6六桂と打つ手が必殺手になります。

6七歩と打てるのが6筋を突き捨てた効果。

 このように銀冠は一見堅いのですが、堅さでは美濃囲いに軍配が上がります。美濃囲いは飛車+何かで崩すのが基本ですが、銀冠にもそれは有効です。

まとめ
①銀冠は広さで勝負する戦法であり、上手く攻めないと上部に逃がしてしまう。
②銀冠に対しては上部から歩の手筋で攻めることor横から飛車+歩の攻めでと金を作りに行くことが有効。

それではまた次回~








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