「ゴジラの息子」サントラのれきし雑まとめ

今回はゴジラシリーズ第8作「怪獣島の決戦ゴジラの息子」音楽の、音盤収録の歴史を雑にまとめました
同様の記事としては以前のこれ↓

今回なぜ「ゴジラの息子」なんか選ぶのか
僕が好きだからですw
あと本作とモスゴジはシネスコビデオ発売の同期生ですからね、からよ、からさ

それと、下記記事で他作品と一緒に大ざっぱに語ってはいるのですが、割と適当に書いちゃったので、色々と記憶違いも発覚したこと。

ならばそれよりはマシにまとめておこう、みたいな。適当に。
結論を先に言うと、全曲揃ってから30年経つのでもうそれが当たり前になってて記憶上書きされてるわ、みたいな事になってましたw
ただ「ゴジラ大全集でようやく揃った伊福部作品以外の音楽!」と言う漠然とした記憶はそう間違ってもいなかったっぽい!


「ゴジラ」東宝レコード(1978年発売)

各盤の解説みたいなものは、上記モスゴジ記事の方を参照頂けるとありがたいです
あえてコピペしておく部分もあるとは思いますが

さて、記念すべきゴジラ映画サントラの最初の一枚。
この盤は、シリーズ全15作品から選りすぐりの楽曲でゴジラの作品世界を構築する、みたいな作りになっていて、作品ごとにブロック分けしてもいないので、現代の感覚で聴くと少し面食らうかもしれませんが、この構成が唯一無二みたいな存在感を醸し出していて、コレ聴き込んでいた世代はニセゴジラがアンギラスを撃退したらキングコング輸送作戦が始まる、みたいな教育がされています(多分)

本作からは1曲。

カマキラス出現(M-12)

シリーズ全15作の良い所取りセレクトと言える本アルバムで、最初から居るのがこのカマキラスのテーマ、と言う凄さは、後からでは味わえないものがあるかも知れません
B面はゴジラのライバルが続々現れる、ってコンセプトみたいな中にカマキラスがいるんですよね
音楽的に本曲がとても魅力的であった証しかなと

なお全体的に伊福部音楽で埋め尽くされている中、本曲とメカゴジラのテーマのみが佐藤勝音楽です
この代表感

「ゴジラ2」東宝レコード(1978年発売)

1枚目大ヒットで続巻発売。
構成的には作品単位で年代順に数曲ずつの収録。本作もB面に2曲収録

冷凍ゾンデ実験中(M-8)
ゾルゲル島のゴジラ(M-16)

本作は怪獣含めライトモチーフの宝庫ですが、実験隊のテーマと、本作ゴジラのテーマがここで手に入りました
上の画像を眺めていただくと解りますが、実はこのB面で、ラドンのライトモチーフと、モスラ、ゴジラの佐藤勝版ライトモチーフが揃ってるんですよね

「ゴジラ3」東宝レコード(1978年発売)

東宝レコードゴジラの3枚目、最終巻になります。
このアルバムでは、B面を東宝レコード盤権のものを中心とした歌曲だけで構成していて、劇中音楽はA面のみ
収録作品はシリーズ後期作品に集中している感じですね。

ゴジラの息子・タイトル(M-1+M-2)

本作からはここでメインタイトルが収録され、ライトモチーフ的にはミニラが手に入った事になりますね

なおこの手のサントラ盤には映画のメインタイトル曲はかならず入ってるみたいなイメージがあるかも知れませんが、この東宝レコード盤段階ではシリーズの半数程度しかタイトル曲が収録されてないんですねー

「怪獣王ゴジラ(上)」日本コロムビア(1981年ごろ?)

東宝レコード盤が店頭から消えた頃に登場したコロムビア盤。上下巻で発売され、東宝レコードとの収録曲被りは極力避けつつの構成
本作は上巻ラストに配置されています

「ゴジラの息子」メインタイトル(M-1+M-2)
サエ子とミニラ(M-17)
クモンガのテーマ(M-26)
ゴジラ(M-32)
冷凍ゾンデ(M-29)
「ゴジラの息子」エンディング(M-34)

作品人気的には上にいる初期作品、伊福部作品を抑えて、本作の収録曲は多めです。
また、本作エンディング曲でアルバムを締める、と言う構成も理由の一つか、「三大怪獣地球最大の決戦」などは上巻では最小限収録にとどめ、下巻でのはみ出し収録で本気出してるくらいでwある意味拘りを感じますね

