第二話⑫

それから 二日が経ちました。
ルルは、チーちゃんを探しましたが、会えませんでした。
(チーちゃんは、どこへ行っちゃったんだろう・・)
「ルル！」
ルルは、声のする方を見ました。
セキレイのテリーです。
テリーは地面に立ってルルを、見上げていました。
「チーちゃんを探しているんだろう？」
テリーは、とてもすばしっこくて、飛ぶのも走るのも上手です。
「チーちゃんを 探してもここにはいないよ」
テリーは、町中を歩き回っているので、いろいろ知っています。
「心配いらないよ。チーちゃんは、家で元気にしているから」
ルルは、自分が チーちゃんの一番の友達なのに、テリーが自分よりチーちゃんのことを知っていることが、ちょっぴり不満でした。
「元気なのに どうして外に出ないのかなぁ・・」
チーちゃんに何があったのか、不安でした。
「お母さんに外に行かないように言われたみたいだよ」
「へぇ、テリーは、どうして知っているの？」
「ルルも知っているだろう？僕は、街の掃除屋さんだよ」