東宝盤とはメインタイトル曲がダブりになりますが、それ以外は全て初収録です。
これも名曲クモンガのテーマもようやくここで
多分無いのはカマキラスだけで後は大体この映画を大ざっぱにトレース出来るくらい、これ以上ない選曲だったのではと思います

「SF特撮映画音楽全集6」キングレコード (1983年)

いろんな作品の音楽が補充された、キングレコードの大手柄シリーズ
本作は第6巻、A面を全て佐藤勝作品で構成しています

「ゴジラの息子」メインタイトル(M-1+M-2)
サエコのテーマ〜カマキラス出現!(M-7,M-6,M-12)
ゴジラとミニラ~クモンガとの戦い(M-20,M-32)

ダブりがありますが、東宝レコード盤が廃盤で、この段階でまだ買えた?コロムビア盤と合わせるならこうだろう、と言う感じに補填されているのがわかるかとおもいます
2ブロック目のカマキラス関連は、巨大化前のオオカマキリのテーマとカマキラスのテーマを連続するように入れていて、良い感じです

「SF特撮映画音楽全集特典盤」キングレコード (1983年?)

先の全集10枚を全部買って応募券送ったら貰えた未収録BGM集
そちらでの初収録が下記2曲

BGM-3(M-4,M-24T2)

久保明が空から降りてくるシーンの曲と、サエコがカマキラスに襲われる時の曲です
まさに落ち穂拾いって感じですが、考えてみたらM-4て久保明ライトモチーフになるのかな

「SF特撮映画音楽主題曲集2」アポロン音楽工業(1983年)

最終的に他社作品収録巻含め全5巻発売されたカセットテープ商品その第2巻に本作も収録されています

カマキラス出現(M-12)
サエコとミニラ(M-19)
冷凍実験開始(M-29)

初収録はM-19だけで、シリーズ網羅の為に居ます、って印象ですが、例え1曲でも有り難かったのは間違いありません

「DELUXE EDITION GODZILLA」キングレコード (1985年)

84ゴジラ公開終了後位に出たベスト盤みたいな
盤面がピクチャーレーベルなのが特徴


A面9トラック目に、本作のメインタイトル(M-1+M-2)と「南海の大決闘」ヤーレン号のテーマをまとめて放り込んでます
「ゴジラの息子」と言えば代表曲はメインタイトル、って事だなぁこの収録実績

「ゴジラ・東宝特撮映画音楽全集」日本ディスクライブラリー(1985年)

大変手に入れるのが面倒だったカセットテープ全10巻セット商品

タイトル・テーマ(M-1+M-2)
異常気象のあと(M-11)
エンディング(M-34)

M-11だけが初収録です。テープ商品での目玉はもっぱら他の人気作品で、本作はやっぱりそこまで優遇されない感じですね
そして実はアナログ時代の商品としては、もうこれが最後の収録商品になる訳です
伊福部作品だとこの後の展開が直ぐ(と言っても2年くらい後)に来るわけですけど、他作曲家作品はその間待つしかない時代だったんですねー

「ゴジラ」キングレコード(1989年?)

東宝レコード盤「ゴジラ」のシリーズは後にキングレコードから復刻されているんですが、CD時代、コレ多分「ビオランテ」公開頃なんですけど、CD盤として発売されたのがこれです
ただしシリーズの1枚目のみ、そしてあまった時間を駆使して増補収録しています。
思えば伊福部作品以外のゴジラ音楽をCDで聴けた最初?くらいかもしれませんが、コロムビア「怪獣王ゴジラ」のCD化とどっちが先かは面倒なので調べてませんw

さて、本作はそもそもメイン部分にM-12(カマキラス)が収録されていますが、増補部分に、数曲入ってます。現物もう手元に残してないのですが、1トラックだったかも?(ツッコミ待ってます)

M-1+M-2
M-4
M-8
M-16
M-19

以上が補填分なんですが、全てアナログ時代に収録済み
東宝レコード盤収録分全てと、キングの特典レコードのみに入ってた1曲、そしてアポロンのテープ商品のみに入っていた1曲です
意図がよく解る感じですね
まぁ実際有り難かったです

「ゴジラ&怪獣映画音楽大百科I」ビクター(1991年)

あっさり何年も経過して、この間に平成ゴジラもスタートして、この年末には遂に伊福部新作だよ!と言う時期
音盤は完全にCD時代へと変わっていました
いやここまで待たされたのよね
で、唐突にビクターが変なこと始めて、何枚かコアな特撮物CDを短期間に連発したんですが、その中でのゴジラ枠がこれ(と下巻)

コンセプトは「CD時代なのでアナログ盤でしか聴けない曲の救済、そして未収録曲の新収録」で、上巻の目玉は「モスラ」ステレオ音源の初収録でしたが、佐藤勝作品もその次に優遇されています。

異常気象のあと(M-11)
サエ子とミニラ(M-17)
ゴジラとミニラI(M-19)
ゾルゲル島の夜(M-21)
ゴジラとミニラII(M-22)
クモンガ出現(M-26)
実験準備(M-29)
南の島に雪が降る(M-33)
エンディング(M-34)

初収録はM-21M-22、M-33の3曲。特にラスト前のM-33は是非欲しかった曲、そのまま続いてエンディングとかの構成はとても良いですね
アナログ商品からの救済は、コロムビア盤と日本ディスクライブラリー収録分からになっています
これに前述の「ゴジラ」CD盤収録分、そして同年少し遅れて発売されたキングの「SF特撮映画音楽全集」CD版を合わせれば、過去発売された曲は全てフォロー出来たことになります。
この段階では最善の選択だったと言えましょうか

でも、まだ未収録沢山あったんですよね(^^;
僕はこの段階で大体出揃っていた、と記憶しちゃってたんですが、どうやらそうでも無かった模様で(商品の抜けがあったら話は別。情報あったらお寄せください、もしくは指さして笑ってくださいw)

「映画音楽 佐藤勝作品集・4 SF・ファンタジー映画篇」SLC(1992年)

ちょっと写真とか出してこれなかったので、
あ、今丁度ヤフオクにw(いずれ消えるな)

90年代初頭にこの界隈に参入していたSLC、キングの伊福部全集の補填付きCD復刻をはじめ、東宝特撮の単独アルバム発売とか、この佐藤勝全集とか、まぁこの時期の最前線突き進んでた感がありますけど
その全集の4巻目がご覧の通りのテーマで纏められていて、ゴジラ作品も入っています。
本作からは以下

M-12
M-14T2
M-15
M-31
M-32

1トラックに、まとまって入ってます(index機能は採用してる。説明?調べて!)
M-14T2、M-15、M-31の3曲が初収録で、またちょっと増えた!訳ですが、ほんとこの「まだ出ないのか単独で!」と言う思いはますます強かったかもしれません
まぁこの商品の存在ゴジラ収録盤としては忘れがちなんですがw
(個人的目玉は「大盗賊」)

「ゴジラ大全集」東芝EMI(1993年)

で、遂に、ようやく、このユーメックがしでかしたシリーズ全作品単品アルバム化商品です。
今年復刻されていて熱い!

当然この盤でいよいよ一通り全曲商品化された訳ですが、ここでの初収録が、こんな感じになるのです(ここまでで抜けがなければ)

シャーベット計画(M-3)
招かれざるゲスト(M-5)
冷凍ゾンデ(M-9)
合成放射能ゾンデ(M-10)
現われた卵(M-13)
真城とサエコ(M-18)
実験隊の焦燥(M-23)
ミニラ対カマキラス(M-25)
脱出準備(M-27)
ミニラ対クモンガ(M-28)
冷凍ゾンデII(M-30)

いや、案外沢山残ってたんですよ
ね?だからこそ当時も目玉だった筈で、沢山売れてないとおかしい!と僕なんかは思うわけですが、売れてないらしい

まぁ、あれから時が流れて、ゴジラ映画も増えて、世代も変わっているから、今はなお難しいのかもしれませんねー
きっとお勧めされて初めて見た!って場合でも、今の主流、例えばゴジラ=神だとかが刻まれていたら、本作は脇道過ぎるのかもね〜

でも音楽の佐藤勝先生はやっぱり日本映画音楽界の大先生なので、その巧みな技は見事だし、東宝映画と言う観点で見れば本編面白過ぎるのでw
僕は、推す

と言うことで雑まとめ、完。

※音盤としてはこんな感じの筈ですが、入れよう確認しようと思ってわすれていたコロムビアのドラマ盤がありましたわ
あれの「ゴジラの息子」なんか1曲入ってた気がする

※さらに追記
ドラマ盤確認してみたけど特になかった
モスゴジとオール怪獣以外にも音楽テープからも入ってるものがあった気がしたんだ!


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